ア「そう言えばさ、本当に体調とか大丈夫?」
猫をなでなでしていると横で座って見ていたアインツさんが不思議そうに話しかけてきた
湊「アレルギー効かないんですよね?じゃあ何ともないと思うんですけど…」
ア「なんかこう、吐き気とかだるさとかない?」
湊「んー…ない、です?」
ア「…本当?…じゃあさ、何か普段から宗教関係の場所に居たりする?」
どんな意図の質問…??ご飯とかそういうこと?うちは緩いとこだからそういうのないけど…
湊「んー…神社って入りますか?それ」
ア「めちゃくちゃ入るね。ドンピシャだよそれ」
湊「あ、そうなんですか…じゃあうち神社なので基本的にずっと居ますね」
ぎょっとした顔でこちらを見る。何か神社に恨みでもあるのかな
ア「ちょ、ちょっと待ってて」
足早に部屋から出て行き、数分すると本を抱えて戻ってきた。
ページを開き、何か確認すると気まずそうな顔で話しかけてきた。
ア「あー…その、申し訳ないんだけどさ。その、アンタの両親ってその、女性的だなーとかそういう特徴って激しかった…?」
は?…?という顔をするとごめん…と静かに謝ってきた。
湊「いやまぁ…あんまなかったような…」
ア「それは、…うん…ありがとう…?」
えっと、と混乱しながら話されるのでボクも訳がわからなくなる。
ア「家に何か伝統のすごい特別な品とかあった?」
湊「あったような…」
何かすごく抽象的だけど…大丈夫かこの人
ア「小さい頃はよく体調を崩した?」
湊「え、うん」
ア「家族に似てるって言われたことない?」
湊「え、ない。何なら似てないねって言われる」
ア「身長伸びるの早い?」
湊「早かった…かも?」
湊「…えなんでそんなに知ってるんですか」
ア「知らないよ。ここまで当たるなんて思ってる訳ないだろ」
本をちらっと覗いても文字が書いてあることが分かるだけで意味はわからない。本当にここはどこなんだろ
湊「……????」
ア「えぇ?あー…読めないのか。神素って書いてあるんだけど、まぁ、簡単に言うと神々が出してる空気みたいなやつだよ。人がそれに触れると、まぁちょっと良くないんだよね」
湊「ふーん……え?」
じゃあ先程のセクハラとも取れる質問はこれを確認するため…??しかも当てはまったってことは、
湊「もしかして、ボク今…やばい??」
ア「今更?」
アインツさんは立ち上がり服についた毛を払いながら言った。
ア「最後に苗字だけいい?」
湊「一ノ瀬」
ア「わかった。じゃあ猫触っていいけど何か変化があったらすぐに部屋から出て。オレは探し物するから。じゃ、気をつけてよ」
そう言うと有無を言わせずに出ていってしまった。
変化……もうすでに30分近く撫でてるけどないってことはもうないのでは…?
数十分後、沢山の本を抱えたままよろめきながら帰ってくると、こちらに数冊投げてきた。なんとか受け止められたからいいけど、重いし、もしダメだったらどうするつもりだったのかなこの人は…
ア「その中から自分の苗字探して」
湊「え、?読めないんだけど?」
ア「あー……そうか。暫く帰る気ないんでしょ?じゃあ文字の勉強も兼ねるか。」
どんどん話が進んでいく。急いでるんだろうな。
ア「これ、田中」
湊「たなか」
ア「えー…佐藤九条、二ノ宮…」
湊「さとう、くじょう…」
2時間ほど苗字の勉強(?)をして、もう気が狂いそうな顔をしながら探す
ア「ねぇ一ノ瀬で合ってるんだよね?」
湊「違ったら名前変わっちゃうよ」
ア「だなぁ……お、あった」
ぴっと指を指すと、様々な事と共にかろうじて読めるようになった自分の苗字が書いてあった。
この国の言語は漢字に似たつくりになっていて、覚えるのに苦労はあまりなかった。
湊「おぉ…やっとあった…」
ア「よかった、これでなかったらアンタ誰か分かんなかったところだったよ」
時計を見るともう日も暮れてくる時間になっていた
ア「今日はもう寝よう。できることないしね。客人用の寝具を出すからそこで寝て」
湊「わかった」
この2時間死にかけながら一つのことをした甲斐があったのか、少し距離が近くなった気がした。
ぽそ、とロフトの上のベッドの横に置かれた布団に乗っかる。
ずっと文字を見ていたせいか目と頭が痛い。
ア「明日は部屋で大人しくしてて。奥の猫部屋の鍵渡しとくから好きにしていいよ。他の人が来たら隠れて。いい?それだけは守れよ」
湊「わかった。おやすみなさい?」
ア「おやすみ」
さっと電気が消される。これが夢だったらボクはのたうち回りながら泣くだろうな。
明日も猫が触れますように
猫をなでなでしていると横で座って見ていたアインツさんが不思議そうに話しかけてきた
湊「アレルギー効かないんですよね?じゃあ何ともないと思うんですけど…」
ア「なんかこう、吐き気とかだるさとかない?」
湊「んー…ない、です?」
ア「…本当?…じゃあさ、何か普段から宗教関係の場所に居たりする?」
どんな意図の質問…??ご飯とかそういうこと?うちは緩いとこだからそういうのないけど…
湊「んー…神社って入りますか?それ」
ア「めちゃくちゃ入るね。ドンピシャだよそれ」
湊「あ、そうなんですか…じゃあうち神社なので基本的にずっと居ますね」
ぎょっとした顔でこちらを見る。何か神社に恨みでもあるのかな
ア「ちょ、ちょっと待ってて」
足早に部屋から出て行き、数分すると本を抱えて戻ってきた。
ページを開き、何か確認すると気まずそうな顔で話しかけてきた。
ア「あー…その、申し訳ないんだけどさ。その、アンタの両親ってその、女性的だなーとかそういう特徴って激しかった…?」
は?…?という顔をするとごめん…と静かに謝ってきた。
湊「いやまぁ…あんまなかったような…」
ア「それは、…うん…ありがとう…?」
えっと、と混乱しながら話されるのでボクも訳がわからなくなる。
ア「家に何か伝統のすごい特別な品とかあった?」
湊「あったような…」
何かすごく抽象的だけど…大丈夫かこの人
ア「小さい頃はよく体調を崩した?」
湊「え、うん」
ア「家族に似てるって言われたことない?」
湊「え、ない。何なら似てないねって言われる」
ア「身長伸びるの早い?」
湊「早かった…かも?」
湊「…えなんでそんなに知ってるんですか」
ア「知らないよ。ここまで当たるなんて思ってる訳ないだろ」
本をちらっと覗いても文字が書いてあることが分かるだけで意味はわからない。本当にここはどこなんだろ
湊「……????」
ア「えぇ?あー…読めないのか。神素って書いてあるんだけど、まぁ、簡単に言うと神々が出してる空気みたいなやつだよ。人がそれに触れると、まぁちょっと良くないんだよね」
湊「ふーん……え?」
じゃあ先程のセクハラとも取れる質問はこれを確認するため…??しかも当てはまったってことは、
湊「もしかして、ボク今…やばい??」
ア「今更?」
アインツさんは立ち上がり服についた毛を払いながら言った。
ア「最後に苗字だけいい?」
湊「一ノ瀬」
ア「わかった。じゃあ猫触っていいけど何か変化があったらすぐに部屋から出て。オレは探し物するから。じゃ、気をつけてよ」
そう言うと有無を言わせずに出ていってしまった。
変化……もうすでに30分近く撫でてるけどないってことはもうないのでは…?
数十分後、沢山の本を抱えたままよろめきながら帰ってくると、こちらに数冊投げてきた。なんとか受け止められたからいいけど、重いし、もしダメだったらどうするつもりだったのかなこの人は…
ア「その中から自分の苗字探して」
湊「え、?読めないんだけど?」
ア「あー……そうか。暫く帰る気ないんでしょ?じゃあ文字の勉強も兼ねるか。」
どんどん話が進んでいく。急いでるんだろうな。
ア「これ、田中」
湊「たなか」
ア「えー…佐藤九条、二ノ宮…」
湊「さとう、くじょう…」
2時間ほど苗字の勉強(?)をして、もう気が狂いそうな顔をしながら探す
ア「ねぇ一ノ瀬で合ってるんだよね?」
湊「違ったら名前変わっちゃうよ」
ア「だなぁ……お、あった」
ぴっと指を指すと、様々な事と共にかろうじて読めるようになった自分の苗字が書いてあった。
この国の言語は漢字に似たつくりになっていて、覚えるのに苦労はあまりなかった。
湊「おぉ…やっとあった…」
ア「よかった、これでなかったらアンタ誰か分かんなかったところだったよ」
時計を見るともう日も暮れてくる時間になっていた
ア「今日はもう寝よう。できることないしね。客人用の寝具を出すからそこで寝て」
湊「わかった」
この2時間死にかけながら一つのことをした甲斐があったのか、少し距離が近くなった気がした。
ぽそ、とロフトの上のベッドの横に置かれた布団に乗っかる。
ずっと文字を見ていたせいか目と頭が痛い。
ア「明日は部屋で大人しくしてて。奥の猫部屋の鍵渡しとくから好きにしていいよ。他の人が来たら隠れて。いい?それだけは守れよ」
湊「わかった。おやすみなさい?」
ア「おやすみ」
さっと電気が消される。これが夢だったらボクはのたうち回りながら泣くだろうな。
明日も猫が触れますように