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長い廊下。均等に並べられた柱と窓が美しい。白い壁に白い床。淡い色のカーペットが敷かれていて、白で統一された建物は、その格式の高さをより強めている。
すれ違う人々は皆白い制服に身を包んでいて、背景によく溶け込んでいる。セーラー襟のついた白い上着を羽織っているボクも例外ではない。そう、ボクは目立っていないのだ。問題は前を歩くアインツさんだ。周囲の物と真逆のカラーリング。黒いシャツに焦茶のベスト。グレージュのラッフルのついたケープ、おまけに黒いヒールブーツ。真逆すぎる。浮きまくっている。本当にここが職場なのかと疑うほどには浮いている。そもそも何故制服らしきもの着ていないのかと見つめていると、不思議そうにこっちを見た。
ア「どうした?何かついてた?」
少し考えてから答える。
湊「アインツさん、浮いてるなぁ…って」
ア「はぁ??え、オレが??そんなんアンタもだろ」
はっ、と鼻で笑うように言われる。すらっと高い背はヒールで更に盛られ、威圧感を強めている。まぁ怖くは見えないが。
湊「ボクは本来ここの人ではないので…アインツさんいつもいるんでしょう?なのに…なぁ…って…」
少し笑いながら話すと、少し怪訝そうに言った。
ア「ま、そこらの連中とは訳が違うからね。正式な職員じゃないし。浮いててもおかしくは……まぁ、あるな…」
妙に面白くて笑ってしまうとじとっと睨まれた。
ア「はぁ…アンタは本当に緊張感がないね。まぁ、変にピリピリされた方が面倒だけどさ」
湊「そうですよ。それに、この子に緊張が伝わるのは嫌ですから。」
そう言って、猫の入ったバッグに手を添える。リラックスしているらしく、じたばた暴れれる様子はない。
ア「ほんとだよ。頼むから大人しくしてくれよ」
バッグを少し開けて覗き込むと、綺麗な金色の瞳と目が合う。バッグに収まってくれてよかった。この子はボクが神素の影響を受けないことを証明するために必要だそうだ。少し撫でていると、もう着くから隠してと声をかけられた。
大きなドアが見えてきた。遠くから見てもこれ程の大きさならば、きっと誰が出入りしても大丈夫そうだ。
ア「行くよ。怖い人じゃないからリラックスして臨んで。懐いたフリだけはしろよ」
湊「わかってます。よろしく頼みますよ」
ア「わかってるよ。じゃ、…行くよ」
静かにノックして入る。返事は?と聞きたくなったが顔を見るからにいつも通りなのだろう。
アインツさんのすぐ後ろを進む。申し訳ないがくっつかせてもらおう。それ以外に仲良しをアピールする方法は思いつかないからね。
デスクの前まで着くとこちらから声を掛ける前に話しかけられた。
?「やぁ、我愛しの右腕くん。一週間ぶりかな?」
ア「そんなことはどうでもいいです。今日は用があって…」
?「知ってるよ。後ろにいる噂の彼女で従兄弟で幼児化した姉で隠し子のことだろう?いや有給取ってまで何してんの?」
ア「ハァ?」
おい何したと言いたげにこちらを見るが何もしていないよと首を振る。
ア「こいつはそういう奴じゃなくてですね先生…」
?「…冗談はさておき、人間を匿ってるのは知ってるよ。出しなさい」
ア「……ほら、前に出て」
怖い人じゃ無いってアインツさんは言ってたけど、威圧感があって割と怖い。美麗な姿に浮かぶ笑顔は、どこか影があるように見える。
?「えっ…と、僕はアスクレピオス。ここで代理国王と、医師をやってる。君は?」
湊「え…?あー…一ノ瀬湊です。日本から来ました」
あってる?と言う様にアインツさんを見ると縦に首を振ってくれた。よかった、合ってるみたいだ。
レ「よろしく。ところで今後の対応についてだけど…」
ア「うちで面倒が見れます。言語も分かっているし、神素の影響も見られません。よって、第一発見者に権限を委ねるのが最適では?」
レ「僕もそうしたいよ。本当は。でも軽々しくそんなことはできない。特に本当に神素の影響を受けないなんていつ証明できるのかい?」
ア「自室で検証済みです。…ここでもできますが、やりましょうか?」
レ「抜かりないね…流石と言ったところか。いいよ。やってみてくれないかい?」
アインツさんがやるぞ、と目配せをしてくる。
前に出てバッグから猫を取り出す
湊「30分程度時間を下さい。でないと結果が出ません」
レ「大丈夫。僕は待てるタイプの生き物だから」
長い廊下。均等に並べられた柱と窓が美しい。白い壁に白い床。淡い色のカーペットが敷かれていて、白で統一された建物は、その格式の高さをより強めている。
すれ違う人々は皆白い制服に身を包んでいて、背景によく溶け込んでいる。セーラー襟のついた白い上着を羽織っているボクも例外ではない。そう、ボクは目立っていないのだ。問題は前を歩くアインツさんだ。周囲の物と真逆のカラーリング。黒いシャツに焦茶のベスト。グレージュのラッフルのついたケープ、おまけに黒いヒールブーツ。真逆すぎる。浮きまくっている。本当にここが職場なのかと疑うほどには浮いている。そもそも何故制服らしきもの着ていないのかと見つめていると、不思議そうにこっちを見た。
ア「どうした?何かついてた?」
少し考えてから答える。
湊「アインツさん、浮いてるなぁ…って」
ア「はぁ??え、オレが??そんなんアンタもだろ」
はっ、と鼻で笑うように言われる。すらっと高い背はヒールで更に盛られ、威圧感を強めている。まぁ怖くは見えないが。
湊「ボクは本来ここの人ではないので…アインツさんいつもいるんでしょう?なのに…なぁ…って…」
少し笑いながら話すと、少し怪訝そうに言った。
ア「ま、そこらの連中とは訳が違うからね。正式な職員じゃないし。浮いててもおかしくは……まぁ、あるな…」
妙に面白くて笑ってしまうとじとっと睨まれた。
ア「はぁ…アンタは本当に緊張感がないね。まぁ、変にピリピリされた方が面倒だけどさ」
湊「そうですよ。それに、この子に緊張が伝わるのは嫌ですから。」
そう言って、猫の入ったバッグに手を添える。リラックスしているらしく、じたばた暴れれる様子はない。
ア「ほんとだよ。頼むから大人しくしてくれよ」
バッグを少し開けて覗き込むと、綺麗な金色の瞳と目が合う。バッグに収まってくれてよかった。この子はボクが神素の影響を受けないことを証明するために必要だそうだ。少し撫でていると、もう着くから隠してと声をかけられた。
大きなドアが見えてきた。遠くから見てもこれ程の大きさならば、きっと誰が出入りしても大丈夫そうだ。
ア「行くよ。怖い人じゃないからリラックスして臨んで。懐いたフリだけはしろよ」
湊「わかってます。よろしく頼みますよ」
ア「わかってるよ。じゃ、…行くよ」
静かにノックして入る。返事は?と聞きたくなったが顔を見るからにいつも通りなのだろう。
アインツさんのすぐ後ろを進む。申し訳ないがくっつかせてもらおう。それ以外に仲良しをアピールする方法は思いつかないからね。
デスクの前まで着くとこちらから声を掛ける前に話しかけられた。
?「やぁ、我愛しの右腕くん。一週間ぶりかな?」
ア「そんなことはどうでもいいです。今日は用があって…」
?「知ってるよ。後ろにいる噂の彼女で従兄弟で幼児化した姉で隠し子のことだろう?いや有給取ってまで何してんの?」
ア「ハァ?」
おい何したと言いたげにこちらを見るが何もしていないよと首を振る。
ア「こいつはそういう奴じゃなくてですね先生…」
?「…冗談はさておき、人間を匿ってるのは知ってるよ。出しなさい」
ア「……ほら、前に出て」
怖い人じゃ無いってアインツさんは言ってたけど、威圧感があって割と怖い。美麗な姿に浮かぶ笑顔は、どこか影があるように見える。
?「えっ…と、僕はアスクレピオス。ここで代理国王と、医師をやってる。君は?」
湊「え…?あー…一ノ瀬湊です。日本から来ました」
あってる?と言う様にアインツさんを見ると縦に首を振ってくれた。よかった、合ってるみたいだ。
レ「よろしく。ところで今後の対応についてだけど…」
ア「うちで面倒が見れます。言語も分かっているし、神素の影響も見られません。よって、第一発見者に権限を委ねるのが最適では?」
レ「僕もそうしたいよ。本当は。でも軽々しくそんなことはできない。特に本当に神素の影響を受けないなんていつ証明できるのかい?」
ア「自室で検証済みです。…ここでもできますが、やりましょうか?」
レ「抜かりないね…流石と言ったところか。いいよ。やってみてくれないかい?」
アインツさんがやるぞ、と目配せをしてくる。
前に出てバッグから猫を取り出す
湊「30分程度時間を下さい。でないと結果が出ません」
レ「大丈夫。僕は待てるタイプの生き物だから」