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転生少年R

#4

4.僕の名前は

「…あ、そうだ。僕達はこれから生存者を確認するためにガーラ村に行かなくちゃいけないんだけど…どうする?一緒にくる?」

「…ガーラ村に」

ガーラ村には、行かない方が得策だと思う。もし襲撃者が残っていた場合、完全にお荷物になるからだ。もしこれが物語だったのなら、必ず行った方がいいやつだ。だけど。

「行きません。折角助けてもらったのに、行ってやられちゃったら本末転倒…ですから」

繋いでもらった命を、何度も無下にしてたまるものか。僕はもう死なない。死にたくない。もう誰かを悲しませるのは御免だ。

「分かった。じゃあ、馬車の中で待っておいて。残っている人がいれば、必ず助けてくる」

「…はい。お願いします」

そう、暫しの別れを交わしたあと、僕は馬車に乗り込んだ。

「…それにしても、豪華な馬車だな…」

他の馬車を見たことはないが、これが他とは特別だということは痛いほどわかった。いや、痛い。ものすごく痛い。

「足が…」

放置してしまっていたが、多分これはやばいやつだ。血が垂れ続けて、[漢字]朦朧[/漢字][ふりがな]もうろう[/ふりがな]としてきた。…そんなはずはない。もう血は止まっている。だったら、何故…

「やば…これ、ねむ…」

考える余裕なく、意識が、途絶える。




















「__起きて!」

「ッ!?はッ…あ…」

何が、あった。気絶していた?どうしてだ、何が起こって…

「あ、あ?ぅあ、あ!」

取り乱しているのが自分でもわかる。だが、感情が抑えられない。疑問が吹き出て止まらない。

「落ち着いて!」

「っ!…ぁ、ご…ごめんなさい」

「よかった…大丈夫?僕達がいない間に何が…」

何が、あったのだろうか。わからない。気がついたら、意識がとんでいて…。

「ッぁ、それより、ガーラ村には…!」

まだ、生存者はいるのだろうか。先程まで気にもしなかったことが気になってしょうがない。

「…」

フルフルと首を横に振った。ということは…。

「そん、な…」

あの人達は、一人残らず殺されてしまったようだ。何故、あんないい人達が殺されなくてはならない。なんでだ。どうして…ッ

___どうして、いい人だってわかるんだ?

「まさか、記憶が…」

だとしても、明確な記憶が何一つない。あるのは、心が暖かくなっていた感覚だけだった。

「記憶が、どうしたの?まさか、戻ったとか!?」

「あ、…いえ、まだ…」

「そっ、か…そうだよね、こんな短時間で記憶が戻るわけないか…」

悲しい顔をしている。そんな顔しないでほしい。皆を笑顔にできなかった分、レアンには笑顔で居てほしい。

「あ、そうだった。すごい大事なこと聞くの忘れてた」

「?」

大事なこととはなんだろうか。ガーラ村のことならば、覚えていることは全て話したはずだ。

「君、名前はなんて言うの?」

「え……」

名前…?

作者メッセージ

遂に名前を聞いてしまいました。なんて答えるんでしょうかね?

2023/07/09 22:46

くるみさん
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PG-12 #暴力表現転生異世界

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