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この小説には微グロ要素が含まれます 苦手な方はお気をつけください
「亜人族…?」
言い慣れない言葉を口にする。彼、というのは僕のことだろうか。なら、亜人族というのは。
「あぁ、記憶がなかったんだっけ。亜人族っていうのは、獣人族を人間の間に生まれた種族で、人間の特徴と、獣人の特徴を持ち合わせている種族のことなんだ」
やはり、この耳と関係があることのようだった。そうなると、最後の亜人族とは、一体どういう意味なんだろうか。獣人と人間の間に生まれたのなら、また獣人と人間が子を作れば良いだけの話ではないのだろうか?
「最後っていうのは、どういう…?」
「…獣人と人間は、今戦争状態にあるんだ。お互いに国を閉鎖したり、国に入ってきた人間や獣人を処刑したり…獣人と人間が会うことは、今やとても難しい状態なんだ。だから、亜人族の村を作って、攻撃されないよう隔離してたんだけど…遅かったみたいだ…ッ」
段々と声に怒りが籠もってゆく。
レアンの話をまとめると、獣人と人間は戦争中で、どちらかの国に亜人族が攻撃されないよう、村に隔離したが、襲撃を止められなかったという話だった。
「つまるところ、亜人族は今絶滅の危機に瀕しているということですか?」
「そう…だね。簡単に言えばそういうことだ」
「…僕達はこれから、残った亜人族を保護しなくちゃならないんだけど…どうする?決定権は君にあるけど」
そう問いかけられる。とはいっても、保護されるデメリットはないはずだ。
だが、どうしても頷けない。こんなにも悩む理由は、きっと…
「…僕は記憶がありません。それどころか、この体の記憶ではない記憶まであります。そんな僕が、保護なんて、されていいのか…」
「…それは、保護されたくないっていうこと?」
「そういう…訳では…」
保護されたくない訳では無い。ただ、僕に保護される権利があるのかどうか。きっと答えはNoで、そんな権利なんて微塵もないはずだ。
「__なら、話は早いね」
「え?」
「言ったでしょ?保護[下線]しなくちゃならない[/下線]って。保護されたくないわけではいんでしょ?だったら大丈夫」
勝手に話を進められていく。違う。僕が言いたいのは、そういうことでは…。
「…もし君がそんな権利がないってことで悩んでるなら、それはとんだ間違いだよ」
「…ッ」
「僕は好きでやってるんだ。そこに権利云々が出てきちゃだめでしょ」
…この子は、すごいな。見た所、今の僕の体より幼い。いや、正確には僕は高校生だが。
自分の意志で人を助けようとしている彼と違って、僕は今まで何をしてきたのだろうか。
生きていけないような時に、助けてくれた人が居て。生きるのが辛くなったときに、支えようと、助けようとしてくれた人がいて。2度も命を助けようとしている彼がいて。
そんな人達に恵まれながら生きてきたのに。今、その優しさを無下にしようとして。
本当に、何をやっていたんだろうか。
「…そうですよね。大人しく保護されとこうと思います。…ありがとう」
「ううん。好きでやってることだから」
そう微笑みながら、レアンは首を振った。
言い慣れない言葉を口にする。彼、というのは僕のことだろうか。なら、亜人族というのは。
「あぁ、記憶がなかったんだっけ。亜人族っていうのは、獣人族を人間の間に生まれた種族で、人間の特徴と、獣人の特徴を持ち合わせている種族のことなんだ」
やはり、この耳と関係があることのようだった。そうなると、最後の亜人族とは、一体どういう意味なんだろうか。獣人と人間の間に生まれたのなら、また獣人と人間が子を作れば良いだけの話ではないのだろうか?
「最後っていうのは、どういう…?」
「…獣人と人間は、今戦争状態にあるんだ。お互いに国を閉鎖したり、国に入ってきた人間や獣人を処刑したり…獣人と人間が会うことは、今やとても難しい状態なんだ。だから、亜人族の村を作って、攻撃されないよう隔離してたんだけど…遅かったみたいだ…ッ」
段々と声に怒りが籠もってゆく。
レアンの話をまとめると、獣人と人間は戦争中で、どちらかの国に亜人族が攻撃されないよう、村に隔離したが、襲撃を止められなかったという話だった。
「つまるところ、亜人族は今絶滅の危機に瀕しているということですか?」
「そう…だね。簡単に言えばそういうことだ」
「…僕達はこれから、残った亜人族を保護しなくちゃならないんだけど…どうする?決定権は君にあるけど」
そう問いかけられる。とはいっても、保護されるデメリットはないはずだ。
だが、どうしても頷けない。こんなにも悩む理由は、きっと…
「…僕は記憶がありません。それどころか、この体の記憶ではない記憶まであります。そんな僕が、保護なんて、されていいのか…」
「…それは、保護されたくないっていうこと?」
「そういう…訳では…」
保護されたくない訳では無い。ただ、僕に保護される権利があるのかどうか。きっと答えはNoで、そんな権利なんて微塵もないはずだ。
「__なら、話は早いね」
「え?」
「言ったでしょ?保護[下線]しなくちゃならない[/下線]って。保護されたくないわけではいんでしょ?だったら大丈夫」
勝手に話を進められていく。違う。僕が言いたいのは、そういうことでは…。
「…もし君がそんな権利がないってことで悩んでるなら、それはとんだ間違いだよ」
「…ッ」
「僕は好きでやってるんだ。そこに権利云々が出てきちゃだめでしょ」
…この子は、すごいな。見た所、今の僕の体より幼い。いや、正確には僕は高校生だが。
自分の意志で人を助けようとしている彼と違って、僕は今まで何をしてきたのだろうか。
生きていけないような時に、助けてくれた人が居て。生きるのが辛くなったときに、支えようと、助けようとしてくれた人がいて。2度も命を助けようとしている彼がいて。
そんな人達に恵まれながら生きてきたのに。今、その優しさを無下にしようとして。
本当に、何をやっていたんだろうか。
「…そうですよね。大人しく保護されとこうと思います。…ありがとう」
「ううん。好きでやってることだから」
そう微笑みながら、レアンは首を振った。