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転生少年R

#2

2.金髪の少年

「いや…誰、だよ…は?」

水面から見えるのは、少しくすんだ青い瞳と、白い髪、そして___動物の耳。
明らかにこの世の生物ではない見た目をした少年が、そこには居た。
本当に自分かどうかは確認したが、やはり自分が動かしているのは間違いないようだった。

「なんで…こんなことに…」

その時、一つの説が浮かんだ。

「もしかして…輪廻転生ってやつか?」

そうとしか考えられない。屋上から飛び降りたはずなのに生きていて、見た目が全く違うのだから、それ以外ないだろう。

「…はぁ…この真相が分かったところで意味がない…これからどうすれば…」

「ガルルルルゥ…」

そうため息を付いた直後、動物の唸り声が聞こえた。

「ッ!?なんだ、あれ…ッ」

見た目は狼のようだが、額には目のような物がもう一つ付いている。
まるで怪物のような見た目をした動物が、こちらに向かって威嚇してきた。

「っぁ…」

足が動かない。何度足が動かなくなれば気が済むのだろうか。いい加減にしろ、バカ。

「__てやぁっ!」

その時、幼くも勇ましい声が鼓膜を撃った。

「大丈夫!?」

「へぁ…あ、大丈、夫…」

赤い瞳に金髪の少年は、そう僕に声をかけた。
その少年の剣で切られた怪物は、いつの間にか塵となっていた。

「良かった…じゃあ僕急いでるから!気を付け…あれ?」

そのまま立ち去ろうとした少年は、あることに気がついたかのように立ち止まった。

「もしかして…ガーラ村の人?」

「ガーラ村…?」

聞き覚えのない村の名前の住人かどうか聞かれたが、そんなわけない。だが、起きる前までの記憶がないため、もしかすると…。

「…わかりません。その…記憶がなくって」

聞いたことがないと断言するよりも、今の状況を正直に話したほうが良いだろう。

「記憶がない…そっか…じゃあ、近くに村とかなかった?頭の上に耳がある…君みたいな人が沢山いる村」

今の僕みたいな…そういえば、“リール”と呼んでいた人を見かけたが、確かに頭の上に何か付いていた気がする。
心なしか、髪も白っぽかったような。

「ありました。だったら、僕が住んでた所がガーラ村ってとこなのかな…」

「ホント!?じゃあ、ガーラ村は今どうなってた!?」

僕が居た場所がガーラ村だとわかると、一気に顔を寄せてきた。よくよく見ると綺麗な顔立ち…じゃなくて、近い…。

「え、えっと、…僕が見たときは、燃えてました。血の匂いもした気がします…[小文字]あと近いです…[/小文字]」

「ッ…!間に合わなかったッ…!」

「レアン様ーっ!」

恐らくこの少年が乗っていたであろう馬車から、人が出てきた。

「レアン様、お急ぎください!!早くしなければ、ガーラが…!」

「もう遅いよ」

少年…レアンと言うのだろうか。レアン様と言われた少年は、うつむいてそう答えた。

「なっ…」

「__亜人族はもう、きっと彼だけだ。」

そう、こちらを見ながらレアンは言い放った。

作者メッセージ

レアンは6歳の少年です。小さいですね。なんでこんなに喋れるんだろう。

2023/08/04 09:11

くるみさん
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PG-12 #暴力表現転生異世界

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