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この小説には微グロ要素が含まれます 苦手な方はお気をつけください
「はぁあッ!」
キィンと、鋼と鋼が交わり、ぶつかり合う音が鳴り響く。
初めてこっちの世界…今は異世界と呼んでいるが、異世界に来てからおよそ15年の月日が流れていた。
城に来てからは、およそ6年ほどだ。
「リール、休憩しよう。街に高価な茶葉が売られていてね、ついつい買ってきてしまったから、一緒に飲もうよ」
そう声をかけてくれたのは、美少年だったのが美青年にランクアップしたレアンだ。
最近よく街から勝手に物を買ってくるので、いつもこうやってバレないうちに一緒に飲み食いしている。
「ッ…はぁ…はぁ…あ、ありがとう。ごめん、ラエル。一旦休憩にしてもらっていい?」
「了解しました。では一先私は城に…」
「待って!ラエルも一緒に飲むんだ。行かせないからね…!」
この二人の仲が良いのは相変わらずで、6年経ってもそれが変わることはなかった。
そして何時になっても微笑ましい。
「………はぁ…わかりました。降参しましょう。大人しく飲まされておきます」
「やっ…それでいいんだ、それで。うん」
今やった!と言いかけたが、本人が隠しているつもりなのであまり掘り返さないでおこう。
俺は今、ラエルに剣を教えてもらっている。養子の条件だったのと、単純に力をつけておきたかったので志願した。
他にも魔術や呪術、体術や武術など、色々教えてもらっている。
「…ん、美味しい…!このお茶の味によく合ってるね」
「ふっふーん!実はね、匂いでわかるようになったんだ。ずっと街に通い詰めてたからか、これとこれは絶対合う!ってね」
「それは…凄いですね。是非ともその集中力を勉学に活かしてほしいものです」
「そ、それよこれとは話が別だよ…」
話があやふやになってしまっているが、確かにこれはすごいことだ。
匂いだけでわかる者など、騎士団にも城内にもレアンくらいしか居ないだろう。
「ふっ、でもありがとう。おかけで午後からも頑張れるかも」
「そっか。そう言ってくれると嬉しいな」
「リール、レアン。こんなところに居たのか」
「ケイス兄様、どうしてここに?」
この人はアイラス王国第一王子、ケイス・カル・アイラス。
魔学(※魔物や魔術などの魔力に通ずる物を総合した学問のこと)に優れており、 魔法の腕は国一だ。
「…話は後だ。着いて来い。ラエル!お前もだ」
「了解しました」
ケイス兄様は、自分からこちらに話しかけてくることなど滅多にない人なのだが。
それほど急ぎの用事があったのだろうか?
______________________________________
「よく来てくれた。ケイス、レアン、リール。ラエルも」
「ノル姉様…一体どういうことなんです?僕らと団長、副団長だけなんて…まさか、何かあったんですか!?」
確かにおかしい。いつもなら必ず護衛が二人以上居るはずなのだが、一人も居ない。
聞かれたくない話なのだろうか。場の雰囲気が少しピリついている。
「あぁ、そのまさかだ」
「なっ……何があったんですか」
ラエルが珍しく声を荒げる。
「まぁ落ち着け。ノル」
「あぁ、わかっている。まずはこれを見てくれ」
そう言ってノル姉様が示したのは、とある手紙…ではなく、果たし状のような物だった。
「これは…まさか、ヴァルアからの…」
「あぁ。そうだ」
「ヴァルア…」
ヴァルアは、戦争に加担している獣人側の国だ。ガーラ村を襲ったのも、もしかすると…。
〜一週間後〜
「ガーラ村に、再調査に…?」
「うん。前に行った時とだいぶ時間も経ってるし、今更残党なんて居ないかなって。もしかしたら、横領してる可能性もあるけど、今はリールも十分強くなってるし、殺されるってこともないと思うんだ」
「…そうだな。その心配はないだろ。リール、お前も、襲撃犯を突き止めたいだろ?」
「…ケイス兄様…それは…」
確かに、犯人は見つけたい。見つけて復讐してやりたい。もはやそのために生きているようなものだ。
だが、感情で動いて良いようなことではないような…。
「………私は、反対です。リール様が、もし荒れた土地の惨状をご覧になったとして、精神的ダメージを受けてしまわないかは保証できかねます」
「ラエル…[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたし[/ふりがな]も同意見だ。貴方がたをお守りするのが、我々近衛騎士団の責務だからな」
「まぁ皆落ち着け。最終的な決定権はリールに在る」
勿論行けるのなら行きたい。当たり前だ。だが、団長やラエルに心配をかけたくもない。
「…僕は」
「行きたい、です。行って、突き止めて…殺してやりたい。でも、もう僕は…だから」
「自分の身は自分で守ります。副団長やケイス兄様にも…頼ります。だから、どうかお願いします。着いてきてくれませんか」
「リール様…」
「……決まりだな」
皆が頷くと、ノル姉様が「出発は明後日だ」と言い、解散した。
「良かったのですか?ノル様が一番心配していらしたでしょうに」
「そう見えたか?まぁそうだな、[漢字]陽[/漢字][ふりがな]よう[/ふりがな]がそう言うならそうなのだろう」
「ノル様、城内では団長とお呼びくださいと何度も言っているでしょう?」
「すまん、つい癖で」
キィンと、鋼と鋼が交わり、ぶつかり合う音が鳴り響く。
初めてこっちの世界…今は異世界と呼んでいるが、異世界に来てからおよそ15年の月日が流れていた。
城に来てからは、およそ6年ほどだ。
「リール、休憩しよう。街に高価な茶葉が売られていてね、ついつい買ってきてしまったから、一緒に飲もうよ」
そう声をかけてくれたのは、美少年だったのが美青年にランクアップしたレアンだ。
最近よく街から勝手に物を買ってくるので、いつもこうやってバレないうちに一緒に飲み食いしている。
「ッ…はぁ…はぁ…あ、ありがとう。ごめん、ラエル。一旦休憩にしてもらっていい?」
「了解しました。では一先私は城に…」
「待って!ラエルも一緒に飲むんだ。行かせないからね…!」
この二人の仲が良いのは相変わらずで、6年経ってもそれが変わることはなかった。
そして何時になっても微笑ましい。
「………はぁ…わかりました。降参しましょう。大人しく飲まされておきます」
「やっ…それでいいんだ、それで。うん」
今やった!と言いかけたが、本人が隠しているつもりなのであまり掘り返さないでおこう。
俺は今、ラエルに剣を教えてもらっている。養子の条件だったのと、単純に力をつけておきたかったので志願した。
他にも魔術や呪術、体術や武術など、色々教えてもらっている。
「…ん、美味しい…!このお茶の味によく合ってるね」
「ふっふーん!実はね、匂いでわかるようになったんだ。ずっと街に通い詰めてたからか、これとこれは絶対合う!ってね」
「それは…凄いですね。是非ともその集中力を勉学に活かしてほしいものです」
「そ、それよこれとは話が別だよ…」
話があやふやになってしまっているが、確かにこれはすごいことだ。
匂いだけでわかる者など、騎士団にも城内にもレアンくらいしか居ないだろう。
「ふっ、でもありがとう。おかけで午後からも頑張れるかも」
「そっか。そう言ってくれると嬉しいな」
「リール、レアン。こんなところに居たのか」
「ケイス兄様、どうしてここに?」
この人はアイラス王国第一王子、ケイス・カル・アイラス。
魔学(※魔物や魔術などの魔力に通ずる物を総合した学問のこと)に優れており、 魔法の腕は国一だ。
「…話は後だ。着いて来い。ラエル!お前もだ」
「了解しました」
ケイス兄様は、自分からこちらに話しかけてくることなど滅多にない人なのだが。
それほど急ぎの用事があったのだろうか?
______________________________________
「よく来てくれた。ケイス、レアン、リール。ラエルも」
「ノル姉様…一体どういうことなんです?僕らと団長、副団長だけなんて…まさか、何かあったんですか!?」
確かにおかしい。いつもなら必ず護衛が二人以上居るはずなのだが、一人も居ない。
聞かれたくない話なのだろうか。場の雰囲気が少しピリついている。
「あぁ、そのまさかだ」
「なっ……何があったんですか」
ラエルが珍しく声を荒げる。
「まぁ落ち着け。ノル」
「あぁ、わかっている。まずはこれを見てくれ」
そう言ってノル姉様が示したのは、とある手紙…ではなく、果たし状のような物だった。
「これは…まさか、ヴァルアからの…」
「あぁ。そうだ」
「ヴァルア…」
ヴァルアは、戦争に加担している獣人側の国だ。ガーラ村を襲ったのも、もしかすると…。
〜一週間後〜
「ガーラ村に、再調査に…?」
「うん。前に行った時とだいぶ時間も経ってるし、今更残党なんて居ないかなって。もしかしたら、横領してる可能性もあるけど、今はリールも十分強くなってるし、殺されるってこともないと思うんだ」
「…そうだな。その心配はないだろ。リール、お前も、襲撃犯を突き止めたいだろ?」
「…ケイス兄様…それは…」
確かに、犯人は見つけたい。見つけて復讐してやりたい。もはやそのために生きているようなものだ。
だが、感情で動いて良いようなことではないような…。
「………私は、反対です。リール様が、もし荒れた土地の惨状をご覧になったとして、精神的ダメージを受けてしまわないかは保証できかねます」
「ラエル…[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたし[/ふりがな]も同意見だ。貴方がたをお守りするのが、我々近衛騎士団の責務だからな」
「まぁ皆落ち着け。最終的な決定権はリールに在る」
勿論行けるのなら行きたい。当たり前だ。だが、団長やラエルに心配をかけたくもない。
「…僕は」
「行きたい、です。行って、突き止めて…殺してやりたい。でも、もう僕は…だから」
「自分の身は自分で守ります。副団長やケイス兄様にも…頼ります。だから、どうかお願いします。着いてきてくれませんか」
「リール様…」
「……決まりだな」
皆が頷くと、ノル姉様が「出発は明後日だ」と言い、解散した。
「良かったのですか?ノル様が一番心配していらしたでしょうに」
「そう見えたか?まぁそうだな、[漢字]陽[/漢字][ふりがな]よう[/ふりがな]がそう言うならそうなのだろう」
「ノル様、城内では団長とお呼びくださいと何度も言っているでしょう?」
「すまん、つい癖で」