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転生少年R

#11

11.再調査

「はぁあッ!」

キィンと、鋼と鋼が交わり、ぶつかり合う音が鳴り響く。
初めてこっちの世界…今は異世界と呼んでいるが、異世界に来てからおよそ15年の月日が流れていた。
城に来てからは、およそ6年ほどだ。

「リール、休憩しよう。街に高価な茶葉が売られていてね、ついつい買ってきてしまったから、一緒に飲もうよ」

そう声をかけてくれたのは、美少年だったのが美青年にランクアップしたレアンだ。
最近よく街から勝手に物を買ってくるので、いつもこうやってバレないうちに一緒に飲み食いしている。

「ッ…はぁ…はぁ…あ、ありがとう。ごめん、ラエル。一旦休憩にしてもらっていい?」

「了解しました。では一先私は城に…」

「待って!ラエルも一緒に飲むんだ。行かせないからね…!」

この二人の仲が良いのは相変わらずで、6年経ってもそれが変わることはなかった。
そして何時になっても微笑ましい。

「………はぁ…わかりました。降参しましょう。大人しく飲まされておきます」

「やっ…それでいいんだ、それで。うん」

今やった!と言いかけたが、本人が隠しているつもりなのであまり掘り返さないでおこう。

俺は今、ラエルに剣を教えてもらっている。養子の条件だったのと、単純に力をつけておきたかったので志願した。
他にも魔術や呪術、体術や武術など、色々教えてもらっている。

「…ん、美味しい…!このお茶の味によく合ってるね」

「ふっふーん!実はね、匂いでわかるようになったんだ。ずっと街に通い詰めてたからか、これとこれは絶対合う!ってね」

「それは…凄いですね。是非ともその集中力を勉学に活かしてほしいものです」

「そ、それよこれとは話が別だよ…」

話があやふやになってしまっているが、確かにこれはすごいことだ。
匂いだけでわかる者など、騎士団にも城内にもレアンくらいしか居ないだろう。

「ふっ、でもありがとう。おかけで午後からも頑張れるかも」

「そっか。そう言ってくれると嬉しいな」

「リール、レアン。こんなところに居たのか」

「ケイス兄様、どうしてここに?」

この人はアイラス王国第一王子、ケイス・カル・アイラス。
魔学(※魔物や魔術などの魔力に通ずる物を総合した学問のこと)に優れており、 魔法の腕は国一だ。

「…話は後だ。着いて来い。ラエル!お前もだ」

「了解しました」

ケイス兄様は、自分からこちらに話しかけてくることなど滅多にない人なのだが。
それほど急ぎの用事があったのだろうか?
______________________________________

「よく来てくれた。ケイス、レアン、リール。ラエルも」

「ノル姉様…一体どういうことなんです?僕らと団長、副団長だけなんて…まさか、何かあったんですか!?」

確かにおかしい。いつもなら必ず護衛が二人以上居るはずなのだが、一人も居ない。
聞かれたくない話なのだろうか。場の雰囲気が少しピリついている。

「あぁ、そのまさかだ」

「なっ……何があったんですか」

ラエルが珍しく声を荒げる。

「まぁ落ち着け。ノル」

「あぁ、わかっている。まずはこれを見てくれ」

そう言ってノル姉様が示したのは、とある手紙…ではなく、果たし状のような物だった。

「これは…まさか、ヴァルアからの…」

「あぁ。そうだ」

「ヴァルア…」

ヴァルアは、戦争に加担している獣人側の国だ。ガーラ村を襲ったのも、もしかすると…。



〜一週間後〜



「ガーラ村に、再調査に…?」

「うん。前に行った時とだいぶ時間も経ってるし、今更残党なんて居ないかなって。もしかしたら、横領してる可能性もあるけど、今はリールも十分強くなってるし、殺されるってこともないと思うんだ」

「…そうだな。その心配はないだろ。リール、お前も、襲撃犯を突き止めたいだろ?」

「…ケイス兄様…それは…」

確かに、犯人は見つけたい。見つけて復讐してやりたい。もはやそのために生きているようなものだ。
だが、感情で動いて良いようなことではないような…。

「………私は、反対です。リール様が、もし荒れた土地の惨状をご覧になったとして、精神的ダメージを受けてしまわないかは保証できかねます」

「ラエル…[漢字]私[/漢字][ふりがな]わたし[/ふりがな]も同意見だ。貴方がたをお守りするのが、我々近衛騎士団の責務だからな」

「まぁ皆落ち着け。最終的な決定権はリールに在る」

勿論行けるのなら行きたい。当たり前だ。だが、団長やラエルに心配をかけたくもない。

「…僕は」

「行きたい、です。行って、突き止めて…殺してやりたい。でも、もう僕は…だから」

「自分の身は自分で守ります。副団長やケイス兄様にも…頼ります。だから、どうかお願いします。着いてきてくれませんか」

「リール様…」

「……決まりだな」

皆が頷くと、ノル姉様が「出発は明後日だ」と言い、解散した。

「良かったのですか?ノル様が一番心配していらしたでしょうに」

「そう見えたか?まぁそうだな、[漢字]陽[/漢字][ふりがな]よう[/ふりがな]がそう言うならそうなのだろう」

「ノル様、城内では団長とお呼びくださいと何度も言っているでしょう?」

「すまん、つい癖で」


作者メッセージ

作者がコメントが思いつかないと言っていたので、この場を借りて9の時言っていた一週間のことについて話そうと思う。
少々長くなると思うが、聞けるのであれば聞いてほしい。

まず、一日目。僕は見事養子に迎えてもらえたのだが、王族と言ってもまだ右も左もわからないので、とりあえず城内の者達に挨拶しに言った。
歓迎する者から畏怖する者、さらには無関心な者と、様々な表情が見れた。
裏でコソコソと話している声も聞こえたが、耳を塞いでおくとしよう。仕方ない。

二日目。挨拶の続きと、マナーなどを教えてくださる講師の方がやってきた。
レアン達はこんな大変なことをやっていたのか…と、驚きと疲れで目が回りそうになった。
これから暫くこの状態が続くと思うと、すごく泣きたくなる。

三日目。マナーの講義などを受けた後、お姉様から剣をやってみないかと言われ、することにしてみた。中々上達しないが、何年も続けていれば必ず上達するし、僕には剣が向いていると言われた。
褒めて伸びるタイプなので、すごく嬉しい。

四日目…おや、もうこんな時間か。この続きは何時かするとしよう。



ちょっと(?)長いですね、本文もコメントも笑

2023/10/16 22:33

くるみさん
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コメント

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PG-12 #暴力表現転生異世界

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