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この小説には微グロ要素が含まれます 苦手な方はお気をつけください
「アイツがいなくなって、もう4年か…」
今日はアイツの命日だ。俺は毎年この日が嫌いだった。
「…なんで死んじまったんだろうな」
そう、毎年考える。もしかしたら、毎日考えているかもしれない。アイツが知ったら、きっとものすごい顔で引くんだろう。でも、アイツは言葉にしない。そこが長所でもあった。
「もうあの声は聞けやしねぇんだがな…ほら、来たぞ。皆も、久しぶり」
アイツは、俺達の家族が居るお墓に入れさせてもらっている。俺が必死に頼み込んでやったんだ。感謝しろ。
…もう涙も出ない。4年も経てば、意外と慣れていくもんだった。
「もう成人になっちまったよ…お前は高一のガキのまんまなのにな。あ、そうか、姐さんに追いついちまったんだな」
「青羽兄なんかとっくに抜かして…あ、身長もな」
「みんな元気か?ちゃんと飯食ってるか?俺は元気だよ、飯も食ってる。全部冷凍食品で済ませたりしてねぇよ。ホントだって…」
いつもの会話__近況報告を済ませた後、線香をあげ、花を入れ替え、その場を立ち去った。
…長々と居てしまってはさっさと行けと怒られてしまうような気がして。
「…今日もいい天気だな」
「___ん?おぉ、蒼汰じゃん!やっほ〜」
「あぁ、中島。珍しいな、こんなとこに」
彼は中島。高校3年の時に編入してきたヤツで、たまたま大学も同じだったヤツだ。
「あ〜…まぁ色々あってさ」
「そうか。俺もだ」
何があったかは聞かないでおこう。俺も言いたくない。
「…そうだ!この後飲み行かね?お前も20んなったんだしさ」
「ごめん、俺酒飲めねぇや」
「マジ?じゃあ俺の愚痴に付き合ってくれるだけでいいから、ね?」
本当の所は酒は飲めるのだが。今はそんな気分ではない。でもまぁ、愚痴を聞く程度であればいいだろう。
「…まぁ、いいけど。ほんとに飲めねぇかんな?」
「じゃあ決まりだ!奢ってやるから送ってくれよ」
「はいはい」
そう言って車のエンジンをかけ、居酒屋へと出発した。
「____でさぁ〜?あんのクソ共はおれを弄びやがったんだよ…ホント腹立つわぁ〜…」
「水飲めよ、デロデロだぞ」
「こんなもんでろでろじゃねぇとやってけねぇよぉ!…」
結局酔い潰れた彼を背負い、車に乗せて彼を送った。幸い妹さんが家に居たらしく、出てくるなり怒鳴っていたが、酔って風呂も入らず寝るのは阻止できたはずだ。
「ちょっと遅くなったな…」
予定の時間より3時間も過ぎている。早く家に帰って寝たい。
「ったく、こんな時に限って渋滞かよ…」
___その時、一台の車が俺の視界に映る。速すぎるだろ、速度落とせよ。事故るぞ。
「はッ__!?」
今すごい音がしたはずなんだが、何も聞こえない。ものすごく痛い。何かが頭に刺さっている。というか全身に刺さっている。
きっとガラスだ。
__こんな痛い思いをするくらいなら、あの時琉生と一緒に飛び降りればよかった。だなんて馬鹿げたことを思いながら。
俺の意識が途絶えた。
______________________________________
数年間ここで過ごしてきて、わかったことがある。一つは、ここが異世界だと言う事。もう一つは、俺がこの異世界に転生した
こと。もう一つは…。
「俺に親が居ないこと…だな。全く、こんなちっちゃい子置いて何してんだか」
物心ついた頃には親はおらず、ずっと一人で生活していた。俺が大人じゃなかったら大変なことになっていたぞ。
まぁ、慣れているのでいいのだが。
「前世も今世も、親ガチャはハズレだな」
逆に親が居ないほうが助かっていたりする面もあるのだが、やはり親という存在は何時になっても安心するものなのだ。
俺の親代わりだった母さんも、既に居ないのだが。でも、俺も死んでしまったので、今更死ぬなよ〜なんて言えやしないな。
しかしこうして生きているのだから、やはり言ってもいいので、は…。
「…っ、俺が死んで転生したってことは、もしかしたら…」
もしもの話だ。可能性はゼロではないはずだ。この世界ではないかもしれないが、でも、賭ける価値はあるだろう。
目標が決まった。ただ生きているだけのダラダラした生活をやめなければ。
家族を見つける。絶対に、見つけ出してみせる。
「…っふ、はは!あっははっ!待ってろよ、琉生!」
嬉しいのか[漢字]愉[/漢字][ふりがな]たの[/ふりがな]しいのか、はたまた悲しいのか。
ぐちゃぐちゃな感情で頬を濡らしたまま、俺は走り出した。
今日はアイツの命日だ。俺は毎年この日が嫌いだった。
「…なんで死んじまったんだろうな」
そう、毎年考える。もしかしたら、毎日考えているかもしれない。アイツが知ったら、きっとものすごい顔で引くんだろう。でも、アイツは言葉にしない。そこが長所でもあった。
「もうあの声は聞けやしねぇんだがな…ほら、来たぞ。皆も、久しぶり」
アイツは、俺達の家族が居るお墓に入れさせてもらっている。俺が必死に頼み込んでやったんだ。感謝しろ。
…もう涙も出ない。4年も経てば、意外と慣れていくもんだった。
「もう成人になっちまったよ…お前は高一のガキのまんまなのにな。あ、そうか、姐さんに追いついちまったんだな」
「青羽兄なんかとっくに抜かして…あ、身長もな」
「みんな元気か?ちゃんと飯食ってるか?俺は元気だよ、飯も食ってる。全部冷凍食品で済ませたりしてねぇよ。ホントだって…」
いつもの会話__近況報告を済ませた後、線香をあげ、花を入れ替え、その場を立ち去った。
…長々と居てしまってはさっさと行けと怒られてしまうような気がして。
「…今日もいい天気だな」
「___ん?おぉ、蒼汰じゃん!やっほ〜」
「あぁ、中島。珍しいな、こんなとこに」
彼は中島。高校3年の時に編入してきたヤツで、たまたま大学も同じだったヤツだ。
「あ〜…まぁ色々あってさ」
「そうか。俺もだ」
何があったかは聞かないでおこう。俺も言いたくない。
「…そうだ!この後飲み行かね?お前も20んなったんだしさ」
「ごめん、俺酒飲めねぇや」
「マジ?じゃあ俺の愚痴に付き合ってくれるだけでいいから、ね?」
本当の所は酒は飲めるのだが。今はそんな気分ではない。でもまぁ、愚痴を聞く程度であればいいだろう。
「…まぁ、いいけど。ほんとに飲めねぇかんな?」
「じゃあ決まりだ!奢ってやるから送ってくれよ」
「はいはい」
そう言って車のエンジンをかけ、居酒屋へと出発した。
「____でさぁ〜?あんのクソ共はおれを弄びやがったんだよ…ホント腹立つわぁ〜…」
「水飲めよ、デロデロだぞ」
「こんなもんでろでろじゃねぇとやってけねぇよぉ!…」
結局酔い潰れた彼を背負い、車に乗せて彼を送った。幸い妹さんが家に居たらしく、出てくるなり怒鳴っていたが、酔って風呂も入らず寝るのは阻止できたはずだ。
「ちょっと遅くなったな…」
予定の時間より3時間も過ぎている。早く家に帰って寝たい。
「ったく、こんな時に限って渋滞かよ…」
___その時、一台の車が俺の視界に映る。速すぎるだろ、速度落とせよ。事故るぞ。
「はッ__!?」
今すごい音がしたはずなんだが、何も聞こえない。ものすごく痛い。何かが頭に刺さっている。というか全身に刺さっている。
きっとガラスだ。
__こんな痛い思いをするくらいなら、あの時琉生と一緒に飛び降りればよかった。だなんて馬鹿げたことを思いながら。
俺の意識が途絶えた。
______________________________________
数年間ここで過ごしてきて、わかったことがある。一つは、ここが異世界だと言う事。もう一つは、俺がこの異世界に転生した
こと。もう一つは…。
「俺に親が居ないこと…だな。全く、こんなちっちゃい子置いて何してんだか」
物心ついた頃には親はおらず、ずっと一人で生活していた。俺が大人じゃなかったら大変なことになっていたぞ。
まぁ、慣れているのでいいのだが。
「前世も今世も、親ガチャはハズレだな」
逆に親が居ないほうが助かっていたりする面もあるのだが、やはり親という存在は何時になっても安心するものなのだ。
俺の親代わりだった母さんも、既に居ないのだが。でも、俺も死んでしまったので、今更死ぬなよ〜なんて言えやしないな。
しかしこうして生きているのだから、やはり言ってもいいので、は…。
「…っ、俺が死んで転生したってことは、もしかしたら…」
もしもの話だ。可能性はゼロではないはずだ。この世界ではないかもしれないが、でも、賭ける価値はあるだろう。
目標が決まった。ただ生きているだけのダラダラした生活をやめなければ。
家族を見つける。絶対に、見つけ出してみせる。
「…っふ、はは!あっははっ!待ってろよ、琉生!」
嬉しいのか[漢字]愉[/漢字][ふりがな]たの[/ふりがな]しいのか、はたまた悲しいのか。
ぐちゃぐちゃな感情で頬を濡らしたまま、俺は走り出した。