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狭間に生きる僕ら

#52

死者の想い(2)

カツ…カツ…
全てが寝静まったように静かな世界に俺達の足音が静かに響いていく。俺はアドルフ達の瞳の光を頼りに前へ歩いていく。
「段差があるから気を付けて下さい」
俺達はいつの間にか王城の入り口まで来ていた。空まで届きそうなくらいに大きな門の外で、ランドルフが俺達を待っている。門の外は真っ暗で、だからバットの言ったように、星の光が美しく光って見えた。遥か遠くに、目に見えるか見えないかくらいの水色の小さな点が星々に混ざって見える。
「あの星が地球だ」
アドルフがその星を指差して、俺達に指し示した。
「私…地球を初めて宇宙から見ました。獣神国は…このような国だったのですか」
エメラルドが門の外に出て辺りを見回した。エメラルドはずっと地下牢にいたから、自分の故郷の本当の姿を知らなかったのだろう。
「暗いですから、迷わないようにしっかりと私の後をついてきてください」
星の光のおかげだ辛うじて見えるのだが、王城は円形に綺麗に敷き詰められた石のタイルの真ん中に建っている。門から50mくらい離れたところに、川も流れていないのに橋が架かっているのが見える。その更に遠くには、星に照らされて街らしきものが薄っすらと暗闇に紛れて見える。寝静まっているのか、灯りは灯っていない。あ、そうか。エメラルド達は目を電気の代わりにしているから、明かりが要らないのか。
ランドルフが俺達を率いて連れて行ったのは、暗すぎてもはや真っ暗なデッカい塊みたいになったいる森の中だった。大きな木に遮られて、星の光は全く見えない。エメラルド達の瞳が、唯一の光。懐中電灯の役割を果たしてくれていてありがたい。ザクザクと落ち葉を踏みしめる音。時折近くから聞こえてくるコオロギに似た虫の音。
「こちらです」
ランドルフは孤独の窟の10歩くらい手前で立ち止まった。洞窟の中は森の中よりも更に真っ暗で、ブラックホールのようだった。ここに水がある…。
エメラルドが洞窟の入り口に近付いた。ランドルフがエメラルドに手を伸ばす。
「水を拝見したく御座います。狼姿になれば危険ではないでしょう。アドルフ国王陛下、許可を」
アドルフがランドルフの背中をポンと叩きながら首を縦に振ると、エメラルドは俺と一裕、サファイヤを手招きした。
「…見慣れたものだけど、こうやって見ると異質な感じがするね…」
洞窟は幼稚園児の頭のてっぺんが付くか付かないかの高さだった。その代わり、横は大人一人が寝そべるくらいの大きさだった。俺達が四つん這いになって入って数m進んだ先に、水があった。1リットルくらいの透明な水。触れてみると、凍てつくような冷たさだった。
「これが俺の遺骸なの…?」
水に一裕の顔が映る。洞窟の中に風は少しも吹いていない。水は鏡みたいになっている。
「一裕、ちょっと退いて」
一裕が退くと、サファイヤは水溜りを覗き込んだ。水はサファイヤの顔を映している。
「この水が本当に一裕の遺骸なら、記憶を読み取れるはず」
そう言ってサファイヤはゆっくりと目を閉じた。俺達は息を飲んでサファイヤを見守る。ランドルフがエメラルドを心配して洞窟に入ろうとするのを、アドルフが宥めて俺達を見守っている。
「…見えた」
やっぱり…水は一裕だった…!
「皆に記憶、見せても良い?」
サファイヤは水溜りを覗き込んでいる。一裕が誰よりも早く首を縦に振った。俺達はいつも通り、目を瞑った。

『会い…た…い』

記憶の中の一裕の声。

『彗星…きれ…い…かえ…で…』

楓の名前も。一裕は楓が生まれたことを知っていた。

『俺…は…お父…さんに…なり…た…かった』

真っ暗な視界に、俺達が今いる孤独の窟の姿が浮かび上がった。ちょうど、水のある位置から見た視点。洞窟の入り口から見える空に、星とは別の光が優しく灯っている。

『彗星…彗星…』

あれが、燈火の姫…?燈火の姫が、彗星の遺骸…?

『ごめ…んなさ…い』

一裕の声が震えている。俺の足元が急に凍てつくように冷たくなった。水溜まりから水が流れてきたのだ。俺は足元を見た。でもそれは俺の足ではない。当然だ。俺は今、一裕の記憶を見ているのだから。だが、一裕の足でもなかった。
「膝から下が…ない…!」
膝から下が溶けて無くなったようにドロドロになっている。幽閉されている間に座っている時間が長すぎて脚が腐食して歩けなくなった実在の武将を思い出した。
『何で…俺だけ…死ねな…いの?』
一裕の視線の先で、燈火の姫がクリオネみたいに夜空をプカプカと浮かんでいる。
『彗星…俺を…迎えに…来て?』
彗星は…一裕よりも前に死んだのか?
『寂しいよ』
俺の顔を一筋の涙が流れた。それが一裕のものだったか、或いは俺のものなのかは分からなかった。

『はあ…』
一裕がため息をついて、燈火の姫を見つめている。一裕の涙で燈火の姫の光が滲んでいる。
『楓……可愛かったなあ…俺にも彗星にも似てた』
燈火の姫は一裕の想いを知ってか知らずか、洞窟の中の一裕を和かい光で包んでいる。光がまるで一裕の頬を撫でているように見える。俺の顔が温かい。
『神様…俺は…妻も子供もいない世界を…生き続けないといけないんですか…いつになったら…死なせてくれますか』
一裕が夜空に浮かぶ燈火の姫を掴もうと手を伸ばす。燈火の姫の光が段々と弱くなっていく。一裕の頬を撫でていた光も段々と冷たくなって消えていく。やがて、燈火の姫は姿を消した。夜空には、白い星だけが点々と散らばっている。一裕の視線の先に、燈火の姫の姿はない。一裕は再び、誰もいない闇に閉ざされた。一裕の白い息が現れては消えるを繰り返している。全身の血が凍ってしまいそうなくらい。
『彗星…俺は、永遠の命なんて…欲しくなかったよ』
一裕は、燈火の姫が浮かんでいた辺りの夜空を眺めている。一裕は、彗星から永遠の命を貰ったのか?だから、一裕は死ねずにいるのか?でも、一裕は死んで今は水の姿で遺骸となって今でも洞窟の中で孤独な時間を過ごしている。一裕は死ねたのか?そもそも、燈火の姫は本当に彗星の遺骸なのか?
『彗星…お願い…俺を…殺して?』
一裕はゆっくりと目を瞑って、力なく項垂れた。一裕の呼吸する音が聞こえる。寝た…?

「水…俺の遺骸だったな」
俺の隣で一裕が体育座りをして水溜まりを見ている。俺の真横で一裕が息をしているのが不思議な感じがする。
この水溜まりは、一裕が死ぬまでの間、彗星と楓を恋い慕って流した涙の量なのだろうか。今でもこの水溜まりは、彗星と楓を求めているのだろうか。
「あ…」
エメラルドが俺の後ろを指差した。洞窟の入り口だ。柔らかな光が差し込んでいる。
「そうだ…この時期だった。燈火の姫が現れるのは」
光の正体は、俺たちが記憶の中で見たものと全く同じ、燈火の姫だった。水溜りが燈火の姫の姿を映し出す。
「エメラルド、燈火の姫って取ってこれたりする?」
サファイヤが水面に映る燈火の姫を見つめながらエメラルドに尋ねた。
「いや…夜空の遥か高い所に浮かんでるから、俺たちの身長だと届かない」
サファイヤはエメラルドの返事を聞くと、ニヤッと笑って見せた。自分の正体をアドルフたちにも見せる番だと言うように。
サファイヤが先に洞窟を出て、燈火の姫で明るく照らされている夜空を見上げながら大きく腕を広げた。
「アドルフさん、ランドルフさん、俺の本当の姿、見せます」
そうだ。あいつ、ネッシーだ。ネッシーの大きさなら、燈火の姫にも届くかも。
「兄上、相当な大きさになるのでこちらへお越しください」
エメラルドは洞窟から100mくらい離れたところに二人の兄を連れていく。俺もサファイヤに押しつぶされたくないから、一裕を連れて三人のところへ行った。
「何でサファイヤから遠ざかるんだよ」
そうだった。一裕はサファイヤの本当の姿を見たことないんだったっけな。
「あいつ、首長竜だからさ」
「へ?」

ズウゥーン…

地面が一瞬だけ揺れた。
「あれは…」
アドルフとランドルフと一裕が大きく口を開けて、サファイヤを見ている。獣神国があるこの緑色の星よりも大きく感じる。
「遥か昔の地球の海に生きていた、首長竜という生き物の生き残りだそうです」
サファイヤが首を高くもたげて、夜空に浮かぶ燈火の姫を一つ、鼻の先に乗せた。サファイヤの鼻の先で、燈火の姫が優しい光を放っている。サファイヤは人間に戻ると、燈火の姫を両手に持って俺たちを呼んだ。100m先で、サファイヤが大きく手を振っている。
「こっち来てよー!」

「これ、デカいけどその割には軽いよ」
サファイヤが胸に抱えている燈火の姫は透明な球体で、バスケットボール2つ分くらいの大きさをしている。湯たんぽくらいの温かさ。少し強めに抱き締めると、球が少し凹んだ。昔飼っていた柴犬の柔らかさを思い出す。サファイヤがそれを俺に渡そうとしてきたから、俺は腰と腕に力を入れて身構えたのだが、燈火の姫は空になったティッシュ箱くらいの重さしかなかった。俺の次にエメラルドが、最後に一裕が燈火の姫を持った。
「これ…翠ちゃんの遺骸なのか?」
一裕が燈火の姫を優しく撫でている。
「それを今から確かめる」
サファイヤが一裕から燈火の姫を受け取って、透明な球の中心部分を見つめた。燈火の姫は呼吸をするように、柔らかい光が強くなっては弱くなるをゆっくりと繰り返している。
「皆…目瞑って」

『生まれた…』
産声。少し大人びた彗星の、疲れたような、でも嬉しそうな声。
『一裕さん、私たちの子供よ』
『ありが…とう』
すぐ近くから一裕の嗚咽も聞こえる。

段々と記憶が見えてきた。獣神国とは正反対に、真っ白な木が沢山生えて、真っ白な空に包まれた森の中に俺たちはいた。ここは、澄白国か?土も、空も、木も、花も、何もかもが純白だ。人間姿の彗星が大きな木に持たれるようにして、一人の人間の赤ちゃんを胸に抱えていて、一裕が二人に寄り添っている。赤ちゃんは元気に産声を上げている。彗星が一裕に赤ちゃんを手渡すと、赤ちゃんはもっと大きな声で泣き出した。一裕が一生懸命にあやしている。
『ほらほら、怖くない。パパだよ?』
一裕のあやし方が下手なのか、赤ちゃんは全く泣きやまない。見かねた彗星が歌を歌って赤ちゃんをあやすと、赤ちゃんは小さな寝息を立てて一裕の腕の中で眠り始めた。
『一裕さん…名前…は?』
彗星が急に意識を失ったように横に倒れた。
『彗星?!』
一裕が赤ちゃんをしっかりと胸に抱いて落とさないように気を付けながら、彗星を揺すり始めた。
『彗星?!大丈夫?彗星、しっかりして!』
彗星の真っ黒な瞳が少し濁っている。そういえば、人間は宇宙人に比べると貧弱で死にやすいって、前に彗星が言っていたな。人間の身体になって出産したから無理がたたったのだろうか。
『私…お母さんになれて…良かった』
彗星が最後の力を振り絞って、赤ちゃんの頭を撫でた。
『一裕さん…あなたには永遠に生きていて欲しい』
『そんな…』
一裕は彗星が死にかけていることを悟ったのか、彗星の手を強く握っている。彗星は最後に諦めたような笑みを浮かべると、首がガクンと後ろに倒れた。ピンク色だった肌がサーッと白くなっていく。
『なんで?なんで?一緒にパパとママになろうよ。逝かないでよ』
彗星はまだ死んでいないようだ。ぼやけた視界。一裕が必死になって彗星を揺すって目を覚まさせようとしている。
『ごめんね…私の赤ちゃん』

「死んだ…?」
彗星の弱弱しい声を最後に記憶の映像は途切れた。
「翠ちゃん…死んじゃった?」
一裕がカタカタと震えている。
「大丈夫。地球にいる彗星はちゃんと生きてる。ね?」
サファイヤが一裕の背中をさすった。
「結局…あの赤ちゃんが楓なのは確かだけど、その後に何があったかまでは分からないな。楓はあの後、どうなったのか。一裕はどういった経緯で獣神国にやってきたのか」
エメラルドがサファイヤの胸に抱かれている燈火の姫を見つめながら言った。
「澄白国に私の友人がいる」
アドルフたちにまで記憶の映像が見えていたのかは分からない。だが、澄白国に行かないといけないという俺たちの気持ちを読み取ったのだろうか。アドルフが俺たちに、澄白国に行ってはどうかと提案してくれた。
「大丈夫だ。私の友人になるような者だ。地球を嫌ってはいない。どうだ」
『行かせてください』
ランドルフが、孤独の窟のあたりを申し訳なさそうに背中を丸めて見ている。
「もっと早くに気付いてやれば…」

「フロストの元を尋ねると良い」
フロスト?アドルフの友人の名前か?
「フロストさんですね、畏まりました」
エメラルドと俺と、サファイヤ、一裕の4人を緑色の光が包み込んだ。
「私は仕事があるため獣神国に残るが、何かあれば直ちに連絡を寄こせ。協力を惜しむつもりは毛頭ない」
「ありがたく存じます」

俺たちの身体がフワッと軽くなった。
「エメラルド、フロストって誰?」
「兄上に地球を教えてくれた人だ」

「来たか」
緑色の光が消えると、俺たちの前に真っ白な肌を持って目だけが異様に大きくて黒い宇宙人が立っていた。
「俺はフロストだ。アドルフから話は聞いたよ。遠いところからご苦労様」
俺は周りを見渡した。真っ白な床に真っ白な天井に真っ白な壁。真っ白な机に真っ白な棚。この国には、本当に白と黒以外の色が存在しないのか?
「地球は鮮やかな星だからね」
フロストはフフッと笑うと、俺たちにソファに腰かけるようにと促した。ソファも真っ白。コーヒーを溢したら大変なことになる。腰を下ろすと、ソファがふわりと俺の身体を包んだ。
「アドルフが驚いていたよ。変貌自在に姿を操れる友人を地球に弟が二人も持っているとな」
それはきっと俺とサファイヤのことだ。バットもいるんだけどな。まあいいや。
「…何故君は生きている」
「俺ですか?」
フロストがソファに腰を下ろして、あり得ないと言った表情で一裕の顔を覗き込んでいる。
「君は女性を強姦したと濡れ衣を着せられて処刑されたと聞いたが」
「…うそ」
「フロストさん」
エメラルドがフロストと青ざめる一裕の間に立った。
「一裕に起こったことを教えていただきたいのです」
「…楓のこともではないか?」
俺たちは目を見開いた。フロストは楓を知っているのか?
「俺は楓を宇宙人社会から守り切れなかった罪を償わないといけない…その時が来た」

フロストが…楓を育てたという宇宙人なのか?

「…どういうことか…詳しく教えてもらって良いですか。まずは、あなたのことを」
フロストは一裕の言葉にしっかりと頷いた。
「ああ…客人に何ももてなさないとは、失礼した」
フロストがそう言うと、俺たちの座っているソファの前にあるテーブルに、グレーと紫が混ざったような液体が入ったコップが突然現れた。桔梗の香りがする。
「我が国の特産品だ…飲んでくれるか?」
桔梗の花言葉は償い…。
俺たちは時間をかけて、その飲み物を飲み干した。

「俺の名前はフロストで、アドルフの友人だ。私が獣神国に留学へ行った際に、城下町を視察しに来ていたアドルフと知り合った。俺は別にお偉いさんではなくって、ただの庶民」
真っ白な空間に、フロストの真っ黒な瞳が一際目立っている。
「俺は地球人の男が澄白国の女性を強姦したらしいって皆が騒いでいたのを聞いて、果たしてどんな男かと気になったんだ。地球人だからじゃない。無実の女性を傷つけたと思ったから。その地球人の男は身動きを取れるか取れないかくらいの小さな檻に入れられて、一日中街中を晒し物にされた。俺も見に行こうかと思ったが、人が多すぎて夜に見に行くことにした。それが、君だったんだよ」
フロストが一裕を指差した。真っ白の長い、関節が目立った指で。
「真夜中に行ったら、流石に人はいなくてね。君が檻の中で息も絶え絶えになっていた。物を投げつけられたのか、頭から血を流していた。無実の女性を傷つけたのなら当然の報いだとは思ったけどね」
フロストが首を横に振った。
「でもね、君がね、妻に会いたい、息子に会いたいって言っているのを聞いて、これは俺たち澄白国人のほうが罪人だと思ったよ。地球人ってだけで、君から存在価値を奪おうとしたんだから。明日にでも役人に文句を言ってやろうと帰ろうとしたときに、君が言ったんだ。息子を森の奥深くに隠したって。すぐに助けに行ってくれって。澄白国に森は一つしかないから、すぐそこに向かったんだ。よーく耳を澄ませたら、遠くの方で俺の知らない産声が聞こえたんだ。それを辿っていくと、血が付いた毛布にくるまれた赤ちゃんが、岩と岩の隙間に隠されていたんだ。生きていたよって、君に伝えに行こうと思って、俺は赤ちゃんを抱えて檻に戻ろうとしたんだ。でも、檻の方から人の野次を飛ばす声が聞こえてさ、赤ちゃんを連れていくのは危険かと思って、一度俺の家に連れ帰った。次の日、檻に向かおうと思ったら、街の人が話しているのが聞こえたんだ。あの地球人は斬首されたって」
一裕は自分の首と胴体が繋がっていることを確認するように自分の首を何度か触った。
「それで俺が育てることになった。檻の中の君が息子の名前は楓だって教えてくれた。だけど…楓は地球人の君の方に似たのかな。楓が外に遊びに行って帰ってくるたびに、全身に痣を作ってきたんだ。目が腫れて、歯を折られて血が止まらなくなったこともあった。俺は要らない存在なのって聞かれるたび、俺たちの罪深さに苛まれた。…君が処刑された直後かな?国王が澄白国王女が病死したと報告したんだ。でも、変なんだ。俺たちの国では性犯罪に対する刑罰は厳しいから、強姦された女性の生活の保護はどうするかといった話も出てくるはずなんだが、記者がそれについて王国に質問するたびに王国ははぐらかした。何かを隠しているって思って…個人的に調べてみたら、強姦された女性は遺体で見つかったらしいけど、そもそも人間姿だったし、出産直後のようだったっていうレポートがあった。でも、女性の足先だけ白かったから、澄白国人が何かしらの理由で人間姿になったんだろうって。で、俺、気づいたんだ。女性の顔が、王女様のお顔に似ていることに…そうでしょ?君の愛した女性は、彗星王女様だったんでしょ」
俺たちは頷いた。
「…君の名前は何?」
「一裕です」
「一裕君、俺は君と、君の妻となった彗星の死について、もっと知らないといけない。楓を守る勇気を持てずに逃がした…いや、見捨てた罪を償いたいんだ」
一裕はフロストの瞳を真っすぐ見つめながら頷いた。

俺たちは暴く。

二人の死の真相を。
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2025/07/14 21:41

花火
ID:≫ 6.vyqE1zzWDXY
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