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君達と僕は同じ人間でも、僕はまた別の意味で君達と違う人間でした。

#4

第一章『普通』四話「これが平和」

あのあと、僕の家に帰った。僕の家は、相変わらずのことだが、寒くて薄暗い。でも僕にとってはこれがちょうどいい。

電気は止まっているし、水も、ガスも、何もかもが止まっている。窓は、鍵は閉められないし、開け閉めする時にはとても力がいる、もはやあまり使い物にはならなかった。

夕飯とかは全てコンビニで買って済ませる。お金はあまりないが、僕の母のATMの口座に、まだお金が少し残っていた。それを少しずつ使っている。でも、どうせいつかは無くなる。僕は、生きる場所が無くなるだろう。僕はヒーロー様だ、でも、生きる価値なんて一つもない。

確かに、僕が沢山悪い奴らを殺していっても、悪い奴らはうんざりするほど増える。

でも、何もやらないよりはマシだ。被害だって、人数が減るんだから被害件数も減るだろう。僕は被害が減ることに期待していた。

…まあ、僕だけが動いても、何もならないんだろうね。

僕は財布をポケットの中に入れて、マイバックを手荷物と、コンビニに行こうとして出かけた。

近場のコンビニにいくと、まずは安いおにぎりを手にする。おにぎりだけじゃ、腹いっぱいにはならないから、揚げ物の惣菜を買った。

会計を済ませ、マイバックにおにぎりと揚げ物の惣菜を入れて外に出る。そしてコンビニから遠ざかる。帰ろうとした。歩行者用の信号機が赤なので止まる。待つ。

これが平和なんだなと思う。僕が何もしなくても、平和だってこと…。

表社会は平和、裏社会では…まあ、闇が奥深い。

平和なら、僕はヒーロー様じゃない?今までやってきたことがなんだったかと思い出す。ヒーロー様と僕は自分自身のことをそう呼んでいるが、もしかしたらヒーロー様じゃないかもしれない。ただ殺してるだけの人間かもしれない。信号無視する車が走る。そして、自動車用の信号機が赤になる。歩行者用は緑になる。横断歩道を渡る。

浅野秋葉が言ってたことが正しかったかもしれない。後悔はしていない。でも、酷いことを言っていたんだ、僕は。本当に僕の生活はこのままでいいのか、自称ヒーロー様であり続けていいのか。

僕は家に帰っている、歩いて帰っていたと思ったら、いつのまにか走っていた。

作者メッセージ

お久しぶりの更新です…。(基本ライト版にいるので、てーふです…)
読んでいただきありがとうございます!
続きもお楽しみに!

2023/06/15 18:08

縺薙≠繧九s
ID:≫ 72/5w1OycpIug
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