桃 side
桃
「 … 紫くん 、 朝ごはん 食べる ? 」
ドアを 開けて 、 紫くんの 部屋に 入る 。
相変わらず 綺麗だ 。
よく 整理されていて 。
朝から 課題に 向き合っている 偉すぎる うちの 弟に 、 俺は 声を かける 。
邪魔しない ように 、 小さな 声で 。
すると 、 紫くんは 慌てて 時計を 見てから こちらを 振り向く 。
紫
「 あ っ 、 うん ありがとう 」
紫
「 桃くんが 呼びに 来てくれなかったら 遅刻 するところだった 」
そう 言って 笑う 紫くん 。
可愛い 。
天使か 。
いや 天使 だな 。
って 、 いやいや 何を 考えてるんだ 俺 。
と 思っていると 。
黄
「 … 桃にい 、 ニヤけてますよ 」
「 気持ち悪い … 」
部屋を 覗きにきた 黄から 辛辣な 言葉が 飛んでくる 。
紫くんの 寝顔の 写真を 撮ってる 変人に 言われたくないんだが 。
桃
「 うるせえ 」
「 別に ニヤけてない 」
黄を 軽く 小突く 。
黄
「 わ ー いたーい お兄ちゃんに たたかれたー 」
棒読みで そんな ことを 言う 黄を 無視して 、 俺は 紫くんの 方を 見て 、
桃
「 じゃあ 先に 下に 戻ってるから 」
と 紫くんの 部屋を 出る 。
が 。
少し 心配だ 。
無理を して 体調を 崩したら ?
シャーペンが 滑って 紫くんの 指に 刺さったら ?
椅子が 壊れて 紫くんが 椅子から 落ちたら ?
地震が 来て 紫くんが 本棚の 下敷きに なったら ?
一度でも 思考が マイナスな 方向に 行けば 、 もう 止まらない 。
黄
「 … 桃にい 何 考えてるんですか 」
桃
「 ……… 紫くんに 何か あったら どうしよ って 」
黄
「 不吉な こと 考えないでください 」
黄が 俺に 釘を 刺す 。
黄
「 … そんな こと 考えてる暇 が あるなら 赫の 相手でも してあげたら どうですか 」
そう 言われて 、 顔を 上げると 、 ソファー から じっと 俺の 方を 見つめる 赫が 。
桃
「 何 」
俺が 聞くと 、 赫は 恐る恐る 口を 開く 。
赫
「 紫兄ちゃん 、 頑張りすぎてなかった ? 」
結局 お前も 紫くん かよ 。
桃
「 分からん 」
蒼
「 え ー 桃くん 使えなーい 」
桃
「 黙れ 」
そんな 俺たちを 見て 、 黄が はあ っと 息を つく 。
黄
「 ガキ ですね 」
橙
「 いや 黄ちゃんが 一番 年下 やけどな ? 」
黄
「 精神年齢の 話です 」
橙
「 … 確かに 」
桃
「 おい 」
調子に 乗るな と 言いたい 。
黄
「 思ったことを 全部 口に 出すところが 子供ですよね 」
赫
「 … 黄くん ? 」
黄
「 何でもないです 」
その時 、 リビングに 小さな 音が 響いた 。
ガチャ 。
紫
「 みんな おはよ ぉ ~ 」
途端に 、 部屋の 空気が 変わる 。
桃
「 紫くん 、 朝ごはん そこに あるからな 」
蒼
「 僕の バナナ いる ー ? 」
橙
「 兄ちゃん 兄ちゃん ! 今日 一緒に 帰ろうや ! 」
赫
「 ぇへへ っ 紫兄ちゃん 今日も カッコいい よ 」
黄
「 今日も 兄弟 みんな 仲良し ですよ ~ 」
今日も 、 苺ノ瀬家 の セコムは 通常運転 です 。