家に帰っているのに、「帰りたい」と思うことはないだろうか。
夜の帰り道、または夕方の帰り道で一人で歩いているときとか、そんな時に「帰りたい」と感じるあの衝動。
俺は少なからずある。さっき言ったときだったり、学校にいるときだったり、家にいるときだったり。
家以外の外でそのような考えをするのはまだわかるが、家にいるときにそう思うのは俺でも謎だ。
「なんでか」と理由を考える気力はさらさらなかった。まずまず「理由?なんで考えるんだ?」とそのことに関して疑問を抱いていただろう。
そんな昔の思いを今思い出して、俺は昔の俺にその理由を説明することにした。
家に帰っているのに「帰りたい」と思うこと、そんな矛盾が生じる理由として俺は、『帰るべき場所が違う』と考えた。
他人から見た、親から見た、友達から見たその”家”は、自分の中での”家”ではない。ということだ。
良くあるだろう?親の元を一刻でも早く離れたくて、上京したくて、でもいざとなってやってみると何かが違くて居心地が悪かったり、前の家に戻りたくなる現象。
少なからず昔の俺は、上京もなにもしてなかったから何も言えないが、多分、それに似ていたと実感できた。
俺の家は母子家庭だった。
父さんは俺を生んで母さんに借金を押し付けて浮気相手と夜逃げ。
母さんは俺のことを育てる、というよりは放任主義だった。
知らない男と毎晩家に帰ってきては気持ち悪い喘ぎ声を出し、そして力果てたと言わんばかりにその男と昼前まで寝る。
俺は「それが当たり前なんだ」と謎に理解し、母さんには何も言わずに、逆に母さんにも何も言われずに家に居続けた。
ご飯はたまに母さんがお金をくれるのでそれでやりくりしたり、その知らない男に飯をもらうことも少なくなかった。(知らない男は毎晩変わるので、優しい男だったり怖い男だったりと色々いたが)
学校は行かないことが多かった。
俺はそこらへんの学生より頭がいいのか知らないが、授業は何となく理解することができた。
あと「学校に行ってないから遅れてしまう」ともなんとなく理解できていたので、家に居て暇な時間は勉強に費やした。
教科書類だったりランドセル類はなんとか買ってくれてたので、それだけで十分だったのだ。
そして俺は小学3年生になるのとともに母さんの母さん、俺からしてお婆ちゃんに育てられることとなった。
お爺ちゃんはとっくのとうに他界しており、お婆ちゃんは一人暮らし。
そして久しぶりに様子を見ようと母さんの元へと行くとこのありさまで絶望し、母さんとは縁を切り、俺だけを連れ出して育ててくれた。
まぁそこから俺はすくすく育っていき、体重が”100kg”を超える、所謂デブへと成長していた。
お婆ちゃんは俺がご飯を食べると腹いっぱいに食べさせてきて、最終的に断れず狂人へと変貌。
今まで腹いっぱい食わせてくれる人なんていなかったし、なんてったってお婆ちゃんが作る料理が今まで食べた中で一番美味しかったからだ。
そしていつも笑顔で俺が食べているところをよく観察してくる。「もうデブになるまで食って食って食らいまくってやる」と誓ったのもしっかり覚えている。
まぁそんな容姿だから高校で友達を作れるわけがなく、次第に…
「おら早く舐めろよ!!!」
いじめられることとなった。
俺はいじめられることにあまり抵抗はなかった。
こんな容姿、こんな見た目、おまけに親はどっちも役立たずで最終的にお婆ちゃんに縋って学校に通っている。
こんなの絶好のいじめ対象だから。俺がいじめる側ならしっかりいじめてあげている。
まぁ個人的にいじめる側にだけはなりたくないから、陰で見て知らんぷりするんだろうけど。
見た目に関してはお婆ちゃんに縋ってからだが、実際自分からこの体系にしたと言われれば否定できない。
運動量を増やして痩せることもできたはずだ。
俺は怒鳴ってきたそいつの足を逆に気持ち悪く舐めてあげた。
今日は体育の授業があったからか、土がついてて少しだけ「シャリッ」と効果音が鳴った。
あとは何とも言えない砂利の味。強烈に不味い。
俺がそうこうしているうちに、見ている周りのみんなは俺を囲ってスマホでパシャパシャと写真やら動画やらを撮っている。もちろん口角を上げながら。
俺がゆっくりと見上げると、そこには明らかにチャラそうな金髪坊主が目に入る。
その瞬間――
「「ぐはっ!!!!」」
俺は強くも弱くもない力で蹴り上げられる。
そして尻もちをつき後方へ倒れこむ。
痛…くはなかった。けど顎が少しだけジンジンする。いやこれが痛いのか?
あ、やばい…これ……
…でも…今は…少しだけ……
俺は金髪坊主に蹴られ、痛みに侵されることなく意識が飛んだ。
夜の帰り道、または夕方の帰り道で一人で歩いているときとか、そんな時に「帰りたい」と感じるあの衝動。
俺は少なからずある。さっき言ったときだったり、学校にいるときだったり、家にいるときだったり。
家以外の外でそのような考えをするのはまだわかるが、家にいるときにそう思うのは俺でも謎だ。
「なんでか」と理由を考える気力はさらさらなかった。まずまず「理由?なんで考えるんだ?」とそのことに関して疑問を抱いていただろう。
そんな昔の思いを今思い出して、俺は昔の俺にその理由を説明することにした。
家に帰っているのに「帰りたい」と思うこと、そんな矛盾が生じる理由として俺は、『帰るべき場所が違う』と考えた。
他人から見た、親から見た、友達から見たその”家”は、自分の中での”家”ではない。ということだ。
良くあるだろう?親の元を一刻でも早く離れたくて、上京したくて、でもいざとなってやってみると何かが違くて居心地が悪かったり、前の家に戻りたくなる現象。
少なからず昔の俺は、上京もなにもしてなかったから何も言えないが、多分、それに似ていたと実感できた。
俺の家は母子家庭だった。
父さんは俺を生んで母さんに借金を押し付けて浮気相手と夜逃げ。
母さんは俺のことを育てる、というよりは放任主義だった。
知らない男と毎晩家に帰ってきては気持ち悪い喘ぎ声を出し、そして力果てたと言わんばかりにその男と昼前まで寝る。
俺は「それが当たり前なんだ」と謎に理解し、母さんには何も言わずに、逆に母さんにも何も言われずに家に居続けた。
ご飯はたまに母さんがお金をくれるのでそれでやりくりしたり、その知らない男に飯をもらうことも少なくなかった。(知らない男は毎晩変わるので、優しい男だったり怖い男だったりと色々いたが)
学校は行かないことが多かった。
俺はそこらへんの学生より頭がいいのか知らないが、授業は何となく理解することができた。
あと「学校に行ってないから遅れてしまう」ともなんとなく理解できていたので、家に居て暇な時間は勉強に費やした。
教科書類だったりランドセル類はなんとか買ってくれてたので、それだけで十分だったのだ。
そして俺は小学3年生になるのとともに母さんの母さん、俺からしてお婆ちゃんに育てられることとなった。
お爺ちゃんはとっくのとうに他界しており、お婆ちゃんは一人暮らし。
そして久しぶりに様子を見ようと母さんの元へと行くとこのありさまで絶望し、母さんとは縁を切り、俺だけを連れ出して育ててくれた。
まぁそこから俺はすくすく育っていき、体重が”100kg”を超える、所謂デブへと成長していた。
お婆ちゃんは俺がご飯を食べると腹いっぱいに食べさせてきて、最終的に断れず狂人へと変貌。
今まで腹いっぱい食わせてくれる人なんていなかったし、なんてったってお婆ちゃんが作る料理が今まで食べた中で一番美味しかったからだ。
そしていつも笑顔で俺が食べているところをよく観察してくる。「もうデブになるまで食って食って食らいまくってやる」と誓ったのもしっかり覚えている。
まぁそんな容姿だから高校で友達を作れるわけがなく、次第に…
「おら早く舐めろよ!!!」
いじめられることとなった。
俺はいじめられることにあまり抵抗はなかった。
こんな容姿、こんな見た目、おまけに親はどっちも役立たずで最終的にお婆ちゃんに縋って学校に通っている。
こんなの絶好のいじめ対象だから。俺がいじめる側ならしっかりいじめてあげている。
まぁ個人的にいじめる側にだけはなりたくないから、陰で見て知らんぷりするんだろうけど。
見た目に関してはお婆ちゃんに縋ってからだが、実際自分からこの体系にしたと言われれば否定できない。
運動量を増やして痩せることもできたはずだ。
俺は怒鳴ってきたそいつの足を逆に気持ち悪く舐めてあげた。
今日は体育の授業があったからか、土がついてて少しだけ「シャリッ」と効果音が鳴った。
あとは何とも言えない砂利の味。強烈に不味い。
俺がそうこうしているうちに、見ている周りのみんなは俺を囲ってスマホでパシャパシャと写真やら動画やらを撮っている。もちろん口角を上げながら。
俺がゆっくりと見上げると、そこには明らかにチャラそうな金髪坊主が目に入る。
その瞬間――
「「ぐはっ!!!!」」
俺は強くも弱くもない力で蹴り上げられる。
そして尻もちをつき後方へ倒れこむ。
痛…くはなかった。けど顎が少しだけジンジンする。いやこれが痛いのか?
あ、やばい…これ……
…でも…今は…少しだけ……
俺は金髪坊主に蹴られ、痛みに侵されることなく意識が飛んだ。