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甘いだけじゃない、青春のすべて。〜第一期小学五年生〜

#7

episode.6 花火大会

夏といえば花火大会!花火大会といえば告白!(作者の主観です)
ってことで、甘酸っぱい花火大会のお話、始まり始まり…

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付き合ってください!」
私が告白されたのは、この時が初めてだった。

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[太字][大文字][中央寄せ]甘いだけじゃない、青春のすべて。[/中央寄せ][/大文字][/太字]

[中央寄せ][斜体]episode.6 花火大会[/斜体][/中央寄せ]

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ある日、凛々花が4人で下校していると、急に尋ねられた。
「ねえ凛々花ー」
「?」
「有本の話してよー」
「また!?」
「いいから早く!!」
この人達は、いつまで私の元彼の話が聞きたいのだろうか。もう六年生なのに。
ていうか、あの人──もいるのに。
そんなことを考えながら、凛々花は渋々ながらも話し出した。

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時は2023年、蓮斗たちが小学四年生の頃のお話。

有本大輝がひばりヶ丘小にいることを知ったのは、福永に教えてもらったからだった。
習い事が同じで、元々知った顔ではあったが、同じ学校だとは気づかなかった。
問題児の福永と一緒にいるんだから、さぞかしヤバイ人間なんだろうなー。
四年生になると、四年三組で同じクラスになった。
関わってみると意外と良いやつで、どんどん仲が良くなっていき、いつの間にか、一緒に登下校したり、お互いの家で遊んだりするようになっていった。
そんな日々の中で、私自身は、確かに、大輝に惹かれていった。

だが、どんな人間にも悲劇は起こる。
五年生でクラスが離れてしまったのだ。
少しだけ、ほんの少しだけ、悲しいような気がした。
だからなのか、近くのイルミネーションイベントに誘われた時は、私にしては珍しく舞い上がってしまった。
そのイルミネーションイベントの帰り道、「四年生の時に気になってた人を紙に書こう!」ということになった。
お互い紙に書き、文字を見た時──

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「えっ!?私!?」
「えっ!?俺!?」
二人の声が重なった二秒後、笑いが込み上げてきた。
まあ、大輝が私のこと好きだったのは四年の時だから…
一年前だから…

複雑な思いを胸に抱えたまま、私は花火大会の会場に向かっていた。
花火大会には、いつも一緒に登下校しているメンバーを呼んだ。
大輝、金シウ、森田和志、加藤光生、小川亮也だ。
花火大会の始まりがアナウンスされる。
その直後、ドドーンと鼓膜が破れる程大きい音がした。
夜空に光が交差する。
その時、大輝がかけていたブランケットを、私の肩にかけてきた。
暖かい。これは大輝の体温…?
どんどん心臓の鼓動が速くなっていく。
「さ、寒いでしょ。掛けなよ」
「良いの?」
良いよ、と大輝がぶっきらぼうに答える。
よほど緊張しているようだ。
なんとも言えないムードの中、案の定、恋バナに花が咲いた。
しばらく経った後、急に大輝が聞いてきた。
「好きな人誰?」
「えっ!何で!」
「いいから、誰!」
「教えなーい」
「…じゃあ、この中で誰かが告ってきたら?」
「さあ?OKするかもね?」
我ながらいい切り返しだ。
すると、野次馬が飛び込んできた。
「そこでいちゃついてる奴がいるぞ!」
「告れ!告れ!」
えっ!?これって“そういう"雰囲気なの!?
大輝は頭抱えてなんか考えてるし、何なのこれ!
私がテンパってると、大輝は決意を固めたように立ち上がった。
え?まさか──
「好きだよ」
私の思考回路がショートする。
「え?聞こえてない?」

「好きだよ、って言ってるじゃん」
…!!
「俺と付き合ってほしい」
「いいよ!」
なぜか、気づいた時には即答していた。
大輝の顔にはにかんだ笑みが広がる。
周りの野次馬たちが、「2023年10月21日19時59分!」と叫び出した。
その瞬間は、良くも悪くも私の思い出となった。

その後四ヶ月間ほど付き合った。
その間、せいぜい手を繋ぐほどで、恋人らしいことはあまりできなかったが、とても楽しく充実した時間だった。

別れを切り出したのは、大輝の方だった。
「一回とりあえず別れて、どっちかにカレカノできたら正式に別れよ」
「一回」、「とりあえず」、「正式に」…
思うことは多少あったが、それよりも
──私、振られたんだ。
悲しみの方が私の心の中では強かった。

しばらく経ち、ふと大輝の言葉を思い出した。
── 一回とりあえず別れて、どっちかにカレカノできたら正式に別れよ。
いや待って!まだ“正式“に別れてはいないのだから、私はもちろん、大輝にもまだ彼氏彼女はできていない!
なら、あいつよりも早く付き合ってやろう!!
凛々花は、謎の競争心に火がついたのであった。

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「──で現在に至るって感じかな」
「なるほどねぇー」
「そんで、付き合った人がー?」
「言わなくてもわかるでしょ!」
私の隣には、何とも言えない気持ちなのが見て分かるあの人──寺田勇太が立っている。
気まずそうな、でも少し照れくさそうなこの人が、私は好きだ。
前の方では、大輝がはしゃいでいる。
別れてからもう口を聞いておらず、実質、絶交状態となっている大輝だが、果たしてあちらには彼女ができるのだろうか…

謎の心配をする凛々花であった。

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一方その頃、はしゃいでいた有本大輝はふと冷静になり、元カノ、凛々花との話を思い出した。
── 一回とりあえず別れて、どっちかにカレカノできたら正式に別れよ。
ん?待てよ!?
俺は先を越されている…!?
既視感。(詳しくは第二話参照)
早く彼女を作らなければ!!
今更ながら燃える大輝だった。

作者メッセージ

投稿遅くなってすみませんm(_ _)m

第六話も読んでくれてありがとうございました!

コメント等お待ちしております!

Bieber.h

2025/03/05 21:09

Bieber.h
ID:≫ 04jSOPJWWe/9M
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