華を襲ったのは、秋でもなく斗真でもなく、ただの残酷な現実だった。
さて、華がとる行動とは…!?
[水平線]
心なしか気分が重い。
それは、今日が月曜日の朝だからなのだろうか。
それだけ?
隣の席の黒木蓮斗に声をかける。蓮斗とは、話すうちにいつの間にか仲が良くなっていた。
「黒木ぃー」
「なに?」
「この漢字なんて読むの?」
「えーとそれは ドイツ って読むんだと思う。てか、華どんな本読んでるの!?」
「え?これ?世界の生ごみの捨て方辞典だけど」
「それ読んでどうかなるの?」
蓮斗はいつもこんな感じだ。
気さくで話しやすく、結構面白い。
まあ、何と言うか、友香は見る目あるな。
華が感心していると、悪魔──早川秋が話しかけてきた。
斗真と別れたことは、秋を除く女子グループのみんなに伝えた。しっかり口止めもしたので、秋にはバレて無いはず…
「華…斗真と別れたの?」
え?
[水平線]
[太字][大文字][中央寄せ]甘いだけじゃない、青春のすべて。[/中央寄せ][/大文字][/太字]
[中央寄せ][斜体]episode.5 この気持ちは?[/斜体][/中央寄せ]
[水平線]
「斗真が言ってたよ。何で別れちゃったの?」
なんで人が悲しんでいる目の前でニヤニヤしながら喋れるの?
なんで斗真は秋に言ったの?
また、どんどん心が黒くなっていく。
その中で、華は「最も自分がスッキリする言葉」を見つけた。
「なんで別れたかって?お前のせいだよ。お前が、お前が、お前が、お前が!!」
お前?全部私のせいじゃないの?
──違う。こいつが悪い。ただの横取り女が。
目を見開く秋を見て、華は気づいてしまった。
秋は、自分のせいで華のカップルが別れたことを理解していないことを。
そのことに無性に腹が立った。
追撃しようと口を開けた瞬間、最悪のタイミングでチャイムが鳴った。
秋は逃げるように自分の席へ戻って行った。
担任の木村先生が何か言っているが、詳しくは聞き取れない。
蓮斗も話しかけてきているが、何を言っているのかはわからない。
あーあ。最低だな、私。
華はどんどんネガっていった。
その時、廊下を歩く白いパーカーの男子が目に入った。
──あ、斗真。
話したいのに、話せない。
近づきたいのに、近づけない。
友達として上手くやりたいのに、出来ない。
まだあの気持ちは消えてないのに──。
いやいや何言ってんだよ、私。
このままだったら「男好きの友達のせいで別れて清々しいふりしてるくせに本当は元彼のこと想い続けてるただの未練タラタラなゴミカス女」みたいじゃん!!
華は誠に謎な対抗心を覚えていた。
「かなえー!校庭いこ!」
「いいよー!友香も行こー」
「あっ…私、教室でしなきゃいけないことが…」
「あっそうだったね!じゃ、頑張って!」
「友香の、教室でしなきゃいけないことって?」
華が尋ねる。
すると、かなえが小さい声で教えてくれた。
「友香ね、今から蓮斗とババ抜きするんだって!こっそり見る?」
「見ちゃお見ちゃお!」
しばらくすると、友香が蓮斗に話しかけた。
「ねぇ、一緒にババ抜きしない?」
なぜババ抜きなのだろう?スピードとか七並べでも良いだろうに。
まさか、「おばあさんになるまで一緒にいよう」的な友香なりの気持ちだったりして…!?
すると、かなえがつぶやいた。
「いやいや、それは無いでしょー」
え、嘘!心読まれた!?
「その展開でババ引くのは、流石に無いって。華もそう思わない?」
あ、そっちね…
「た、確かに。そうだね…」
たとえ好きな人と別れても、友達だと思ってた人に酷い仕打ちをされても、この人達がいる。
それは、華にしばらく彼氏が出来なくなったこのと一つの理由となった。
[水平線]
一年後。蓮斗たちが小学六年生に進級した頃のこと。
華は、告白された。
──白木斗真に。
あいにく、秋とはクラスが離れた。私は、斗真のことが好き。そんなの、もう一択しかない。
「喜んで!」
さて、華がとる行動とは…!?
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心なしか気分が重い。
それは、今日が月曜日の朝だからなのだろうか。
それだけ?
隣の席の黒木蓮斗に声をかける。蓮斗とは、話すうちにいつの間にか仲が良くなっていた。
「黒木ぃー」
「なに?」
「この漢字なんて読むの?」
「えーとそれは ドイツ って読むんだと思う。てか、華どんな本読んでるの!?」
「え?これ?世界の生ごみの捨て方辞典だけど」
「それ読んでどうかなるの?」
蓮斗はいつもこんな感じだ。
気さくで話しやすく、結構面白い。
まあ、何と言うか、友香は見る目あるな。
華が感心していると、悪魔──早川秋が話しかけてきた。
斗真と別れたことは、秋を除く女子グループのみんなに伝えた。しっかり口止めもしたので、秋にはバレて無いはず…
「華…斗真と別れたの?」
え?
[水平線]
[太字][大文字][中央寄せ]甘いだけじゃない、青春のすべて。[/中央寄せ][/大文字][/太字]
[中央寄せ][斜体]episode.5 この気持ちは?[/斜体][/中央寄せ]
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「斗真が言ってたよ。何で別れちゃったの?」
なんで人が悲しんでいる目の前でニヤニヤしながら喋れるの?
なんで斗真は秋に言ったの?
また、どんどん心が黒くなっていく。
その中で、華は「最も自分がスッキリする言葉」を見つけた。
「なんで別れたかって?お前のせいだよ。お前が、お前が、お前が、お前が!!」
お前?全部私のせいじゃないの?
──違う。こいつが悪い。ただの横取り女が。
目を見開く秋を見て、華は気づいてしまった。
秋は、自分のせいで華のカップルが別れたことを理解していないことを。
そのことに無性に腹が立った。
追撃しようと口を開けた瞬間、最悪のタイミングでチャイムが鳴った。
秋は逃げるように自分の席へ戻って行った。
担任の木村先生が何か言っているが、詳しくは聞き取れない。
蓮斗も話しかけてきているが、何を言っているのかはわからない。
あーあ。最低だな、私。
華はどんどんネガっていった。
その時、廊下を歩く白いパーカーの男子が目に入った。
──あ、斗真。
話したいのに、話せない。
近づきたいのに、近づけない。
友達として上手くやりたいのに、出来ない。
まだあの気持ちは消えてないのに──。
いやいや何言ってんだよ、私。
このままだったら「男好きの友達のせいで別れて清々しいふりしてるくせに本当は元彼のこと想い続けてるただの未練タラタラなゴミカス女」みたいじゃん!!
華は誠に謎な対抗心を覚えていた。
「かなえー!校庭いこ!」
「いいよー!友香も行こー」
「あっ…私、教室でしなきゃいけないことが…」
「あっそうだったね!じゃ、頑張って!」
「友香の、教室でしなきゃいけないことって?」
華が尋ねる。
すると、かなえが小さい声で教えてくれた。
「友香ね、今から蓮斗とババ抜きするんだって!こっそり見る?」
「見ちゃお見ちゃお!」
しばらくすると、友香が蓮斗に話しかけた。
「ねぇ、一緒にババ抜きしない?」
なぜババ抜きなのだろう?スピードとか七並べでも良いだろうに。
まさか、「おばあさんになるまで一緒にいよう」的な友香なりの気持ちだったりして…!?
すると、かなえがつぶやいた。
「いやいや、それは無いでしょー」
え、嘘!心読まれた!?
「その展開でババ引くのは、流石に無いって。華もそう思わない?」
あ、そっちね…
「た、確かに。そうだね…」
たとえ好きな人と別れても、友達だと思ってた人に酷い仕打ちをされても、この人達がいる。
それは、華にしばらく彼氏が出来なくなったこのと一つの理由となった。
[水平線]
一年後。蓮斗たちが小学六年生に進級した頃のこと。
華は、告白された。
──白木斗真に。
あいにく、秋とはクラスが離れた。私は、斗真のことが好き。そんなの、もう一択しかない。
「喜んで!」