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君の姿に憧れて

#2

憧れと、可愛がられる距離

 書類の量、表情の変化、少しのため息。

 自分では気づかないような些細なことに、先輩はすぐ気づいて声をかけてくる。

「ひよりちゃん、疲れてない?」


「今日はここまでにしよっか」

 その優しさが、じんわりと胸に染みる。


 でも同時に、どこか落ち着かない。

 昼休み、並んで歩きながら、私は勇気を振り絞った。

「……あの、玲奈先輩」

「なに?」

「私、そんなに頼りないですか?」

 言葉が空気に落ちて、しんとした。


 先輩は一瞬驚いたように目を瞬かせ、それから少し困ったように笑う。

「頼りないっていうか……放っておけない、かな」

 優しい声だった。


 だからこそ、胸がきゅっと締めつけられる。

 私は“可愛い後輩”で、先輩は“見守る人”。


 その立場が、はっきりと形を持ってしまった気がした。

 家に帰ってからも、その言葉が頭から離れなかった。


 憧れているはずなのに、どうしてこんなに苦しいのだろう。

作者メッセージ

優しくされるのって、嬉しいよね

2026/02/09 16:09

魂染朱廻
ID:≫ 307X6okIvTEt6
コメント

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GLラブコメ百合日常純愛

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