文字サイズ変更

お隣さんは春を待つ。

#5

お隣さんと新年のおみくじ。



《春川さん、明けましておめでとうございます》
初日の出を見るでもなくぐーすか寝て、起きると始まっていた新年。
私はまず、春川さんにメッセージを送った。
《明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします》
《こちらこそ、よろしくお願いします!》
メッセージでやりとりをしている間にちょこちょこスタンプが挟まる。
春川さんが送ってくるのは、雪だるまのスタンプだった。らしさが全開で可愛い。
ちなみに私は今日、神社に行こうと思っている。
おみくじを引くのは年明けの楽しみだったりするのだ。
《あの。莉子さんは、おみくじって好きですか》
神社に行く準備をしようと立ち上がった時、スマホが鳴った。春川さんからそんなメッセージが送られてきたのだ。
《好きです。今日も神社におみくじをひきに行こうと思っています。》
私がそう送る。返信が来なくなったので、とりあえず準備を、と立ち上がると再びスマホが鳴る。
「……え?」
送られてきたのはメッセージでもスタンプでもなく、《おみくじ》だった。
「な、なにこれなにこれ」
初めて見る機能(?)にはしゃぐ私。
《このメッセージアプリの機能です。オリジナルのおみくじを作ってみたので、引いてみてください》
春川さんから追記がきた。え、え?オリジナルみくじ?春川みくじ??
ひかないわけないでしょう!??!
私は準備なんてすっぽかして送られてきた《おみくじ》をタップする。画面が切り替わり、《雪だるまみくじ》と書かれたゲームのような画面になった。
《雪だるまを選び、その雪だるまのかぶっている帽子をとろう。その中におみくじが入っているよ!》と説明が表示されたので、私は画面の中に表示された雪だるまをまじまじと見る。
「……あっ」
一つだけ、見覚えのある雪だるまがいた。
それは──わが子によく似た雪だるまだった。
思わず私はその雪だるまをタップした。
バケツの中から出てきたのは、白い紙。
【大大大吉です。おめでとうございます!
──なんて、本当は大大大吉しか入ってないんです。莉子さんには、今年一年も幸せに過ごしていただきたいので。
気づきましたか?この雪だるま、わが子モチーフなんですよ。
面白いですよね、この機能。お正月限定で使える機能なんだそうです。
まるで本格ゲームを作っている気分でした。
俺もスマホをだいぶ使いこなせてきたと思います。

このおみくじを引いた莉子さんは今年も一年中ずっと幸せです。
俺が保証します。

今年もよろしくお願いします。】

──そんな、メッセージが、おみくじの中にはあった。

「ーーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!!」

……もう神社のおみくじは引かなくていいや。

だって──今年は、絶対一年中幸せだという確信があったから。

作者メッセージ

久しぶりにこのシリーズを執筆してみました!
ちょうど1110文字です笑
季節外れですが、この物語でほっこりしてただけると嬉しいです。
また気まぐれに書こうと思うので、よろしくお願いします。

2026/04/18 16:17

Maki
ID:≫ 13hhyo2Ah/2MM
コメント

この小説につけられたタグ

NL雪男お隣さん日常非日常ほのぼの恋愛

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はMakiさんに帰属します

TOP