12月後半。
春川さんが引っ越してきて5日。
春川さんが引っ越してきたのは12月19日だったのだ。
つまり5日経った今日はクリスマスイブの日である。
ちょっとしたプレゼントを用意したのでサプライズで春川さんの家に行って驚かせたいと企んでいる。
ピンポーン!
ガチャ。
すぐに開いたドア。
いつも通り冷風と共に春川さんが現れる。こちらも相変わらずイケメンだ。
「……莉子さん?」
「っ春川さん、メリークリスマス!」
流石にクラッカーを鳴らして玄関を散らかすのは申し訳ないので代わりに、
「くーりすますが今年もやってきたぁ〜♪」
歌を歌ってみた。
恥ずかしいのでワンフレーズだけだけど!!
すると、それを聞いた春川さんは、
「ジングルベールジングルベール、すっずが〜なる〜♪」
と歌い出した。
は????
ちょい待ち。
歌上手っっっっっっ!?
イケボ!!!
音程一切外れてない!!!!
綺麗すぎる声とメロディ。
完璧。
そして春川さん、ノリがよくて可愛い。
脳内フォトに動画が追加された。
そして春川さんが歌うたびに冷風がさぁっと私の頬をつたう。
くすぐったい。
でも心地いい。
春川さんの全てが愛おしい!!!
「……すみません、一旦中入りますか?」
歌ったけどちょっと恥ずかしくなったとばかりにそう言い出す春川さん。
またもや脳内でカシャっという音が響いた。
容量はメモリ半分以上。保つかな……。下手したら年明けまで保たないかも。
「っはい。入ります。すみません、急に……お邪魔します」
「いえ、予定なんて一切ないし、ずっと家で吹雪いてるだけなので大丈夫です。来てくれてありがとうございます。あ、一応鍵閉めておきますね!」
そう言って笑顔で鍵を閉める春川さん。自分から鍵を閉めてるだなんて、成長したなぁ……。我が子を見守る母の気持ちがわかる気がする。でも春川さんは決して我が子ではなく大切な友人である。
無事鍵を閉めた春川さんが「どうぞこちらへ」と丁寧に案内してくれる。
この前も入ったけど、以前よりちょっと霜が多くなってる……。掃除大変そう……いつかお手伝いしたいな。
「あ、ええと、今日はクリスマスイブなので、勢いでサプライズしようと思って来ました。クリスマスといえばプレゼントかなぁと思ったのでご用意しました。……渡していいですか?」
「!っはいありがとうございます……うれしい、プレゼント貰うなんて初めてだ……」
私は持って来た袋をがさごそとあさって、小さな箱を取り出す。
「どうぞ」
「ありがとうございます……!なんだろ……」
その箱を受け取り早速開ける春川さん。まるでその顔は新しいおもちゃをゲットした子供の様でとても愛らしい。
「!これって……」
「はい、高級アイス《ハーゲンダッチ》です。アイス好きかなって思ったので……クリスマスにちょうどいいし、ご用意させていただきました!」
自信満々に言う私だが、春川さんは無言だった。
「……あ、もしかして苦手……ですか……?」
反応が気になり問う。が、返って来たのは予想斜め上の反応。
「ハーゲンダッチもいいけど……俺は、莉子さんの手作りアイスを食べてみたいです」
ばごーーーーーーーーん!!!!
あああああああああああ!!!!
脳内フォトのエラー発生。爆発して今まで撮った写真消え失せた。復元不可能。再起動無理。
だってそう言った春川さんは、今まで見て来た笑顔よりずっとあざとくずるい笑みだったのだ。
やばいこのかおをずっとみてたらわたしはかくじつにくだけちる。
「っHAI……MATANOKIKAINIZEHITABETEKUDASAI……」
気合い入れて作らないとな。
「!やったぁ……あ、そうだ、俺からも何か……そういえばあれがあったっけ……莉子さん、少し待っててください!」
「え、あ、はい。わかりました。待ってますね」
張り切って違う部屋に行く春川さんを待つこと2分。
戻って来たら春川さんはサンタ服を着ていた。
……?!!?
こんなイケメンでかわいいサンタいる??
夜中にこのサンタ来たらオーラで子供起きちゃって黄色い悲鳴を出すよ?
「これ、昔親のおさがりでもらってたんです。今日役にたつとは思ってなかったですけど……俺、莉子さんのサンタになります。これを、どうぞ」
そう言って春川さんが差し出して来たのは大きな箱だった。
……箱というか、保冷箱。
何はともあれ中身を見てみよう。
私は絶対冷気が溢れてくるだろうなと思いながら箱を開けた。
「……!」
中身は、巨大な雪だるまだった。
「か、可愛い……」
「気に入っていただけましたか?俺が積もった雪で作ってみたんですけど……」
手作り!??!
「一生大事にしますっ、冷凍庫で永久保存です!」
「!ありがとうございます……!俺が作った《わが子》が可愛がられてると嬉しいものですね……」
「《わが子》?」
「ああ、その雪だるまの名前です。俺が作ったから、我が子の《わが子》」
なにそれ可愛い。
一生懸命考えてつけてくれたんだろうな。
「大切にします……ずっと」
私は雪だるまを見て笑顔になる。
「じゃあ、パーティを開きましょうか!ケーキも持って来たので。春川さんケーキはお好きですか?」
「っはい、好きです!何から何までありがとうございます……!」
私たちは、夕方になるまでずっと、パーティを楽しんだのだった。
雪男のお隣さんとの暮らしは、私の生活をいつも彩ってくれます。
春川さんが引っ越してきて5日。
春川さんが引っ越してきたのは12月19日だったのだ。
つまり5日経った今日はクリスマスイブの日である。
ちょっとしたプレゼントを用意したのでサプライズで春川さんの家に行って驚かせたいと企んでいる。
ピンポーン!
ガチャ。
すぐに開いたドア。
いつも通り冷風と共に春川さんが現れる。こちらも相変わらずイケメンだ。
「……莉子さん?」
「っ春川さん、メリークリスマス!」
流石にクラッカーを鳴らして玄関を散らかすのは申し訳ないので代わりに、
「くーりすますが今年もやってきたぁ〜♪」
歌を歌ってみた。
恥ずかしいのでワンフレーズだけだけど!!
すると、それを聞いた春川さんは、
「ジングルベールジングルベール、すっずが〜なる〜♪」
と歌い出した。
は????
ちょい待ち。
歌上手っっっっっっ!?
イケボ!!!
音程一切外れてない!!!!
綺麗すぎる声とメロディ。
完璧。
そして春川さん、ノリがよくて可愛い。
脳内フォトに動画が追加された。
そして春川さんが歌うたびに冷風がさぁっと私の頬をつたう。
くすぐったい。
でも心地いい。
春川さんの全てが愛おしい!!!
「……すみません、一旦中入りますか?」
歌ったけどちょっと恥ずかしくなったとばかりにそう言い出す春川さん。
またもや脳内でカシャっという音が響いた。
容量はメモリ半分以上。保つかな……。下手したら年明けまで保たないかも。
「っはい。入ります。すみません、急に……お邪魔します」
「いえ、予定なんて一切ないし、ずっと家で吹雪いてるだけなので大丈夫です。来てくれてありがとうございます。あ、一応鍵閉めておきますね!」
そう言って笑顔で鍵を閉める春川さん。自分から鍵を閉めてるだなんて、成長したなぁ……。我が子を見守る母の気持ちがわかる気がする。でも春川さんは決して我が子ではなく大切な友人である。
無事鍵を閉めた春川さんが「どうぞこちらへ」と丁寧に案内してくれる。
この前も入ったけど、以前よりちょっと霜が多くなってる……。掃除大変そう……いつかお手伝いしたいな。
「あ、ええと、今日はクリスマスイブなので、勢いでサプライズしようと思って来ました。クリスマスといえばプレゼントかなぁと思ったのでご用意しました。……渡していいですか?」
「!っはいありがとうございます……うれしい、プレゼント貰うなんて初めてだ……」
私は持って来た袋をがさごそとあさって、小さな箱を取り出す。
「どうぞ」
「ありがとうございます……!なんだろ……」
その箱を受け取り早速開ける春川さん。まるでその顔は新しいおもちゃをゲットした子供の様でとても愛らしい。
「!これって……」
「はい、高級アイス《ハーゲンダッチ》です。アイス好きかなって思ったので……クリスマスにちょうどいいし、ご用意させていただきました!」
自信満々に言う私だが、春川さんは無言だった。
「……あ、もしかして苦手……ですか……?」
反応が気になり問う。が、返って来たのは予想斜め上の反応。
「ハーゲンダッチもいいけど……俺は、莉子さんの手作りアイスを食べてみたいです」
ばごーーーーーーーーん!!!!
あああああああああああ!!!!
脳内フォトのエラー発生。爆発して今まで撮った写真消え失せた。復元不可能。再起動無理。
だってそう言った春川さんは、今まで見て来た笑顔よりずっとあざとくずるい笑みだったのだ。
やばいこのかおをずっとみてたらわたしはかくじつにくだけちる。
「っHAI……MATANOKIKAINIZEHITABETEKUDASAI……」
気合い入れて作らないとな。
「!やったぁ……あ、そうだ、俺からも何か……そういえばあれがあったっけ……莉子さん、少し待っててください!」
「え、あ、はい。わかりました。待ってますね」
張り切って違う部屋に行く春川さんを待つこと2分。
戻って来たら春川さんはサンタ服を着ていた。
……?!!?
こんなイケメンでかわいいサンタいる??
夜中にこのサンタ来たらオーラで子供起きちゃって黄色い悲鳴を出すよ?
「これ、昔親のおさがりでもらってたんです。今日役にたつとは思ってなかったですけど……俺、莉子さんのサンタになります。これを、どうぞ」
そう言って春川さんが差し出して来たのは大きな箱だった。
……箱というか、保冷箱。
何はともあれ中身を見てみよう。
私は絶対冷気が溢れてくるだろうなと思いながら箱を開けた。
「……!」
中身は、巨大な雪だるまだった。
「か、可愛い……」
「気に入っていただけましたか?俺が積もった雪で作ってみたんですけど……」
手作り!??!
「一生大事にしますっ、冷凍庫で永久保存です!」
「!ありがとうございます……!俺が作った《わが子》が可愛がられてると嬉しいものですね……」
「《わが子》?」
「ああ、その雪だるまの名前です。俺が作ったから、我が子の《わが子》」
なにそれ可愛い。
一生懸命考えてつけてくれたんだろうな。
「大切にします……ずっと」
私は雪だるまを見て笑顔になる。
「じゃあ、パーティを開きましょうか!ケーキも持って来たので。春川さんケーキはお好きですか?」
「っはい、好きです!何から何までありがとうございます……!」
私たちは、夕方になるまでずっと、パーティを楽しんだのだった。
雪男のお隣さんとの暮らしは、私の生活をいつも彩ってくれます。