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蒼い春が壊れる前に

#2

出会い

 校舎は甘くて不思議な匂いで、真新しい病院みたいな白さだった。



琉莉奈「あ……あの!ここって一体……あと、貴方って……」



[漢字]杏[/漢字][ふりがな]アンズ[/ふりがな]「私は[漢字]茅部[/漢字][ふりがな]かやべ[/ふりがな]杏。で、ここは……あ~……え~っと……」



 彼女は、ちょっと困ったような顔を見せてから、言った。



杏「先生がちゃんと教えてくれるはずよ……多分……きっと……1人を除いては……」



 かなり不安そうな苦笑を浮かべながら……。



杏「まぁ、行きましょ」



琉莉奈「え、あ、はい……」







 着いたのは、見るからに職員室な場所。



杏「琉莉奈は何年?」



琉莉奈「高校、2年生です」



杏「あら、同い年ね」



 そして、杏さんは「失礼します」と職員室の扉を開けた。



杏「高等部2学年の先生、いらっしゃいますか?」



先生「今は美波先生が取り合えますよ~」



 そう、1人の先生が言うと、杏さんは見事に硬直。



杏「じゃ……じゃあ、お願いします」



先生「美波せんせ~い、C組の茅部さんが呼んでま~す」



[漢字]百々[/漢字][ふりがな]モモ[/ふりがな]「は~いっ‼」



 呼ばれたその先生、立ち上がり、その勢いで、



ズシャァァァァッ‼



 茶封筒から、書類を、ひっくり返した‼



百々「ひゃっ、あぁぁっ⁉」



杏「あっ、あぁ、またやっちゃったのね先生……」



百々「う、うん……」



琉莉奈「あ……えっと……手伝います!私!」



 私はその散らばった書類の所に行くと、さらに酷い先生のドジに気付く。



琉莉奈「ト……トイレ?」



 お便りらしきものの写真が、全部和式トイレになっていたのだ。



百々「え、トイレ?何が――」



 そして杏さんと百々先生、硬直。



杏「……印刷ミスって、こうなるものなのかしら?」



百々「さぁ……」



 先行きが不安になってきました……。







 ひと通り拾い終わると、百々先生は「さて」と立ち上がった。



百々「あなた……転校生だよね」



琉莉奈「え、私」



百々「大丈夫。こっちではここに通うことになってるから」



杏「想像通りのすっ飛ばし具合ね……」



百々「大丈夫大丈夫。もうあなたの学力データは届いてるから、クラスもどこにするか決めてあるし。あとは制服だね」



琉莉奈「はい……」



 そして、とんとん拍子に話は進み、教材の話とか、寮生活とかの話をしてもらった。



 その間、百々先生は1分に1回ペースでドジをしでかしていた……。

2025/04/20 22:08

◇Alice◇
ID:≫ 6.HwTpWbghe22
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