今、尊くんは元気だ。
管の数も減って、顔色もいい。
一応、あいつのお見舞いには、毎日行っている。
もはやそれは私の日課だった。
その度に、あいつも欠かしていないことがある。
「尊くん」
「あ、歩佳。今日も来てくれたんだね、ありがとう!」
「ママに言われてるから、仕方なく来てるだけ」
「そんなこと言っちゃって、サボってないのは俺が好きだからなんでしょ?俺はずっとだ~いすきだよ!」
そう。
愛の告白である。
正直言って迷惑で気持ち悪い。
「あっそ」
ここまでがテンプレート。
あたしは、あの日からだいぶ痩せたあいつを見つめた。
そして、ふと思い出した。
あの、味気ないケーキの味を。
「そういや、あんた、あれからケーキ食べたりしたの?」
答えはNO。
そう、分かっていた。
残酷な質問だと、分かっていた、はずなのに聞いた。
「……ううん。俺倒れたの、あれ7日じゃん?だからギリギリ7歳のケーキ食べれなかったんだよね」
そうだった。
こいつ、不運というか、報われない。
よりにもよって、ケーキ好きの奴の誕生日前日に、ケーキを食べられなくするのは、神様が最低。
神様、もしあたしがあんただったら、相手がこんな奴でもそんな仕打ちはしないわ、馬鹿。
「また食べたいな、ケーキ」
尊くんが、時空上のどっか遠くを見つめた。
過去を見てるのか、希望の少ない未来か。
分からないけど、そんな顔を見たら、声が出た。
「[太字]……いつか、あんたにケーキを作る。無糖の、……でも甘い、すっごく甘いケーキを[/太字]」
管の数も減って、顔色もいい。
一応、あいつのお見舞いには、毎日行っている。
もはやそれは私の日課だった。
その度に、あいつも欠かしていないことがある。
「尊くん」
「あ、歩佳。今日も来てくれたんだね、ありがとう!」
「ママに言われてるから、仕方なく来てるだけ」
「そんなこと言っちゃって、サボってないのは俺が好きだからなんでしょ?俺はずっとだ~いすきだよ!」
そう。
愛の告白である。
正直言って迷惑で気持ち悪い。
「あっそ」
ここまでがテンプレート。
あたしは、あの日からだいぶ痩せたあいつを見つめた。
そして、ふと思い出した。
あの、味気ないケーキの味を。
「そういや、あんた、あれからケーキ食べたりしたの?」
答えはNO。
そう、分かっていた。
残酷な質問だと、分かっていた、はずなのに聞いた。
「……ううん。俺倒れたの、あれ7日じゃん?だからギリギリ7歳のケーキ食べれなかったんだよね」
そうだった。
こいつ、不運というか、報われない。
よりにもよって、ケーキ好きの奴の誕生日前日に、ケーキを食べられなくするのは、神様が最低。
神様、もしあたしがあんただったら、相手がこんな奴でもそんな仕打ちはしないわ、馬鹿。
「また食べたいな、ケーキ」
尊くんが、時空上のどっか遠くを見つめた。
過去を見てるのか、希望の少ない未来か。
分からないけど、そんな顔を見たら、声が出た。
「[太字]……いつか、あんたにケーキを作る。無糖の、……でも甘い、すっごく甘いケーキを[/太字]」