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この作品はnmmn描写があります。
解釈不一致、捏造設定など、読者さんを不快にさせてしまう可能性があります。
夢小説設定
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強くなるためにはまず剣術と魔法と...などと考え事をしていると、コンコン、と部屋の扉がノックされる。
そこで、自分が馬車から落ちて、ここがなんの部屋かは知らないが、ベッドの上にいることを思い出す。
なにか声をかけたほうが良いのか迷っているうちに、扉がガチャリと音を立てて開けられる。
「○○!!」
声がでかいな。
頭痛くなるんだが。病人なんだが。
「あなた、まだ起きたばかりの○○の前で、大きな声を出してはいけませんわ。」
「だっでぇ〜〜」
心の中で怒ってくれた女性に感謝の意を送りながら、入ってきた男女の顔を見る。
今世の優しい両親、「ダンテ・●●」と、「カーヴィレ・●●」だ。
私は一応公爵令嬢で、家としては王族の次くらいに地位が高いのだが、父・ダンテはその●●公爵家の当主だ。
そして母・カーヴィレは当主の妻なのだが、先程の会話からもわかるように、当主を尻に敷いている。
尻に敷くよりはもう少し可愛いものかもしれないが、怒ったときの有無を言わせぬ迫力は、陛下にだって怒りをあらわにしたとき、「はい」と言わせたらしい。やはりどこの世界も母は強い。
カーヴィレ「大丈夫、○○?心配したのよ、急に馬車から落ちたなんて報告を受けたんだから...」
ダンテ「心配したぞお!!怪我はないか?痛いところは?どこを打ったんだ?もう大丈夫なのか?」
相変わらずの心配性...というか過保護に、思わず苦笑いをしてしまう。
本当に自分がこの親に育てられていたら我儘になっていただろうな、と思うと少し怖くなった。
「だいじょうぶです、お母様、お父様。ごしんぱいをおかけしました。」
思ったよりも高い自分の声に少し驚く。
呂律も、いつも通りには回らず、すごく幼女っぽい喋り方になってしまった。まあ幼女なのだが。
ちょっとだけむず痒い気分になっていると、目の前の父が、だばっと涙を流し始める。
ダンテ「おおぎぐなっだな、○○◆◆!!この前まではまだ赤子だったのに...!」
カーヴィレ「いつの話をしているんですか。ほら、○○も困っているでしょう?退室なさっては?」
ダンテ「はあ゙い゙」
そう返事を残すと、使用人の執事に背中を支えられながら、部屋を後にしていった。
...夫婦漫才かな?...っていうかお父様の涙、漫画でしか見ない感じの涙だった。「だばっ」て感じの。
使用人さんも大変だなあと他人事に感じていると、お母様から声をかけられる。
カーヴィレ「ごめんなさいね、急にうるさくして...。あなたも疲れているでしょう、○○?私も出るから、ゆっくりしていいわよ。今日一日は安静にしておくよう、お医者様にも言われているから。何かあったら、使用人を呼びなさい。」
「はい、お母様。ありがとうございます。」
感謝をロリボで述べると、お母様の目に薄く、水の膜が現れる。
...え、涙腺どうなってんの、うちの親...
カーヴィレ「...いいのよ。感謝を言えるなんて、大きくなったわね、○○。あの人の気持ちも、わかる気がするわ...」
感謝なんて、言えなければ社会でも学校でもやっていけないだろう。舐めてないか?
お忘れだろうか、私の中身が成人女性であることを。まあ言ってないが。
そして、お母様も使用人のメイドさんに背中を支えられながら、部屋を後にしていった。
...仲いいな、両親で。というかデジャヴを感じた、最後のやつ。
まあそんなこんなで、嵐は過ぎ去った。
もう少しだけ、やることの確認をしておこう。
まず考えたのは、剣術、魔法、体術の強化。
攻略対象より強くならないと、何も始まらないだろう、ということで。
家庭教師などを優し〜い両親にお願いし、戦えるくらいにしてもらおう。できれば熊も倒せるくらいで。
まあでもスイラバの舞台の実況学園に入学するのはまだ後なので、そんなに焦る必要もないが...早くから努力しといたほうが良いだろう。継続は力なりだ。
ああそう、スイラバの舞台は今から8年後くらいの、実況学園入学の年だ。
そこは日本産の乙女ゲームだからか、日本の一般的な高校入学の年齢と同じになっている。
主人公たちは高校生でイチャイチャラブラブするという、中々にキャラたちが陽キャリア充な事実には、この際目を瞑ることにしよう。制作陣が非リアでないことを祈る。非リアが作るには過酷なゲームだ、王道だけど。
...そんなこんなでだらだらと考えていたが、まずは身の周りを知ることにした。
今世の記憶はしっかりと残っているため、人間関係や周りのことなどは知ってはいるが、今の自分が入って『そういう』、乙女ゲームの世界だという認識をしてから知るのは、また違うかもしれない。
安静にという母の言葉が一瞬頭をよぎったが、部屋を出るなとは言われていないのでいいだろう、と自分の中で解決させた。
部屋を出て、自分の部屋に向かう。
やはり、ここは外せないだろう。
部屋に向かう途中でも、自分の家の大きさ、使用人の数に驚かされる。
流石は公爵家の中でもトップクラスの●●家といったところか。
それに、使用人は会うたびに会釈やらどこに行くのか聞いてくるやら、きちんとしていた。
この家の侍女長の教育が良いのだろう、両親は娘の私には甘いが。
両親にも、甘やかさずきちんとさせてほしいものだ。悪役令嬢が我儘お嬢様なのは、家のせいもあるんだろう、多分。
部屋につくと、見慣れているはずなのに、思わず「おぉ...」という声が漏れてしまう。
the・いいとこの女の子の部屋だぁ...
そんなことしか思えなくなってしまうほどの、可愛らしいお部屋だった。
ギラギラの真っピンクとまではいかないが、前世ピンクのお部屋とは無縁だった自分としては、「これが女の子の部屋か。」と思わせられるほどの、お手本な女の子の部屋だった。
大きくてふかふかな、淡い桃色のベッドに、上からはレースがたれている。
勉強机も淡い桃色で、イメージを合わせているんだろうけど、成人女性としてはなんとなく、いやらしい雰囲気の部屋に感じてしまった。
いかんいかん、ここは私の部屋、私は七歳の少女。こんな事考えないのだ。
この部屋をデザインしてくれたおしゃれな方に失礼だ。こんなことを思いながらデザインしたじゃないだろうに。
変なことを考えながらも、視線は興味のある方へと写っていった。
ベッドの横に設置されている、姿見へと足が動く。
改めて自分の姿を見てみると、ゲームの二次元とは違う、現実の顔面偏差値の高さに驚く。
系統で表すならば綺麗系で、母親似だろうか、暗い紫、というか黒に近いけど少し紫っぽいくらいの色の髪が長くサラサラと伸びている。
髪はゲームのままだったが、瞳の色に少し、違和感を覚える。
スイラバは、というか大体のゲームなどは、キャラでイメージカラーなどが決まっていると思う。
魔法で「何属性」とか決まっているなら尚更だが。
大体の場合、その色が髪や瞳、服の色などに現れていて、ゲームの悪役令嬢は紫なので、髪に少しと、瞳と私服のドレスに現れていた...はずだ。
だが、自分の今の瞳の色は、白に近い灰色だった。
もしかして自分がゲームの悪役令嬢の目の色を、灰色を紫に見間違えていたのか、と考える。
だとしても、この違和感の説明がつかなくなってしまうので、自分があっている方向でいいだろう。
そうすると、なぜ色が変わったのかという問題が出てくる。
恐らく色が変わったのは、私がこの悪役令嬢になってから、記憶を思い出してからだとは思うが...なぜなのだろう。
まあ、わからないことを考えていても仕方がないか。
必要になったら考えれば良い。
もやもやを無理やり心の奥の方に押し込み、私は家の探索に戻った。
[水平線]
彼女は未知を知り、道を開く。
[水平線]
そこで、自分が馬車から落ちて、ここがなんの部屋かは知らないが、ベッドの上にいることを思い出す。
なにか声をかけたほうが良いのか迷っているうちに、扉がガチャリと音を立てて開けられる。
「○○!!」
声がでかいな。
頭痛くなるんだが。病人なんだが。
「あなた、まだ起きたばかりの○○の前で、大きな声を出してはいけませんわ。」
「だっでぇ〜〜」
心の中で怒ってくれた女性に感謝の意を送りながら、入ってきた男女の顔を見る。
今世の優しい両親、「ダンテ・●●」と、「カーヴィレ・●●」だ。
私は一応公爵令嬢で、家としては王族の次くらいに地位が高いのだが、父・ダンテはその●●公爵家の当主だ。
そして母・カーヴィレは当主の妻なのだが、先程の会話からもわかるように、当主を尻に敷いている。
尻に敷くよりはもう少し可愛いものかもしれないが、怒ったときの有無を言わせぬ迫力は、陛下にだって怒りをあらわにしたとき、「はい」と言わせたらしい。やはりどこの世界も母は強い。
カーヴィレ「大丈夫、○○?心配したのよ、急に馬車から落ちたなんて報告を受けたんだから...」
ダンテ「心配したぞお!!怪我はないか?痛いところは?どこを打ったんだ?もう大丈夫なのか?」
相変わらずの心配性...というか過保護に、思わず苦笑いをしてしまう。
本当に自分がこの親に育てられていたら我儘になっていただろうな、と思うと少し怖くなった。
「だいじょうぶです、お母様、お父様。ごしんぱいをおかけしました。」
思ったよりも高い自分の声に少し驚く。
呂律も、いつも通りには回らず、すごく幼女っぽい喋り方になってしまった。まあ幼女なのだが。
ちょっとだけむず痒い気分になっていると、目の前の父が、だばっと涙を流し始める。
ダンテ「おおぎぐなっだな、○○◆◆!!この前まではまだ赤子だったのに...!」
カーヴィレ「いつの話をしているんですか。ほら、○○も困っているでしょう?退室なさっては?」
ダンテ「はあ゙い゙」
そう返事を残すと、使用人の執事に背中を支えられながら、部屋を後にしていった。
...夫婦漫才かな?...っていうかお父様の涙、漫画でしか見ない感じの涙だった。「だばっ」て感じの。
使用人さんも大変だなあと他人事に感じていると、お母様から声をかけられる。
カーヴィレ「ごめんなさいね、急にうるさくして...。あなたも疲れているでしょう、○○?私も出るから、ゆっくりしていいわよ。今日一日は安静にしておくよう、お医者様にも言われているから。何かあったら、使用人を呼びなさい。」
「はい、お母様。ありがとうございます。」
感謝をロリボで述べると、お母様の目に薄く、水の膜が現れる。
...え、涙腺どうなってんの、うちの親...
カーヴィレ「...いいのよ。感謝を言えるなんて、大きくなったわね、○○。あの人の気持ちも、わかる気がするわ...」
感謝なんて、言えなければ社会でも学校でもやっていけないだろう。舐めてないか?
お忘れだろうか、私の中身が成人女性であることを。まあ言ってないが。
そして、お母様も使用人のメイドさんに背中を支えられながら、部屋を後にしていった。
...仲いいな、両親で。というかデジャヴを感じた、最後のやつ。
まあそんなこんなで、嵐は過ぎ去った。
もう少しだけ、やることの確認をしておこう。
まず考えたのは、剣術、魔法、体術の強化。
攻略対象より強くならないと、何も始まらないだろう、ということで。
家庭教師などを優し〜い両親にお願いし、戦えるくらいにしてもらおう。できれば熊も倒せるくらいで。
まあでもスイラバの舞台の実況学園に入学するのはまだ後なので、そんなに焦る必要もないが...早くから努力しといたほうが良いだろう。継続は力なりだ。
ああそう、スイラバの舞台は今から8年後くらいの、実況学園入学の年だ。
そこは日本産の乙女ゲームだからか、日本の一般的な高校入学の年齢と同じになっている。
主人公たちは高校生でイチャイチャラブラブするという、中々にキャラたちが陽キャリア充な事実には、この際目を瞑ることにしよう。制作陣が非リアでないことを祈る。非リアが作るには過酷なゲームだ、王道だけど。
...そんなこんなでだらだらと考えていたが、まずは身の周りを知ることにした。
今世の記憶はしっかりと残っているため、人間関係や周りのことなどは知ってはいるが、今の自分が入って『そういう』、乙女ゲームの世界だという認識をしてから知るのは、また違うかもしれない。
安静にという母の言葉が一瞬頭をよぎったが、部屋を出るなとは言われていないのでいいだろう、と自分の中で解決させた。
部屋を出て、自分の部屋に向かう。
やはり、ここは外せないだろう。
部屋に向かう途中でも、自分の家の大きさ、使用人の数に驚かされる。
流石は公爵家の中でもトップクラスの●●家といったところか。
それに、使用人は会うたびに会釈やらどこに行くのか聞いてくるやら、きちんとしていた。
この家の侍女長の教育が良いのだろう、両親は娘の私には甘いが。
両親にも、甘やかさずきちんとさせてほしいものだ。悪役令嬢が我儘お嬢様なのは、家のせいもあるんだろう、多分。
部屋につくと、見慣れているはずなのに、思わず「おぉ...」という声が漏れてしまう。
the・いいとこの女の子の部屋だぁ...
そんなことしか思えなくなってしまうほどの、可愛らしいお部屋だった。
ギラギラの真っピンクとまではいかないが、前世ピンクのお部屋とは無縁だった自分としては、「これが女の子の部屋か。」と思わせられるほどの、お手本な女の子の部屋だった。
大きくてふかふかな、淡い桃色のベッドに、上からはレースがたれている。
勉強机も淡い桃色で、イメージを合わせているんだろうけど、成人女性としてはなんとなく、いやらしい雰囲気の部屋に感じてしまった。
いかんいかん、ここは私の部屋、私は七歳の少女。こんな事考えないのだ。
この部屋をデザインしてくれたおしゃれな方に失礼だ。こんなことを思いながらデザインしたじゃないだろうに。
変なことを考えながらも、視線は興味のある方へと写っていった。
ベッドの横に設置されている、姿見へと足が動く。
改めて自分の姿を見てみると、ゲームの二次元とは違う、現実の顔面偏差値の高さに驚く。
系統で表すならば綺麗系で、母親似だろうか、暗い紫、というか黒に近いけど少し紫っぽいくらいの色の髪が長くサラサラと伸びている。
髪はゲームのままだったが、瞳の色に少し、違和感を覚える。
スイラバは、というか大体のゲームなどは、キャラでイメージカラーなどが決まっていると思う。
魔法で「何属性」とか決まっているなら尚更だが。
大体の場合、その色が髪や瞳、服の色などに現れていて、ゲームの悪役令嬢は紫なので、髪に少しと、瞳と私服のドレスに現れていた...はずだ。
だが、自分の今の瞳の色は、白に近い灰色だった。
もしかして自分がゲームの悪役令嬢の目の色を、灰色を紫に見間違えていたのか、と考える。
だとしても、この違和感の説明がつかなくなってしまうので、自分があっている方向でいいだろう。
そうすると、なぜ色が変わったのかという問題が出てくる。
恐らく色が変わったのは、私がこの悪役令嬢になってから、記憶を思い出してからだとは思うが...なぜなのだろう。
まあ、わからないことを考えていても仕方がないか。
必要になったら考えれば良い。
もやもやを無理やり心の奥の方に押し込み、私は家の探索に戻った。
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彼女は未知を知り、道を開く。
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