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異世界のサイコパス3兄弟のお守り役

#6

異世界での質問

「ねぇ、ちょっといいかな?」__ラク

『...!?』

放課後の騒がしい教室。生徒たちが次々と下校していく中、ラク先生に呼び止められた。

三兄弟は「先に売店の裏を探索してくる」と言って(嫌な予感しかしないが)教室を飛び出していったため、今この場には自分とラク先生の二人しかいない。

「......あぁ、ごめんね。そんなに驚かないで。ただの、ちょっとした大人の世間話さ」__ラク

『自分に、何か御用でしょうか......?』

「うん。君、あの子たちのお世話係をしてるって聞いたけど......。本当に大変そうだねぇ。僕なら三日で胃に穴が開いちゃうよ」__ラク

『毎日、寿命が縮む思いです......。今日も学園を半壊させられましたし』

「ははっ、全くだ。でもね......」__ラク

「不思議なんだよねぇ。あの子たちの『サイコパス』な言動に、君はいつも本気で怯えて、本気でツッコミを入れている。この世界の住人なら、もっと冷酷にあしらうか、あるいは恐怖のあまり精神を壊しているはずなんだけど......。君の反応は、あまりにも真っ当すぎるんだ」__ラク

『それは......』

嫌な予感がする。
人間だということが...バレてしまったのだろうか。

「それに君、この世界の文字が読めないだろう? さっきの授業中も、教科書を逆さまに持っていたよ」__ラク

『......!』

「状況把握は僕の特技でね。......さて、質問だ。
君――本当は『人間』なんじゃない?」__ラク

家主様には「人間界ではない」とだけ聞かされていたが、やはりこの世界において「人間」という存在は異質、あるいは秘匿されるべきものなのだろうか...。

ここは沈黙が正解なのだろうか

「おや、図星かな? そんなに怖い顔をしないで。僕の可愛い生徒の保護者を、どうこうしようっていうわけじゃないさ」__ラク

『自分は......ただ、迷い込んだだけで...』

「うんうん、分かっているよ。確証はないし、深追いするつもりもない。......だってさ、その方が『面白い』じゃない?」__ラク

相手がこの人で良かった...。

「君が何者であれ、あの子たちの保護者になれているのは事実だ。僕は『面白ければ良し』とするスタンスだからね。......あぁ、でも」__ラク


「もし、あの子たちを利用して学校を本当に滅ぼそうなんて考えてるなら...こっちにもってやつがあるんだよねぇ (笑」__ラク

『......善処、します...』

「よろしい! じゃあ、この話はおしまい。あ、そうだ。これから他教師の愚痴を聞きながら一杯やるんだけど、君もどう? 特等席を空けてあげるよ」__ラク

『自分は未成年......あ、いや、三兄弟を連れ戻しに行かなければならないので、失礼します!』

「おや、残念。じゃあ、また明日ねぇ」__ラク


怖すぎる。
あの先生、絶対に全てを見抜いている。そして、味方になればこれ以上なく心強いが、敵に回せば三兄弟よりも恐ろしい。

『...まずは、売店を爆破しようとしている三人を止めないと......!』


いつも通りのやんちゃな三兄弟とこの人が恐怖でしか無い...。

2026/05/19 20:57

そらもどき
ID:≫ 10a8Rho2sBdDU
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異世界3兄弟ほのぼの日常

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