閲覧前に必ずご確認ください
戦闘、および死亡の描写を含みます。
また、鬱展開(?)より(そこまで強くはない…はず)です。
苦手な人は今のうちに避難することをお勧めします。
コツ、コツと音が響く。エレベーターは密室故に戦いにくい。そう判断した彼女は長い階段を登り続ける。暗く、光は人工の物しか差しはしない。それでも明かりがあるだけまだマシだろう。
途中で風が強く彼女の黒と淡い翠の髪を揺らす。外が見える。壁や階段の続きが壊れているらしく、そこからは街が見えた。
醜い、醜い努力の結晶が。これまで人々が必死に積み上げ、生み出した街。でも、そこは既に人々自身の手で壊されてしまっていた。だから…
[小文字][下線]陽雲 明日華[/下線]
「だから、私が一度滅ぼさないと…元に戻さないといけない。」[/小文字]
そう、ポツリと呟く。彼女の翠色の瞳には既に階段の続きが映っていた。底は見えるものの、落ちればただでは済まなさそうな場所を迷いもなく飛び越えると彼女は階段の続きを歩いていく。
不意に階段の終わりが見える。光が差し込むなんてなかったが、それは少なからず彼女にとっての目指した場所の1つだった。でも、それを拒む者達がいる。この街を守る者が。
[下線]守る者A[/下線]
「っ…!?…少女…?」
[下線]守る者B[/下線]
「…その様だな。」
[下線]守る者C[/下線]
「…迷ってる暇はない。行くぞッ!」
3人、剣と盾を構え、確かに彼女に敵意を向ける者達がいた。そのうちの1人が切り掛かってくる。だが、彼女は動じる事なく、短剣を取り、それを防ぐ。彼女がそうしている間に他の2人が攻撃を仕掛けるが、彼女は初めの1人の下半身辺りをしゃがみつつ、するりと抜け、残り2人は味方に当たりそうになった剣を止めようとする。
[明朝体]翠色の瞳がそれを見過ごすはずがなかった。[/明朝体]
確かにできた隙を見逃さず、武器を下ろさざる終えなくなった2人を先に一気に決着をつけ、その直後、驚きと戸惑いで揺れた瞳の前に一気に立つ。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「終わり。さようなら。」
紅と鉄の匂いがその場に充満する中、彼女は彼等だった者を乗り越えて階段を登り終える。監視カメラと不意に目が合うも、きっと既に間に合いはしないだろうと目を背ける。
ふわりと風が吹く屋上にて、彼女は改めて街を見下ろす。街は広い。広くて、醜くて、ただの牢屋にすぎない。高い塀が街全体を囲っていた。それは敵からの攻撃を防ぐためだけじゃない。中の者を外に出さないという他の街や国の願いもあったのだ。人々はここに醜さを閉じ込めた。その暫く後にここと変わらない状況に他も陥ったのは皮肉なものだろう。
彼女は静かに、その翠色の瞳で街を見下ろす。街全体をその瞳に映した後、静かに天に手を伸ばす。曇った空を背景に、不気味に彼女の瞳が揺れる。翠色の瞳が妖しく輝く。
[下線]【炎魔法】〈解放魔力65%〉[/下線]
[漢字]燎原之火[/漢字][ふりがな]Burning and spreading flames[/ふりがな]
炎が燃える。燃え広がる。その炎は少しずつ、街を焦がしていく。人々の悲鳴が響く中、彼女は静かに、街を、滅びゆく様を、ただただ見つめていた。彼女の耳には様々な言葉が届くが、全ては結局灰となって消えるのだ。
醜く、煙がところどころ登っていて、そこらじゅうで鉄の匂いがした街は、いまでは大きな黒い煙をあげ、火の香りを感じる街となっていた。
…彼女はこの街の末路をただ静かに見つめていた。
途中で風が強く彼女の黒と淡い翠の髪を揺らす。外が見える。壁や階段の続きが壊れているらしく、そこからは街が見えた。
醜い、醜い努力の結晶が。これまで人々が必死に積み上げ、生み出した街。でも、そこは既に人々自身の手で壊されてしまっていた。だから…
[小文字][下線]陽雲 明日華[/下線]
「だから、私が一度滅ぼさないと…元に戻さないといけない。」[/小文字]
そう、ポツリと呟く。彼女の翠色の瞳には既に階段の続きが映っていた。底は見えるものの、落ちればただでは済まなさそうな場所を迷いもなく飛び越えると彼女は階段の続きを歩いていく。
不意に階段の終わりが見える。光が差し込むなんてなかったが、それは少なからず彼女にとっての目指した場所の1つだった。でも、それを拒む者達がいる。この街を守る者が。
[下線]守る者A[/下線]
「っ…!?…少女…?」
[下線]守る者B[/下線]
「…その様だな。」
[下線]守る者C[/下線]
「…迷ってる暇はない。行くぞッ!」
3人、剣と盾を構え、確かに彼女に敵意を向ける者達がいた。そのうちの1人が切り掛かってくる。だが、彼女は動じる事なく、短剣を取り、それを防ぐ。彼女がそうしている間に他の2人が攻撃を仕掛けるが、彼女は初めの1人の下半身辺りをしゃがみつつ、するりと抜け、残り2人は味方に当たりそうになった剣を止めようとする。
[明朝体]翠色の瞳がそれを見過ごすはずがなかった。[/明朝体]
確かにできた隙を見逃さず、武器を下ろさざる終えなくなった2人を先に一気に決着をつけ、その直後、驚きと戸惑いで揺れた瞳の前に一気に立つ。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「終わり。さようなら。」
紅と鉄の匂いがその場に充満する中、彼女は彼等だった者を乗り越えて階段を登り終える。監視カメラと不意に目が合うも、きっと既に間に合いはしないだろうと目を背ける。
ふわりと風が吹く屋上にて、彼女は改めて街を見下ろす。街は広い。広くて、醜くて、ただの牢屋にすぎない。高い塀が街全体を囲っていた。それは敵からの攻撃を防ぐためだけじゃない。中の者を外に出さないという他の街や国の願いもあったのだ。人々はここに醜さを閉じ込めた。その暫く後にここと変わらない状況に他も陥ったのは皮肉なものだろう。
彼女は静かに、その翠色の瞳で街を見下ろす。街全体をその瞳に映した後、静かに天に手を伸ばす。曇った空を背景に、不気味に彼女の瞳が揺れる。翠色の瞳が妖しく輝く。
[下線]【炎魔法】〈解放魔力65%〉[/下線]
[漢字]燎原之火[/漢字][ふりがな]Burning and spreading flames[/ふりがな]
炎が燃える。燃え広がる。その炎は少しずつ、街を焦がしていく。人々の悲鳴が響く中、彼女は静かに、街を、滅びゆく様を、ただただ見つめていた。彼女の耳には様々な言葉が届くが、全ては結局灰となって消えるのだ。
醜く、煙がところどころ登っていて、そこらじゅうで鉄の匂いがした街は、いまでは大きな黒い煙をあげ、火の香りを感じる街となっていた。
…彼女はこの街の末路をただ静かに見つめていた。
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