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戦闘、および死亡の描写を含みます。
また、鬱展開(?)より(そこまで強くはない…はず)です。
苦手な人は今のうちに避難することをお勧めします。
彼女はどこかに胸が締め付けられるのを感じながらも、歩む事しか許されないのだから歩いていく。
暫く歩くと、1つのビルに辿り着き、彼女は周りを軽く確認すると、やがて中へ入る。
コツ、コツ、コツ、となんの動揺もなく平然と、堂々と中に入ってきた彼女に彼等は動揺する。だが、そんな彼等を抑え、きっと陽光が当たれば美しく輝くはずの金色の髪を持つ彼は彼女に話しかける。
「お嬢さん、ここになんのご用ですか?」
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「あなたは知っているでしょう?私はこの世界を滅ぼしに来た。ねぇ、この街の守護神と呼ばれた人…[漢字]逸護[/漢字][ふりがな]いつご[/ふりがな] [漢字]守[/漢字][ふりがな]まもり[/ふりがな]。」
[下線]逸護 守[/下線]
「…そうか。何かの間違いだと良かったんだがな…。世界はまだ若い貴女にも厳しい選択を迫ったんだな…。」
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない。でも少なからずあなた1人に変えられる事ではない。ほらこの街を守りたいならば私に剣を向けて見せなさいな。」
そう煽るように彼女が口にすれば金髪の彼は静かに剣を構え、左手には盾を持つ。その姿はあまりにも堂々としたものだったから、彼女は魔法を使うのをやめ、双剣を静かに抜く。
そこに既に会話はなかった。ただ剣があるだけ。そして刹那、
[明朝体]黒き刃が彼を穿とうと一瞬にして距離が詰まる。[/明朝体]
それを彼は左手の盾でなんとか防ぐが、そこは火花が飛び散り、強い衝撃が両者を襲う。やがて一度距離を彼女が離した瞬間、次は彼が一気に距離を詰める。それに対して彼女は双剣を器用に使って防ぎ切る。
洗練された剣術は彼が何度も何度も積み重ね続けた努力の結果であり、形で、真っ直ぐで迷いのないその剣はただひたすらに彼女を映し、まるで彼の性格そのものを形にしたようだった。
剣を重ねれば重ねるほどその重みが、覚悟が彼女の身に染みた。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
(覚悟が決まっている。この街を絶対に壊させはしないという覚悟が…例え、その結末がこの世界と心中する事だったとしても…。だから、強い。)
どちらかが押されてる訳ではない。拮抗した状態。だが、確かに彼には積み重ねがあった。何度も振るったであろう剣は手慣れていて、ずっと侵入者を排除する為にあったのだろう。何度も使ったであろう盾は傷だらけで、ずっと何かを守る為にあったのだろう。
でも、
その上で、
[斜体]彼女はその全てを否定しなければならなかった。[/斜体]
その全てを否定できなければ目標は達成されなかったから。だから彼女は彼が剣を振るった瞬間、片方の双剣の柄で相手の腹を思い切り殴り、そのままもう片方の双剣で喉元を紅に染め上げる。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「ごめんなさい。こんな場所で止まっている場合じゃないの。」
そう言って立ち去る彼女の背後には紅が咲き誇っていた。
だが、その者が持っていた盾は決して壊れることはなかった。
動揺した様子のその場にいた他の者も処し、彼女はコツコツと音を立てながら階段を上がっていく。その足は、手は、どこか小さく震えていた。
覚悟はまだ万全ではなかった。
まだ確実なものではなかった。
それでも…歩むしかなかった_
暫く歩くと、1つのビルに辿り着き、彼女は周りを軽く確認すると、やがて中へ入る。
コツ、コツ、コツ、となんの動揺もなく平然と、堂々と中に入ってきた彼女に彼等は動揺する。だが、そんな彼等を抑え、きっと陽光が当たれば美しく輝くはずの金色の髪を持つ彼は彼女に話しかける。
「お嬢さん、ここになんのご用ですか?」
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「あなたは知っているでしょう?私はこの世界を滅ぼしに来た。ねぇ、この街の守護神と呼ばれた人…[漢字]逸護[/漢字][ふりがな]いつご[/ふりがな] [漢字]守[/漢字][ふりがな]まもり[/ふりがな]。」
[下線]逸護 守[/下線]
「…そうか。何かの間違いだと良かったんだがな…。世界はまだ若い貴女にも厳しい選択を迫ったんだな…。」
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない。でも少なからずあなた1人に変えられる事ではない。ほらこの街を守りたいならば私に剣を向けて見せなさいな。」
そう煽るように彼女が口にすれば金髪の彼は静かに剣を構え、左手には盾を持つ。その姿はあまりにも堂々としたものだったから、彼女は魔法を使うのをやめ、双剣を静かに抜く。
そこに既に会話はなかった。ただ剣があるだけ。そして刹那、
[明朝体]黒き刃が彼を穿とうと一瞬にして距離が詰まる。[/明朝体]
それを彼は左手の盾でなんとか防ぐが、そこは火花が飛び散り、強い衝撃が両者を襲う。やがて一度距離を彼女が離した瞬間、次は彼が一気に距離を詰める。それに対して彼女は双剣を器用に使って防ぎ切る。
洗練された剣術は彼が何度も何度も積み重ね続けた努力の結果であり、形で、真っ直ぐで迷いのないその剣はただひたすらに彼女を映し、まるで彼の性格そのものを形にしたようだった。
剣を重ねれば重ねるほどその重みが、覚悟が彼女の身に染みた。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
(覚悟が決まっている。この街を絶対に壊させはしないという覚悟が…例え、その結末がこの世界と心中する事だったとしても…。だから、強い。)
どちらかが押されてる訳ではない。拮抗した状態。だが、確かに彼には積み重ねがあった。何度も振るったであろう剣は手慣れていて、ずっと侵入者を排除する為にあったのだろう。何度も使ったであろう盾は傷だらけで、ずっと何かを守る為にあったのだろう。
でも、
その上で、
[斜体]彼女はその全てを否定しなければならなかった。[/斜体]
その全てを否定できなければ目標は達成されなかったから。だから彼女は彼が剣を振るった瞬間、片方の双剣の柄で相手の腹を思い切り殴り、そのままもう片方の双剣で喉元を紅に染め上げる。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「ごめんなさい。こんな場所で止まっている場合じゃないの。」
そう言って立ち去る彼女の背後には紅が咲き誇っていた。
だが、その者が持っていた盾は決して壊れることはなかった。
動揺した様子のその場にいた他の者も処し、彼女はコツコツと音を立てながら階段を上がっていく。その足は、手は、どこか小さく震えていた。
覚悟はまだ万全ではなかった。
まだ確実なものではなかった。
それでも…歩むしかなかった_
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