閲覧前に必ずご確認ください
戦闘、および死亡の描写を含みます。
また、鬱展開(?)より(そこまで強くはない…はず)です。
苦手な人は今のうちに避難することをお勧めします。
もう人ではなくなってしまったモノを静かに淡い翠が射貫く。
ソレは形が定まっていなかった。スライムの様にドロドロしていたがアニメやゲームで見る様な可愛さは一切ない。ソレが人であったはずだと分かるのはその人が居たはずの場所に血溜まりができ、それがソレに付着していたから、そして…その人が[漢字]こんな世界[/漢字][ふりがな]崩壊世界[/ふりがな]で生きていく理由になっていたであろう、ロケットペンダントがソレに巻き付いていたからだ。
ソレはこちらに触手らしきものを作り出し、振り下ろしてくる。
ソレを淡い翠はただひたすらに見ていた。触手との距離が一気に溜まったその瞬間、手をかざし、こう呟いた。
[下線]【光魔法】〈解放魔力5%〉[/下線]
[漢字]光芒一線[/漢字][ふりがな]A line of light[/ふりがな]
その瞬間一筋の拳ほどの大きさの光がソレを射抜く。ソレの一部に穴が空く。
[大文字][中央寄せ]ギィイヤァァア[/中央寄せ][/大文字]
悲鳴に近い音を発し、必死に傷口を塞ごうとするが光がそれを阻害し、傷口が塞がる事はなかった。ソレは必死に5本の触手を作り出し、振り回す。彼女はそれを物ともせず、ただ淡々と触手を破壊していく。それを見て恐怖を感じたのか、力の差に気付いたのか、必死に逃げようとするソレを彼女は憐みの目で見ていた。
[下線]明日華[/下線]
「…可哀想に。直ぐに楽にしてみせるから…。」
そう呟き、彼女は腰のベルトに付けた鞘から双剣を抜く。漆黒の刃は、ただひたすらにソレを映していた。
[中央寄せ][明朝体]刹那、漆黒が人であったはずのモノを貫いた_[/明朝体][/中央寄せ]
見惚れるほどに美しい一閃。漆黒の刃も淡い翠もソレをひたすらにを映していた。
ソレは静かに、一閃にて葬られた。淡い翠がソレを見つめる。ソレは何も言わず、翠を見つめ返した。
[明朝体]ポタリ、ポタリ。[/明朝体]
大粒の透明な液体が溢れ、ソレの体を伝い、地面に落ちる。ソレはどこか悲しげで、嬉しげで、それでいて悔しげだった。
ソレの体がゆっくりと崩壊していく。彼女はそれを黙って見つめていた。
[明朝体]ハラリ、ハラリ。[/明朝体]
ソレはやがて只の灰と化す。灰の山の上、きっと所有者が大事にしていたのだろう。そのロケットペンダントは傷が全くなかった。
ソレは人と呼ぶには遅すぎて、化け物と呼ぶには早すぎた。
もっと後に、人を害した後ならば化け物と呼べた。憐みを向ける事も、彼女の胸の奥を締め付ける事もなかった。
もっと前に、相対していたなら人と呼べた。きっと彼女がその人に興味を向ける事はなかったが、同時に互いに傷つけ合う事もなかった。
[下線]明日華[/下線]
「…。…せめて、…安らかに、眠って…。」
彼女はそのペンダントを灰の上に置き直し、静かにその場を去っていった_
ソレは形が定まっていなかった。スライムの様にドロドロしていたがアニメやゲームで見る様な可愛さは一切ない。ソレが人であったはずだと分かるのはその人が居たはずの場所に血溜まりができ、それがソレに付着していたから、そして…その人が[漢字]こんな世界[/漢字][ふりがな]崩壊世界[/ふりがな]で生きていく理由になっていたであろう、ロケットペンダントがソレに巻き付いていたからだ。
ソレはこちらに触手らしきものを作り出し、振り下ろしてくる。
ソレを淡い翠はただひたすらに見ていた。触手との距離が一気に溜まったその瞬間、手をかざし、こう呟いた。
[下線]【光魔法】〈解放魔力5%〉[/下線]
[漢字]光芒一線[/漢字][ふりがな]A line of light[/ふりがな]
その瞬間一筋の拳ほどの大きさの光がソレを射抜く。ソレの一部に穴が空く。
[大文字][中央寄せ]ギィイヤァァア[/中央寄せ][/大文字]
悲鳴に近い音を発し、必死に傷口を塞ごうとするが光がそれを阻害し、傷口が塞がる事はなかった。ソレは必死に5本の触手を作り出し、振り回す。彼女はそれを物ともせず、ただ淡々と触手を破壊していく。それを見て恐怖を感じたのか、力の差に気付いたのか、必死に逃げようとするソレを彼女は憐みの目で見ていた。
[下線]明日華[/下線]
「…可哀想に。直ぐに楽にしてみせるから…。」
そう呟き、彼女は腰のベルトに付けた鞘から双剣を抜く。漆黒の刃は、ただひたすらにソレを映していた。
[中央寄せ][明朝体]刹那、漆黒が人であったはずのモノを貫いた_[/明朝体][/中央寄せ]
見惚れるほどに美しい一閃。漆黒の刃も淡い翠もソレをひたすらにを映していた。
ソレは静かに、一閃にて葬られた。淡い翠がソレを見つめる。ソレは何も言わず、翠を見つめ返した。
[明朝体]ポタリ、ポタリ。[/明朝体]
大粒の透明な液体が溢れ、ソレの体を伝い、地面に落ちる。ソレはどこか悲しげで、嬉しげで、それでいて悔しげだった。
ソレの体がゆっくりと崩壊していく。彼女はそれを黙って見つめていた。
[明朝体]ハラリ、ハラリ。[/明朝体]
ソレはやがて只の灰と化す。灰の山の上、きっと所有者が大事にしていたのだろう。そのロケットペンダントは傷が全くなかった。
ソレは人と呼ぶには遅すぎて、化け物と呼ぶには早すぎた。
もっと後に、人を害した後ならば化け物と呼べた。憐みを向ける事も、彼女の胸の奥を締め付ける事もなかった。
もっと前に、相対していたなら人と呼べた。きっと彼女がその人に興味を向ける事はなかったが、同時に互いに傷つけ合う事もなかった。
[下線]明日華[/下線]
「…。…せめて、…安らかに、眠って…。」
彼女はそのペンダントを灰の上に置き直し、静かにその場を去っていった_
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