崩壊世界と紅の日月
崩壊しかかっている世界を淡い翠は静かに見つめる。
空はいつだって暗く、灰色に染まり、廃れたビルが乱立している。煤や煙がそこら中に広がっている。鉄の臭いと腐った肉の臭いが鼻を刺す。だがそれも慣れたことなのだろう。人々はそれに顔を歪める事すらもない。倒れた電柱、倒壊した家、破壊された道路、散らかる塵。耳をすませばどこかで怒声と悲鳴が聞こえる。
そんな中、火の粉がパチリと彼女の頬へと向かう。彼女は煤によって黒く染まってしまったオーバーサイズの服から手を出し、それを払う。
そして彼女はゆっくりと目を伏せ、ゆっくりと目を開き直した。その片手にはいつの間にか双剣が握られていた_
風がふわりと彼女の頬のすぐ横を通り過ぎ、黒から先に向かうにつれ淡い翠へ徐々に変わっている髪を静かに揺らす。
風は巡り巡って、彼の元へと辿り着く。
風がふわりと彼の頬のすぐ横を通り過ぎる。真っ白な髪を静かに揺らす。
金色の瞳はゆっくりと世界をなぞる。暫くすると、彼は黒く染まった空を見上げ、煤によって黒く染まり、数多の戦闘によって破れかかっている服を揺らしながら片手を高く空へ突き上げた。その手にはいつの間にか大剣が握られていた_
空はいつだって暗く、灰色に染まり、廃れたビルが乱立している。煤や煙がそこら中に広がっている。鉄の臭いと腐った肉の臭いが鼻を刺す。だがそれも慣れたことなのだろう。人々はそれに顔を歪める事すらもない。倒れた電柱、倒壊した家、破壊された道路、散らかる塵。耳をすませばどこかで怒声と悲鳴が聞こえる。
そんな中、火の粉がパチリと彼女の頬へと向かう。彼女は煤によって黒く染まってしまったオーバーサイズの服から手を出し、それを払う。
そして彼女はゆっくりと目を伏せ、ゆっくりと目を開き直した。その片手にはいつの間にか双剣が握られていた_
風がふわりと彼女の頬のすぐ横を通り過ぎ、黒から先に向かうにつれ淡い翠へ徐々に変わっている髪を静かに揺らす。
風は巡り巡って、彼の元へと辿り着く。
風がふわりと彼の頬のすぐ横を通り過ぎる。真っ白な髪を静かに揺らす。
金色の瞳はゆっくりと世界をなぞる。暫くすると、彼は黒く染まった空を見上げ、煤によって黒く染まり、数多の戦闘によって破れかかっている服を揺らしながら片手を高く空へ突き上げた。その手にはいつの間にか大剣が握られていた_