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戦闘、および死亡の描写を含みます。
また、鬱展開(?)より(そこまで強くはない…はず)です。
苦手な人は今のうちに避難することをお勧めします。
廃れた道の途中でスタリと地に降り立ち、オッドアイの彼女は振り返る。その背後には高い、金属製の壁がこちらを覗き、奥には黒い煙と煤が蔓延していた。
[下線]空音 零[/下線]
「さて、もう直ぐでアインに着くのだけど…先に確認しておくわね。現在のアインについて、あなたは知ってる?」
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「…いや、あそこの外には出た事がなかったから…」
その言葉を聞いた彼女はやっぱりとでも言いたげな表情を見せた後、告げる。
[下線]空音 零[/下線]
「じゃあ、牢獄都市育ちなのね。なら、忠告しておくわ。アインでは話さない方が身の為よ。あそこは毒素とかも垂れ流してるからね。魔法で呼吸する方がいいわ。分かった?」
こくりと、翠色の瞳を持つ彼女が頷くと、直ぐに前を向き、足を進ませ始める。そして、大きめの門の前に立つくたびれた様子の門番にカードを2種類見せた後、2人は中へ入って行った。
[水平線]
中は、異臭が蔓延しており、その場に居るだけで不快感を感じる程だった。街を行く人々は明らかに尋常ではない様子であったり、或いは仕事に全てを捧げ、他を見ないように目を逸らす者だったりした。
そんな街を魔法で酸素を生み出してそれを自身の中でのみ循環させる事で、影響を受けずに2人は歩いていた。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
(外の世界も、何も変わらないもの…寧ろ、こっちの方が酷いのかも。…というか、これだけ金属製だと、燃やせなさそう…)
そんな事を考えながら翠色の瞳は辺りを見渡す。道は狭く、石畳のものが入り組んでいて、高い金属製の見たこともない構造の黒い煙を放つ建物が乱立していた。そんな場所を見渡していると、オッドアイの彼女が軽く翠色の瞳の彼女の頰を摘んだ。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
(なにするの…!)
[下線]空音 零[/下線]
(…とでも言いたげな表情ね。)
そんな事を考えながらオッドアイの彼女は人差し指を翠色の瞳の彼女の唇の前に立てた後、静かに前方にある、建物の壁を指差す。そこには幼く痩せ細り、既に壊れた瞳を持つ少年が座り込んでいた。服も服と呼んで良いか怪しいものを着ていた。
そんな少年を見て、翠色の瞳の彼女は、気付けば走り寄っていた。何かを思う前に、損得を考える前に。そんな彼女を呆れつつも、予想通りで、少し暖かい瞳で見つめた後、軽く辺りを見渡し直す。
[下線]空音 零[/下線]
(ここは…どう壊すのが正解かしらね。爆破魔法でも使う?でも、工業都市なだけあって、予想外に威力が高まる可能性も高いわね。)
その瞳が、一瞬、黒いフードを被った白髪の何者かがそこにはいた。金色の瞳を持つその者は街中を上機嫌に歩いていた。
[中央寄せ]その瞬間、紅い瞳の温度は地に落ちた。[/中央寄せ]
ふわりと風が吹き、一瞬煤が視界を奪う。それが晴れた瞬間、その者は姿を消していた。
だが、一瞬、金色と紅は互いを映した。口元に弧を描くその様を確かに見た。
オッドアイの彼女は軽く首を振った後に、翠色の瞳の彼女に向き直った。
[下線]空音 零[/下線]
(…____。)
だが、その瞳も、思考も変わらず、冷たさを纏っていた。
[下線]空音 零[/下線]
「さて、もう直ぐでアインに着くのだけど…先に確認しておくわね。現在のアインについて、あなたは知ってる?」
[下線]陽雲 明日華[/下線]
「…いや、あそこの外には出た事がなかったから…」
その言葉を聞いた彼女はやっぱりとでも言いたげな表情を見せた後、告げる。
[下線]空音 零[/下線]
「じゃあ、牢獄都市育ちなのね。なら、忠告しておくわ。アインでは話さない方が身の為よ。あそこは毒素とかも垂れ流してるからね。魔法で呼吸する方がいいわ。分かった?」
こくりと、翠色の瞳を持つ彼女が頷くと、直ぐに前を向き、足を進ませ始める。そして、大きめの門の前に立つくたびれた様子の門番にカードを2種類見せた後、2人は中へ入って行った。
[水平線]
中は、異臭が蔓延しており、その場に居るだけで不快感を感じる程だった。街を行く人々は明らかに尋常ではない様子であったり、或いは仕事に全てを捧げ、他を見ないように目を逸らす者だったりした。
そんな街を魔法で酸素を生み出してそれを自身の中でのみ循環させる事で、影響を受けずに2人は歩いていた。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
(外の世界も、何も変わらないもの…寧ろ、こっちの方が酷いのかも。…というか、これだけ金属製だと、燃やせなさそう…)
そんな事を考えながら翠色の瞳は辺りを見渡す。道は狭く、石畳のものが入り組んでいて、高い金属製の見たこともない構造の黒い煙を放つ建物が乱立していた。そんな場所を見渡していると、オッドアイの彼女が軽く翠色の瞳の彼女の頰を摘んだ。
[下線]陽雲 明日華[/下線]
(なにするの…!)
[下線]空音 零[/下線]
(…とでも言いたげな表情ね。)
そんな事を考えながらオッドアイの彼女は人差し指を翠色の瞳の彼女の唇の前に立てた後、静かに前方にある、建物の壁を指差す。そこには幼く痩せ細り、既に壊れた瞳を持つ少年が座り込んでいた。服も服と呼んで良いか怪しいものを着ていた。
そんな少年を見て、翠色の瞳の彼女は、気付けば走り寄っていた。何かを思う前に、損得を考える前に。そんな彼女を呆れつつも、予想通りで、少し暖かい瞳で見つめた後、軽く辺りを見渡し直す。
[下線]空音 零[/下線]
(ここは…どう壊すのが正解かしらね。爆破魔法でも使う?でも、工業都市なだけあって、予想外に威力が高まる可能性も高いわね。)
その瞳が、一瞬、黒いフードを被った白髪の何者かがそこにはいた。金色の瞳を持つその者は街中を上機嫌に歩いていた。
[中央寄せ]その瞬間、紅い瞳の温度は地に落ちた。[/中央寄せ]
ふわりと風が吹き、一瞬煤が視界を奪う。それが晴れた瞬間、その者は姿を消していた。
だが、一瞬、金色と紅は互いを映した。口元に弧を描くその様を確かに見た。
オッドアイの彼女は軽く首を振った後に、翠色の瞳の彼女に向き直った。
[下線]空音 零[/下線]
(…____。)
だが、その瞳も、思考も変わらず、冷たさを纏っていた。
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