…もうどれくらい走ったことだろうか。
目の前には最初に目を覚ましたあの場所があった。
よく見ると、神殿___天国の入口のように見えた。
そこには、背中を見せて座り込んでいるマリモがいた。
「まりも」
「___!?ひなたくん!?来てくれたんだ、ありがとう」
「うん…さっきは急に逃げてごめんね。ちょっと頭が混乱していて」
「ううん、俺も俺で悪かったよ。急にいろんなこと言ったってびっくりするよな」
「うん…ごめんね、マリモ。お詫びと言ったらなんだけど」
「なんだ?」
「りも、って呼ぶね、マリモのこと」
「…ああ、俺もひなって呼ぼうかな」
「いいね、それ!じゃあ、改めて___」
「よろしくね、りも」
「こちらこそ、ひな」
そんなこんなで俺とりもは和解した。
この現場を目撃していた1人の女性のことは、まだ誰も知らない。