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 百合です。直接は書かないけど、間接的なグロがあるかも…。

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とある旅人と人形の回想録

#4

大晦日&正月 特別番外編!~大晦日編~

[大文字][明朝体]「もぉ~いぃくつねぇ~るぅとぉ~」[/明朝体][/大文字]
 炬燵に潜りながら転がって仰向けになり、天井を見る。
[大文字][明朝体]「おぉしょぉ~がぁつぅ~」[/明朝体][/大文字]
 起き上がって、炬燵に置いてある蜜柑を手に取り、皮を剥く。
[大文字][明朝体]「おしょぉがつにはたこあげてぇ~」[/明朝体][/大文字]
 蜜柑を一房一房取り、口の中に放り込む。口の中に甘酸っぱい香りと味が広がっていく。
[大文字][明朝体]「こぉまをまわしてあそびましょぉ~」[/明朝体][/大文字]
 食べ終わった蜜柑の皮を投げ、ゴミ箱の中にホールいんさせる。
瑠[大文字][明朝体]「はぁやくこいこいおしょぉがぁつぅ~」[/明朝体][/大文字]
 気持ちよく歌い終わり、背を伸ばす。叶が冷めた目で[太字]ガン見[/太字]する。叶の手には珈琲があり、外の降り積もる雪をながめながら楽しんでいたらしい。
叶「…何をしているのかしら?」
瑠[大文字]「なんか[大文字]辛辣[/大文字]!」[/大文字]
 エヘンッ!と、わざとらしく咳払いをし、キリリとした顔で言い放つ。
瑠「叶、今日はね、大晦日なんだよ!」
叶「そうね。だから?」
瑠[大文字]「やっぱり[大文字][大文字]辛辣!![/大文字][/大文字]」[/大文字]
叶「だって、そんなだらけた姿で[下線]当たり前のこと[/下線]を格好つけて言うのだもの。」
瑠[大文字]「ぐふっ⁉」[/大文字]
 起こしていたからだから力が抜け、また寝転ぶ。[明朝体]かなりのダメージのようだ。[/明朝体]
瑠「まぁ、こんな茶番は置いといて。大晦日ってことで、世界の管理者のメンバーで忘年会があるんだけれど…行く?」
叶[小文字]「…ごめんなさい。」[/小文字]
瑠「いいよ。[明朝体]無理なものは無理なんだし[/明朝体]、ちょっとずつ頑張ろうね。」
 静かに頷いた。いつもと同じ感情の薄い表情をしているが、小さな拳は握り締められ、[明朝体]プルプル[/明朝体]と震えていた。
瑠「そろそろ行かなきゃな~。叶、しのちゃんの世界線で時間潰す?」
叶「[小文字]…[/小文字]えぇ、そうするわ。」
瑠「[大文字]じゃ[/大文字]、いこっか。今日はしのちゃんが宴会場予約してたから~[漢字]東京都[/漢字][ふりがな][大文字]とーきょーと[/大文字][/ふりがな]、だっけ?叶もそこでいい?」
 うなずいたことを確認して、深呼吸をした。そして、言葉を発する。
[水平線]
[中央寄せ][大文字]『時空旅行』[/大文字][/中央寄せ]
[水平線]
 突如、2人は真っ暗な空間に居た。大量の布のようなものが浮遊するこの空間は、床もなく、天井もない。はたから見れば、[太字]宇宙空間[/太字]のように浮遊しているように見えるだろう。
瑠「しのちゃんの世界線がこれで~時のコンパスがここだから~この辺かな?」
 時のコンパスと言ってポケットから取り出したものは、懐中時計とコンパスが付いた不思議な器具だった。コンパスはクルクル回り、布のある位置で止まる。
 時空旅行は時と空間を超えて、世界線を移動できる能力だ。真っ暗な空間にある布それぞれが世界線。世界とは糸でできているようなものだ。縦の糸はその世界線の時を表す。横の糸は、生命体、モノ、空間を表す。二つの糸が編まれて世界線ができる。
 世界線は絶妙に時間軸がずれる。大きいものであったら年単位、小さいものであったら分単位程度だ。世界線の移動により、時間軸が崩壊してしまう可能性がある。その門弾を解決するのが時のコンパスだ。時のコンパスは世界の管理者のメンバーがそれぞれ保有している奇物である。世界の管理者ができた当初のメンバーによって作成された。基準となる世界線の時間を示すための物だ。
[水平線]
 手をつなぎ、布に触れる。少しまばゆい光に包まれ、次に目を開けると、[漢字]大きな交差点[/漢字][ふりがな][大文字]スクランブル交差点[/大文字][/ふりがな]の中央に居た。人でごった返した交差点に茜色が乱反射している。
叶[小文字]「ッ…。」[/小文字]
瑠「大丈夫?路地裏の方いこっか。」
 叶が頭を押さえる。手を引いて、ビル群の隙間を通って、先ほどとは別世界のような人気のない路地裏に立つ。すると、小さな人影が逃げるように遠のく。
瑠「あッ!ノア!」
ノ「げっ。見つかった…。」
瑠「ほんとノアは私たちに会うの嫌がるよね…。」
 叶も頭痛が落ち着いてきたようで、あきれたようにノアを見据える。
ノ「何をしているんだい?君たち。」
瑠「世界の管理者のメンバーで忘年会するからしのちゃんの用意した宴会場に行くところだけど…?如何したの?」
 話を進めるほどにノアは頭を抱えてものすごくいやそうな顔をしている。
瑠「もしかしてだけどさ、ノアも呼ばれ、た…?」
ノ「[漢字]偲[/漢字][ふりがな]しのぶ[/ふりがな]が強情でね…。ただでさえ、忘年会とか嫌なのに…。」
 ノアとしのちゃんは[太字]年単位の付き合い[/太字]で、半年前に復縁したばかり。世界を放浪した原因となった事件が原因で世界の管理者とは最近まで敵対に関係だった。幼少期の[打消し]トラウマ[/打消し]のせいで複数人に囲まれることが苦手だったことが拍車をかけ、世界の管理者と同じ場所にいるだけでも申し訳なさ過ぎて嫌らしい。
瑠「しのちゃんのことだし、大丈夫なようにしてくれてるとは思うよ…?」
ノ「分かってるけどさ…怖い。」
瑠「ちゃんと悩んでるだけでも偉いと思うよ?」
ノ「[小文字]…うん。[/小文字]行先は[大文字]同じ[/大文字]なんだろ?一緒に[小文字]行こ…?[/小文字]」
瑠[大文字]「[大文字]うんっ![/大文字]一緒に行こっか!」[/大文字]
 照れくさそうに目を逸らしてノアは招待状と思われる便箋を握った。
叶「いってらっしゃい。」
瑠[大文字]「いってきます!」[/大文字]
 叶は微笑んで、手を振った。瑠璃も返すように満面の笑みを浮かべて返事をした。
[水平線]
 そこからは速かった。宴会場に到着して、認証式の奇物に時のコンパスと招待状をかざすとなかには入れて、扉を開けると、畳の上で談笑している世界の管理者のメンバーがいた。中には、世界の管理者の後継者や親族、代理で管理者を務めたことのある者たちもいた。
瑠「こんにちは!『時空のタビビト [漢字][大文字]青竜[/大文字][/漢字][ふりがな]せいりゅう[/ふりがな] [大文字]セリナ』[/大文字]です!」
四「セリナさん!よかったです。恐らくセリナさんで最後かと…?」
 瑠璃の後ろからちらりと顔を出すノアに四季が気付き、微笑んだ。
四「来てくださりありがとうございます。[大文字]『ノア・ヴォルーズ』[/大文字]。」
ノ「[小文字]ぇ…あ、[/小文字][大文字]否[/大文字]、招待、有難[小文字]う…?[/小文字]」
 ぎこちなく言葉を返すノアに豪速球と見間違える人影が飛び込む。
偲[大文字]「ノア![大文字]来てくれたんだね‼[/大文字]」[/大文字]
ノ「[大文字]うわぁッ[/大文字]やめてくれ給え!僕は君の頭突きを避けられないと言っているだろう!」
 偲がノアに抱き着く。そんな光景を他の者者もほんわかとして眺めている。
テ「…偲さん、はしたないです…。」
シ「何を言っているんだい!テレス君!可愛いノアくんを愛でるのが我々の目的だろう!?」
テ「へ…?何を言ってるのですかシャロさん…?」
 テレスの止める声はもう遅かったようで、主に古参勢の世界の管理者のメンバーがノアを愛でようと纏わりつく。一応、世界の守護者として日ごろは威厳を放っている者たちである。一応。
ノ「[大文字][大文字][大文字]うわぁぁぁぁぁぁぁ⁉[/大文字][/大文字][/大文字]助けてしの[小文字]b[/小文字]…[太字]いや[/太字]、四季さん助けて!?」
偲[大文字][大文字]「なんで私じゃないのっ⁉」[/大文字][/大文字]
ノ「偲は[斜体]overkill[/斜体]だからだよ![大文字]自業自得だ![/大文字]」
四「はいはい、皆さん止めましょうね~。本当に[太字]はしたない[/太字]ですし、[太字]醜い[/太字]ですよ~。シャロ、[下線]離れましょうね~[/下線]。ヘルちゃんもノアちゃんが埋もれるので[下線]無理やりおんぶさせない[/下線]。紫さんもこっそり式神の子たちと[下線]撫でまくらない[/下線]で下さいね~。テレス、貴方は[下線]正しい[/下線]ですよ~。」
テ[小文字]「あ、よかった…。」[/小文字]
キ「瑠璃。久しぶりだ。」
瑠「[大文字]キョウ![/大文字]元気だった?」
キ「嗚呼。今日はカエデおねえちゃんの付き添いできたんだ。」
 [漢字][大文字]『高鳴[/大文字][/漢字][ふりがな]たかなり[/ふりがな] [大文字]キョウ』[/大文字]は[大文字]『秩序の騎士[/大文字] [漢字][大文字]九十九[/大文字][/漢字][ふりがな]つくも[/ふりがな] [漢字][大文字]四季』[/大文字][/漢字][ふりがな]しき[/ふりがな]である、[漢字][大文字]『高鳴[/大文字][/漢字][ふりがな]たかなり[/ふりがな] [大文字]カエデ』[/大文字]の従妹だ。身長や精神年齢は同じぐらいのため、個人の付き合いとして仲が良い、いわゆる友達である。
 そして、今日の隣で二人の同じ背の少女がぺこりとお辞儀をした。二人の少女は双子で、上のショートカットの少年のような少女は[大文字]『[/大文字][漢字][大文字]高鳴[/大文字][/漢字][ふりがな]たかなり[/ふりがな] [大文字]ツバメ』[/大文字]。もう一人の下の長髪である大人締めな少女は[/大文字]『[漢字][大文字]高鳴[/大文字][/漢字][ふりがな]たかなり[/ふりがな] [大文字]ユリ』[/大文字]。双子の少女はまさに気品のある立ち振る舞いで、キョウの横に立っている。
瑠「他の…みんなは?」
キ「ミライ達はそれぞれ[漢字]故郷[/漢字][ふりがな]ふるさと[/ふりがな]の方に行ってる。まぁ、帰省しているみたいなものだ。」
 ミライ、ミソラ、サツキ―彼女らは、キョウが約1年前に旅をしたときに出会った仲間たちだ。つまり、血がつながった家族ではないのだが、キョウたち含めて全員が天涯孤独の身だったため、共に生活をしている。
瑠「一緒に楽しも!」
キ「嗚呼!」
 そのあとは飲める人たちは飲んで、みんなで騒いだり、談笑したりしたりして、時が過ぎた。
[水平線]
四「[大文字]皆さんッ[/大文字]しっかりして下さいよ…。これで忘年会は終わりで[大文字][大文字]二次会[/大文字]行く人たちは行くんですよ[/大文字]!」
 それぞれが雑な返事をして四季がため息を吐く。
偲「[大文字]そ~だ![/大文字]瑠璃ちゃんさ、カメラ持ってるんでしょ?[大文字][大文字]最後[/大文字]にみんなで撮ろうよ![/大文字]」
瑠[大文字]「…‼[大文字]撮りましょ~![/大文字]」[/大文字]
 全員がガヤガヤとしながら集まっていく。瑠璃はカメラ台を取り出し、カメラのタイマーをセットする。
瑠「あと10秒です!」
 瑠璃も位置に付き、残り5秒になると、全員でカウントダウンを始めた。
[中央寄せ]『5』
[大文字]『4』[/大文字]
[大文字][大文字]『3』[/大文字][/大文字]
[大文字][大文字][大文字]『2』[/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字][大文字][大文字][大文字]『1』[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
[大文字][大文字][大文字][大文字][大文字]『0』[/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字][/中央寄せ]
[水平線]
 瑠璃。四季さんとキョウ、ツバキ、ユリ。ノアと偲。このメンバーは二次会に参加せず、各自、解散していた。
瑠「[大文字]叶![/大文字]お待たせ~待たせちゃった?」
叶「いいえ。ただ一つあるとするなら、カフェに入ろうとしたら追い出されたことかしら?」
瑠(恐らく…というよりも絶対身長のせいだな…。)
叶「何故かしら…?」←身長110㎝
瑠「ま、いいや。一緒に帰ろ?」
[大文字][大文字]『ゴォ~ン…ゴォ~ン』[/大文字][/大文字]
叶[小文字]「…あ。」[/小文字]
瑠「[大文字]ハッピーニューイヤー![/大文字]だね。[太字]叶[/太字]。」
叶「[大文字]はっぴぃにゅぅいやぁ[/大文字]。よ。[太字]瑠璃[/太字]。」
 鳴り響く鐘の音を聞きながらお互いに微笑んだ。一緒に帰る、帰り道は寒かったけど、[明朝体]なんだか暖かかった。[/明朝体]
[水平線]
[中央寄せ]今年も、いい年になりますようにー[/中央寄せ]
[中央寄せ][下線][太字][大文字]ハッピーニューイヤー![/大文字][/太字][/下線][/中央寄せ]

作者メッセージ

 初めて総文字数5000いったわ…ながい。これはがくタブだから午後10時になると自動的に使えなくなっちゃうんで、キャラ説明とかは明日か明後日出します!…たぶん。
 さぁて、紅白歌合戦の続きを見るかな~。(現在B‘zが流れてるところ)

 ハッピーニューイヤー!

2024/12/31 21:57

鐘平瑠璃
ID:≫ 4.MM3u.1/24dA
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