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星稜中学の秘密事項

#6

転校先のあざと女子

「……はぁ!? マイまで転校してきたのかよ!」


新しい中学校の廊下で、●●の絶叫が響いた。
受験を乗り越えて入った星稜中学を辞め、愛しの◆◆と同じ公立中学校へ編入した初日。なんとそこには、◆◆と意気投合して「●●観察」に目覚めたマイの姿もあった。
「あったりまえじゃんっ! ◆◆さんに誘われたんだもぉん。マイ、◆◆さんのサポート役に任命されたんだよぉ!」
「……お前ら、いつの間にそんな仲良くなったんだよ」
呆れる●●の横で、◆◆は相変わらずだらりと壁に寄りかかっていた。
彼女はわざと大きめのパーカーを羽織り、前髪を長く垂らして、その類まれなる「整った顔立ち」と「抜群のスタイル」を完全に封印している。学校では「やる気のない地味な子」で通っているのだ。
「●●、うるさい。……マイ、こいつの監視よろしくね」
「任せてぇ! ●●くんが変な女子に捕まらないように、マイが目を光らせておくからぁ!」
かつての敵が最強の味方(?)になり、●●の転校生活は前途多難な幕開けとなった。しかし、本当の試練はここからだった。
「ねぇねぇ、君が噂の転校生くん?」
教室の入り口で、●●の行く手を阻む影があった。
星稜でのマイのような「王道ぶりっ子」とは少し違う、もっと計算高い、ふわふわした雰囲気の女子――リリだ。
「私、リリっていうのぉ。この学校のこと、何でも教えてあげるね?」
リリは●●の腕にさりげなく触れようとする。マイがそれを見て「あ! 出たぁ、あざと女子!」と即座に敵意を剥き出しにするが、リリはそんなマイを無視して●●を見つめる。
「君、すっごくイケメンだねぇ。……彼女とか、いないんでしょ?」
●●は反射的に、少し離れたところで欠伸をしている◆◆を見た。
「あー、いや。俺には……」
「いないよねぇ? だって、君みたいな子が、こんなパッとしない学校の女子と付き合ってるわけないもんっ」
リリの言葉に、マイの眉間に青筋が浮かぶ。一方で、当の◆◆は「あーあ、また始まった」と言わんばかりに、さっさと自分の席へ戻ろうとする。
だが、●●は見逃さなかった。
◆◆が背を向けた瞬間、パーカーの隙間から見えた、誰もが振り返るような綺麗な首筋と、隠しきれないモデルのような立ち姿を。
「(……やっぱり◆◆、めっちゃ可愛いんだけどな。なんで誰も気づかないんだ?)」
無自覚なモテ男・●●と、正体を隠す最強の彼女・◆◆。
そこに「全力サポートの元ぶりっ子」と「新手のあざと女子」が加わり、恋の戦場は新たなステージへと突入する。

2026/02/05 18:50

♠︎ᴋᴏɴ_ʀᴜɪ
ID:≫ 23XRflSVxwdCU
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