夢小説設定
×
「……100件は、さすがに引くわぁ……」
マイの口から、いつもの「ぶりっ子」なトーンが消えた。
隣では、健斗が「●●、お前そんなにヤバいのかよ……」と引きつつも、●●の必死な目力に押されてスマホの動画を完全に削除していた。
「でしょ? こいつ、学校ではカッコつけてるみたいだけど、私の前じゃただの大型犬だから。ね、●●」
「……否定はしないけど、言い方があるだろ」
●●を見て、マイはふと◆◆を見つめた。
自分があんなに必死にアピールしてもびくともしなかった「星稜の王子」を、この地味でクールな女の子は、指先一つで転がしている。
「……ねぇ。あんた、名前は?」
「◆◆」
「◆◆さん、か。……あんた、もしかして●●くんのこと、全然好きじゃないの?」
マイが少しトゲのある聞き方をした。しかし、◆◆は相変わらずの無関心な顔で答える。
「さあ。でも、私がいないとこいつ、どっかの道端で干からびて死にそうじゃん。それが放っておけないだけ」
その言葉に、マイは衝撃を受けた。
愛だの恋だのという甘っちょろい感情ではなく、もっと根深い「飼い主」のような余裕。自分に足りなかったのは、この「●●をひざまずかせる圧倒的な強さ」だったのだと気づかされる。
「……ちょっと、◆◆さん。あとでLINE教えて。●●くんの『重すぎるエピソード』、もっと詳しく聞きたいんだけどっ!」
「いいよ。面白いのがいっぱいあるからw」
「おい待てよw 勝手に盛り上がるな! 俺のプライバシーはどうなるんだよ!w」
●●の抗議も虚しく、二人の間には奇妙な連帯感が生まれ始めていた。
マイの「●●くん大好き」という気持ちが、いつの間にか「この面白いカップルを観察したい」という好奇心に変わりつつある。
しかし、そんな平穏な時間は長くは続かない。
数日後、●●は父・彰人から、衝撃の事実を告げられることになる。
「●●、悪いな。急なんだが、お前、◆◆ちゃんのいる中学校へ編入することになった」
受験してまで入った星稜中学からの、突然の転校。
それは◆◆と同じ学校になれるという歓喜のニュースであると同時に、新たな嵐の予感でもあった。
マイの口から、いつもの「ぶりっ子」なトーンが消えた。
隣では、健斗が「●●、お前そんなにヤバいのかよ……」と引きつつも、●●の必死な目力に押されてスマホの動画を完全に削除していた。
「でしょ? こいつ、学校ではカッコつけてるみたいだけど、私の前じゃただの大型犬だから。ね、●●」
「……否定はしないけど、言い方があるだろ」
●●を見て、マイはふと◆◆を見つめた。
自分があんなに必死にアピールしてもびくともしなかった「星稜の王子」を、この地味でクールな女の子は、指先一つで転がしている。
「……ねぇ。あんた、名前は?」
「◆◆」
「◆◆さん、か。……あんた、もしかして●●くんのこと、全然好きじゃないの?」
マイが少しトゲのある聞き方をした。しかし、◆◆は相変わらずの無関心な顔で答える。
「さあ。でも、私がいないとこいつ、どっかの道端で干からびて死にそうじゃん。それが放っておけないだけ」
その言葉に、マイは衝撃を受けた。
愛だの恋だのという甘っちょろい感情ではなく、もっと根深い「飼い主」のような余裕。自分に足りなかったのは、この「●●をひざまずかせる圧倒的な強さ」だったのだと気づかされる。
「……ちょっと、◆◆さん。あとでLINE教えて。●●くんの『重すぎるエピソード』、もっと詳しく聞きたいんだけどっ!」
「いいよ。面白いのがいっぱいあるからw」
「おい待てよw 勝手に盛り上がるな! 俺のプライバシーはどうなるんだよ!w」
●●の抗議も虚しく、二人の間には奇妙な連帯感が生まれ始めていた。
マイの「●●くん大好き」という気持ちが、いつの間にか「この面白いカップルを観察したい」という好奇心に変わりつつある。
しかし、そんな平穏な時間は長くは続かない。
数日後、●●は父・彰人から、衝撃の事実を告げられることになる。
「●●、悪いな。急なんだが、お前、◆◆ちゃんのいる中学校へ編入することになった」
受験してまで入った星稜中学からの、突然の転校。
それは◆◆と同じ学校になれるという歓喜のニュースであると同時に、新たな嵐の予感でもあった。