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星稜中学の秘密事項

#4

温暖差の激しい話し合い

「……はぁ? 付き合えば、って何よ……!」

駅前の広場で、マイの声が震えている。今までどんな男子も「可愛いマイ」の一言で転がしてきた彼女にとって、◆◆の反応は理解不能だった。
「だからさwそんなに●●が良いなら好きにすればって言ったの聞こえなかった?」
◆◆はそのまま近くのベンチに座った。
「喉乾いたwお茶って持ってきたっけ」
「しらねぇよ」
●●は隣でスマホを構えていた健斗に掴みかかった。
「おい、健斗! お前、何勝手に動画撮ってんだよ! 消せ、今すぐ消せ!」
「わっ、悪かったって●●! でもさ、お前があんなに必死に女子に縋り付くなんて……これ、ある意味歴史的瞬間だぞ」
「うるせぇわ 全然面白くないからな?誰かに見せたら殺るぞ?マジで」
学年一の王子様が、般若のような顔で健斗の胸ぐらを揺さぶる。その横では、マイがベンチに座る◆◆に詰め寄っていた。
「あんた、●●くんの何が気に入らないわけ!? ●●くんにあんな顔させて……マイなら、もっと大事にしてあげるのにっ」
「気に入らないとかじゃないんだけど」
◆◆はマイの必死な形相をどこ吹く風で受け流す。
「●●が勝手に私を追いかけてるだけだし。……ねぇ、マイちゃん。●●のどこがいいの? 顔? 運動神経?」
「全部に決まってるじゃん!」
「へぇ。……じゃあさ、一晩中『◆◆、今何してるの?』ってLINEが100件来ても耐えられる? 寝てる時に電話かかってきて『声が聞きたくなった』とか言われても平気?」
「えっ……」
マイの動きがピタリと止まる。健斗と揉めていた●●も、ギクッとして動きを止めた。
「こいつ、見た目はいいけど中身は相当重いよ? それでもいいなら、のしつけてあげるけど」
◆◆がニヤリと、少し意地悪く笑った。その瞬間、マイは●●の顔と◆◆の顔を交互に見比べ、「……え、100件は、ちょっとぉ……」と、初めて引き気味の声を漏らした。
「ほら、●●、マイちゃんのとこ行きなよ」
「だから、やだって言ってるだろ! ◆◆ら変な冗談やめろよ!」
●●は健斗を放り出し、必死な顔で◆◆の隣に割り込んだ。
「雑魚もさ、俺は◆◆以外と付き合う気はないから! 健斗、お前も今の話、誰にも言うなよ! 分かったな!?」
夕暮れの駅前。必死すぎるイケメンと、若干引き気味のぶりっ子、そして面白がる男子と、一番冷静な彼女。
星稜中学の「秘密」は、奇妙な話し合いへと突入していくのだった。

2026/02/05 18:14

♠︎ᴋᴏɴ_ʀᴜɪ
ID:≫ 23XRflSVxwdCU
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