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腐りまではしないと思いますがカップリングや軽度なイチャコラはあるかもです。
名前呼びしたり国名呼びしたりする。
史実ネタ・戦争ネタ・過激になりそうな話題、をするときはタイトルに強く書くので注意してください。
「どこだぁ…ここ?」
俺様は気がつけばどこかの野原に立っていた。
なんだか視線が低いぞ?この服装的に、まだ俺様が領土を持たずに、戦いもせずに、騎士たちを癒していた時代。
俺様が、マリアと呼ばれていた時代。
「な…お前、なんで?」
「神聖ローマ!?」
りんご7個分とみかん一個分の背丈、金髪碧眼で瞳の大きい顔、二角帽を被っている服装。
間違えるはずがねえ。間違えてたまるもんか。神聖ローマだ。
でも!ここに居るハズがねぇ、だって、此奴は、もう━━━
「もう、消えているはずじゃあ?」
「…嗚呼、そうだ。お前のいう通り、俺はもうとっくに消えた」
「なんでいんだよ!?だって、消えて、本当に、俺様がちゃんと見届けて…」
「消えたから?消えたかからか…?」
言葉を反芻して、飲み込む。途端に思考がはっきりと、鮮明になってくる。
「消えた国が、ここに来るのか?」
頼む、否定してくれ。分かってる、分かってるが、お前の口から聞きたくない。
「嗚呼、そうだ」
「…そうか」
終わってしまった。
いろんなこと言いたかったのにな。親父にも、ヴェストにも、謝りたいことも、感謝したいことも思い直せばいくらでも出てくるのに。
「なんで、お前がここに来ているんだ?」
「なんでって…そりゃ、消えちまったんだろ」
「そうじゃない、お前はなぜ、消えたんだ?」
「なぜ…?プロイセンという地域はとっくに消えちまってんだ。壁が崩れたあの日に本来なら消え、消えて…?」
「本来ならもっと早く、こうなっているはずだろ?」
「確かに…。でも、だからと言って戻れる訳…!」
「毎年、戻ってるやつ、居るだろ?」
毎年…?消えちまった奴らが?死んじまった奴らが…10月、31日、ハロウィーンに戻って来る。
「だからって違うだろ!国がそんなことできた試しがねえ!」
「戻りたくは無いのか?」
その目は真っ直ぐと俺様を射抜いた。それは真剣で、優しくて、昔、俺を聡そうとする目だ。
「…ッ、戻りてえ、戻りてえよ!」
感情が溢れ出す。だって、やりたいことも、やらなきゃいけないことも、たくさんある。
「アイツらに、二度と会えなくなるなんて、そんなの、そんなの…ッ!!」
精神年齢も姿に引っ張られちまったのか、神聖ローマの元で泣きじゃくった。
「本当はっ、本当は、怖かった!知らないところで、消えて、アイツらに会えなくなって、いつかは、忘られるかもしれねえ、って!!」
神聖ローマは静かに聴いていた。アイツだって俺様と同じ気持ちだったはずだ。
「…グスッ、帰れる、当てがあるのか?」
「嗚呼、とある場所があるんだ。きっとそこが現世との境だ。怪しい存在であるお前ならそのまま帰れるんだと思うんだ」
赤くなった目元を隠しながら神聖ローマと手を繋いで野原の中を歩いた。
ふと、見覚えのある姿を地平線の前で見つめる。キラキラとした光を宿した瞳。
「テンプル、騎士団…」
「?…声をかけておくか?」
「いい。今は、会うべきじゃない」
確証がある訳じゃない。ただ、今はそうした方がいい、俺様の本能がそう告げていた。
「お前こそ、イタちゃんに何か伝えておくか?伝言しておくぞ…?」
「大丈夫だ。いつか、直接伝えるから」
その背中はやけに大人びた感じがした。まあ、きっとその方がお互いのためだろう。
「さあ、着いたぞ」
俺様は気がつけばどこかの野原に立っていた。
なんだか視線が低いぞ?この服装的に、まだ俺様が領土を持たずに、戦いもせずに、騎士たちを癒していた時代。
俺様が、マリアと呼ばれていた時代。
「な…お前、なんで?」
「神聖ローマ!?」
りんご7個分とみかん一個分の背丈、金髪碧眼で瞳の大きい顔、二角帽を被っている服装。
間違えるはずがねえ。間違えてたまるもんか。神聖ローマだ。
でも!ここに居るハズがねぇ、だって、此奴は、もう━━━
「もう、消えているはずじゃあ?」
「…嗚呼、そうだ。お前のいう通り、俺はもうとっくに消えた」
「なんでいんだよ!?だって、消えて、本当に、俺様がちゃんと見届けて…」
「消えたから?消えたかからか…?」
言葉を反芻して、飲み込む。途端に思考がはっきりと、鮮明になってくる。
「消えた国が、ここに来るのか?」
頼む、否定してくれ。分かってる、分かってるが、お前の口から聞きたくない。
「嗚呼、そうだ」
「…そうか」
終わってしまった。
いろんなこと言いたかったのにな。親父にも、ヴェストにも、謝りたいことも、感謝したいことも思い直せばいくらでも出てくるのに。
「なんで、お前がここに来ているんだ?」
「なんでって…そりゃ、消えちまったんだろ」
「そうじゃない、お前はなぜ、消えたんだ?」
「なぜ…?プロイセンという地域はとっくに消えちまってんだ。壁が崩れたあの日に本来なら消え、消えて…?」
「本来ならもっと早く、こうなっているはずだろ?」
「確かに…。でも、だからと言って戻れる訳…!」
「毎年、戻ってるやつ、居るだろ?」
毎年…?消えちまった奴らが?死んじまった奴らが…10月、31日、ハロウィーンに戻って来る。
「だからって違うだろ!国がそんなことできた試しがねえ!」
「戻りたくは無いのか?」
その目は真っ直ぐと俺様を射抜いた。それは真剣で、優しくて、昔、俺を聡そうとする目だ。
「…ッ、戻りてえ、戻りてえよ!」
感情が溢れ出す。だって、やりたいことも、やらなきゃいけないことも、たくさんある。
「アイツらに、二度と会えなくなるなんて、そんなの、そんなの…ッ!!」
精神年齢も姿に引っ張られちまったのか、神聖ローマの元で泣きじゃくった。
「本当はっ、本当は、怖かった!知らないところで、消えて、アイツらに会えなくなって、いつかは、忘られるかもしれねえ、って!!」
神聖ローマは静かに聴いていた。アイツだって俺様と同じ気持ちだったはずだ。
「…グスッ、帰れる、当てがあるのか?」
「嗚呼、とある場所があるんだ。きっとそこが現世との境だ。怪しい存在であるお前ならそのまま帰れるんだと思うんだ」
赤くなった目元を隠しながら神聖ローマと手を繋いで野原の中を歩いた。
ふと、見覚えのある姿を地平線の前で見つめる。キラキラとした光を宿した瞳。
「テンプル、騎士団…」
「?…声をかけておくか?」
「いい。今は、会うべきじゃない」
確証がある訳じゃない。ただ、今はそうした方がいい、俺様の本能がそう告げていた。
「お前こそ、イタちゃんに何か伝えておくか?伝言しておくぞ…?」
「大丈夫だ。いつか、直接伝えるから」
その背中はやけに大人びた感じがした。まあ、きっとその方がお互いのためだろう。
「さあ、着いたぞ」