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言わない誕生日

「今日、誕生日なんでしょ?」
朝の教室。少しだけ勇気を出して聞いた私に、彼は照れくさそうに笑った。

「違う違う。今日じゃないって。」

そう言って、何度も首を振る。

「え、でも……」

「違うってば。」

彼は最後まで認めようとしなかった。

強がっているのかな。

それとも、照れているだけ?

結局、本当のことは分からないまま、一時間目のチャイムが鳴った。

そのあとの授業は席替えしたばかりで、彼とは三列ぐらい離れてる。
こんなに離れていたら、話すことなんてできない。

私は黒板を見ながらも、つい彼の方を見てしまう。

その瞬間。

ぱちっと目が合った。

「あっ……。」

思わず目をそらす。

でも数分後、また気になって見てしまうと――また目が合う。

え、なんで?

私が見てるから?

それとも、向こうも……?

そんなことを考えているうちに、また。

そして、また。

先生の声なんてほとんど耳に入らない。

黒板よりも気になるのは、教室の向こう側にいる彼だった。

目が合うたび、心臓が少しだけ速くなる。

「今日じゃない。」

そう言って笑っていた顔が、何度も頭に浮かぶ。

本当は照れ隠しだったのかな。

誕生日を知られるのが恥ずかしかったのかな。

それとも、ただ私をからかっていただけ?

答えは分からない。

でも、一つだけ確かなことがある。

あんなに離れた席なのに、何度も目が合った今日。

それだけで、なんだか特別な一日になった。

放課後、夕日が教室をオレンジ色に染める。

私は心の中だけで、誰にも聞こえないようにつぶやいた。

「お誕生日、おめでとう。」

その言葉は風に溶けて、彼には届かなかったかもしれない。

だけど、いつか本当に伝えられる日が来たらいいな。

そう思いながら、私は少しだけ笑った。

作者メッセージ

まじです。

リア友へ。
見ても言わないでください。
墓場まで持っていきましょう。

心当たりのある貴方へ。
どうぞ休み明けかのらぶに聞いてください。
ただし外れてる可能性もあります。
正解の方は1人だけです。


追伸:今日スキピにノベケやってることとアカウントどれか教えた件について((

読んでくれたらいいな。

2026/07/03 21:58

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