文字サイズ変更

成り代わりたちの旅。

#4

初めましてのニャオハ

「ゴウリキー、ばくれつパンチ!!」



 先輩たちの掛け声が響く中、ゴウリキーとエーフェの技がぶつかり合う。

 ゴウリキーの力強いパンチをエーフェはリフレクターで受け流し、そのままサイコキネシスで派手に地面に叩きつけた。

 勝負あり、マッシュの先輩方の上手だったみたい。



「わぁああ!リコ、すごかったね!今の技!!」

「そうだね」



 間近で見るポケモンバトルに隣でアンが歓声をあげている。

 セキエイ学園では生徒同士のポケモンバトルを他の生徒も観戦できるシステムだ。
 授業や試験でやるような正式な試合は難しいけど、今みたいな自由時間にやる野良試合のようなものは観戦自由。
 時々、誰かも混じって二対二でやる時もある。


 正直混ざりたい気持ちもあるが、入学する前に手に入れた手持ちポケモンでまバトル禁止なので参加なので、入学式の後に配られるポケモンを待たないといけない。

 私のキテルグマやオオスバメは今までの旅を駆け抜け、時にはジムチャレンジにも参加した歴戦の猛者だ。


 私の贔屓目を除いても、生徒たちの中で一番強いのはうちの子たちだろう。

 公正なバトルとはいえどそんな子を出してしまうと、他の生徒たちのプライドをボッキボッキに砕いてしまう恐れがある。
 いや、それでも構わないのだけど、必要な自尊心まで砕いてしまうのはちょっと流石に……と言うことで、私の子たちは学校内のバトルで出禁を食らっている。

 それと、強すぎるポケモンを最初から持っているせいで、余計な反感や顰蹙を買うのを阻止するためでもあるのだろう。

 そういう先生方の配慮を無碍にする訳にも行かないで、入学式の後にポケモンを貰うまで大人しくするつもりだ。



「入学式が終わったら、いよいよだね!相棒ポケモンどんな子になるかな?」

「うーん、やっぱり気になるよねぇ。面談で色々話したけど、全然予想つかないや」

「確かに」



 今の手持ちの子も、もう一人増えることに納得してくれている。
 なんなら、私が「お兄ちゃん/お姉ちゃん」と言わんばかりに、新しい子が来た時の練習までしているので大丈夫だとは思う。

 でもまぁ、やっぱり心配しちゃうよね。
 ちゃんと幸せにしてあげれるかとか、もしも今の子と合わなかったらどうしようとか……。



「カゲェ!」



 うっかり思考のプールに沈みそうになってしまった私を引き戻したのは、可愛いくりくりお目目のヒトカゲだった。
 元気に両手を広げる姿は可愛らしい。

 思わず手を振ると、尻尾を揺らして元気そうに鳴いた。

 かわいなぁ。なんて思っていたら、トレーナーの人が来て回収して行った。
 人に慣れていたり、自分で歩かずに抱っこをせがむ感じからして甘えん坊なんだろう。


 ヒトカゲに手を振っていたアンが、キラキラの笑顔で言った。



「楽しみだね!」

2026/01/18 18:50

篝火
ID:≫ 6yTgHEMno8sog
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は篝火さんに帰属します

TOP