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特殊能力がありながら令和で底辺生活中

#3

3話 現実

 怪我も治り、実戦に復帰することになった。
「あぁ、いつまでここにいなきゃいけないんだろ」
 雰囲気が暗い。どうせ4ぬ。そんな心情が渦巻いていた。
「もう嫌だ」
 ルカが言う。みんながそんな思いを秘めている。弱者を守るために、政府を守るために。死んでいった仲間がいた。日本に政府ができてから、命を捨ててきた[漢字]同類[/漢字][ふりがな]仲間[/ふりがな]がいた。
 幼少期に未来を捨てた、自分がいた。
「おぉい、練習行くぞ」
 同年代が集められたこの隊。練習だってきつい。暗い廊下に太陽の光が差している。一筋の希望のように、美しい。
「[漢字]炎乱[/漢字][ふりがな]えんらん[/ふりがな]」
 手元に火の玉が現れる。私の能力は「[太字]炎[/太字]」。
 対人戦用ロボットと向き合った。最先端の人工知能が搭載された代物で、こっちを殺そうと躍起になってくる。これで死亡する人間も少なくない。
 要は、隊員を本気にさせたいんだろう。
 でも、私にはちょろすぎた。
 一瞬でロボットを爆破する。火花を飛ばしてショートさせる。力技で勝つ。
「レイさん、壊しすぎですよ、、、」
 後援専門のカナからもお墨付きだ。カナは素早くロボットを復元し、宿舎の壁にもたれて出番を待っている。
「能力なんて、なければいい」
 誰に聞かれることもなく、太陽に吸い込まれていく言葉。言葉は誰にも届かない。私たちに人権はないのだろうか。ないんだろう。政府は私たちを人外存在としてみなしているのだろうか。
「人外存在」
 口に出してみると、冷たい言葉だった。硬い感触の言葉。機械的。私は世間一般の人と比べて、こんなにも人からかけ離れているのだろうか。
 この隊は、この都市に現れる[漢字]怪物[/漢字][ふりがな]モンスター[/ふりがな]を倒すことを目的としている。時々、怪物に憑かれた人間を「駆除」することもある。
 [漢字]ここ[/漢字][ふりがな]地球[/ふりがな]は、こんなに冷たいところだったのか。
 
 太陽が眩しい。

作者メッセージ

暗いですね、主人公、、、

2026/06/28 11:46

美鳥
ID:≫ 28NihWQevjlUw
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