文字サイズ変更

例えお前が違ったとしても

#1

種族

 闇火と白龍。その関係は数千年昔まで遡る。お互いに干渉せず、全く関わりはなかった。それは今も変わらない。
 _________________はず。

 ある日のこと。
「ご飯ー」
 母の呼びかけによって起きる。温かな部屋から離れたくない。
「あとでー」
 もうしばらく眠っていたい。布団に潜る。
「いってきまーす」
 母は仕事へ向かった。家には一人。やっぱり眠い。ゆっくりと目を閉じた。

「ダーーーーーーーン」
 砲弾の音によって目が覚めた。砲弾。
 頭がちゃんと目覚めていない。普段よりも鈍いようだ。
「砲弾?」
「ダーーーーーーーン」
 やっと現実に戻ってきた。ひとまず上着を羽織り、地下室へ急ぐ。地下室のドアを締め、物置に閉じこもる。大きな恐怖に震えた。
「ダーーーーーーーン」
「ダーーーーーーーン」
 鳴り止まない砲弾。その音を聞きながら眠りに落ちる。まぶたを開けようと必死に開くも、落ちる。落ちる。落ち、る。

 鳥のさえずりが聞こえた。俺は死んだのか?
 目を開いてみる。
「物置」
 やっぱり死んでない。安堵のような不安のような微妙な心境だ。物置を出ようと、扉を開ける。
「は?」
「なんで」
 絶句。半分言えが吹き飛び、青い空が見えている。俺が寝ている間に何が起こったのか。慌てて外へ飛び出そうとした。
「階段がない」
 階段が不在。つまり、無い。吹っ飛んだらしい。地下室の家具や段ボールを踏み台にして、吹っ飛んだ穴から外へ出る。
 なにもない。瓦礫しかない。木は倒れ、家は潰れ、人は、倒れている。
「なんで」
 中には闇火の人もいた。でも、俺には助けられなかった。純粋に怖かった。
「ソータ君、大丈夫だった?」
 隣の家のナカノさんだ。
「はい。寝てました」
 なんだか怪訝な顔になったのはきのせいだろうか。
「それより、早くここを出よう。闇火がせめてくる」
「は?やみび?」
 闇火は今まで、白龍と戦ったことはほとんど無い。白龍から攻めたこともほとんど無い。でも、歴史上"稀"な出来事が起こってしまったみたいだ。
「はやく!」
「いや、母さんが帰ってきてない。姉貴もまだだから、ここに残ります」
「そう。健闘を祈る」
 家の物置を拠点に、おれは家族を探し始めた。しかし、どこを探しても見つからない。
 
 一週間が過ぎた。まだ見つからない。心の奥底では諦めかけていた。もう街にはほとんど誰もいない。
「このままここで終わるのかな」

作者メッセージ

よろしくです

2026/02/23 09:01

美鳥
ID:≫ 28NihWQevjlUw
コメント

この小説につけられたタグ

異能力異世界ファンタジー裏社会種族

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は美鳥さんに帰属します

TOP