「かぐや姫様!た、た、たたた、大変でございます!みみみ、み、帝が!」
やはりのどかな日常は、招かれざるものの訪問によって壊されるのだった。
「またですか?さっさと追い払ってください」
叩き起こされたかぐや姫は冷たく突き放した。無理はない。無理やり起こされて大声を浴びせかけられるのは耐え難いだろう。
目でうったえられたかぐや姫は、しかたなく言った。
「分かりました」
「かぐや姫。宮中においでなさい」
口を開いて最初に出た言葉。おいでなさい。かぐや姫は相当腹がたった様子だった。
「無理です」
「そう言わず。重臣もかぐや姫を呼ぶことに賛成なのですよ」
まるで重臣が最高神であるかのような口調に、ますます腹が立ってきた。
「桜子。その重臣はあの変人よ」
かぐや姫の小声で我に返った。そうだ。その重臣をなんとかすることが最優先だ。
「あの重臣は信頼できる。何しろ政治に関することなら、なんでも知っている。一番頼れるのだ」
だめだこりゃ。姫の目はそう語っていた。もう帝は重臣に洗脳されているかのように、重臣について語りだす。あの重臣は何者なのだろうか。
「しかし、政治はご自分でやられたほうが良いのではないですか?」
それとなく重臣を解雇するように伝えるかぐや姫。その願いは叶わず、重臣重臣とうるさいままだ。
「帝!あなたは重臣に騙されています」
大きな賭けに出た。
「わたくしには分かるのです。あなたは操られている。思い返してみてください。政治はあの者の思いのままではないですか?」
思案する帝。口を開けたり閉じたりと忙しそうだ。
「そうかもしれぬ、が」
「が、などと言っている暇はありません。このままでは帝に取って代わられるかもしれないのですよ!」
勢いに負けた帝は頭をもたげた。
「分かった。どうすれば良い?流刑か?」
はたから見ればかぐや姫が操っているように見える光景だった。なぜか清々しかった。
「あの者を、夜の一定の時間だけ暇を与えなさい。それだけで、良いのです」
夜、油断してじゅもんを唱えるところを狙う。狙いやすいようにピンポイントで自由にする。
そんな作戦だと思う。
「わたくしは、私は、誰にも負けません」
やはりのどかな日常は、招かれざるものの訪問によって壊されるのだった。
「またですか?さっさと追い払ってください」
叩き起こされたかぐや姫は冷たく突き放した。無理はない。無理やり起こされて大声を浴びせかけられるのは耐え難いだろう。
目でうったえられたかぐや姫は、しかたなく言った。
「分かりました」
「かぐや姫。宮中においでなさい」
口を開いて最初に出た言葉。おいでなさい。かぐや姫は相当腹がたった様子だった。
「無理です」
「そう言わず。重臣もかぐや姫を呼ぶことに賛成なのですよ」
まるで重臣が最高神であるかのような口調に、ますます腹が立ってきた。
「桜子。その重臣はあの変人よ」
かぐや姫の小声で我に返った。そうだ。その重臣をなんとかすることが最優先だ。
「あの重臣は信頼できる。何しろ政治に関することなら、なんでも知っている。一番頼れるのだ」
だめだこりゃ。姫の目はそう語っていた。もう帝は重臣に洗脳されているかのように、重臣について語りだす。あの重臣は何者なのだろうか。
「しかし、政治はご自分でやられたほうが良いのではないですか?」
それとなく重臣を解雇するように伝えるかぐや姫。その願いは叶わず、重臣重臣とうるさいままだ。
「帝!あなたは重臣に騙されています」
大きな賭けに出た。
「わたくしには分かるのです。あなたは操られている。思い返してみてください。政治はあの者の思いのままではないですか?」
思案する帝。口を開けたり閉じたりと忙しそうだ。
「そうかもしれぬ、が」
「が、などと言っている暇はありません。このままでは帝に取って代わられるかもしれないのですよ!」
勢いに負けた帝は頭をもたげた。
「分かった。どうすれば良い?流刑か?」
はたから見ればかぐや姫が操っているように見える光景だった。なぜか清々しかった。
「あの者を、夜の一定の時間だけ暇を与えなさい。それだけで、良いのです」
夜、油断してじゅもんを唱えるところを狙う。狙いやすいようにピンポイントで自由にする。
そんな作戦だと思う。
「わたくしは、私は、誰にも負けません」