「右大臣様と石作皇子様がいらっしゃいました!」
それはそれは元気の良いおばさまの大声で目が覚めた。慌てて飛び起き、かぐや姫のもとへ走る。
「かぐや姫!」
かぐや姫はやや青白い顔をしてめんどくさそうに言った。
「分かりました。お会いします」
「かぐや姫様!かれいを...!」
いうが早いか右大臣は椅子を並べた。見るからに大陸の高価なものらしい。
「それは?」
「見ての通り、『華麗な椅子』にございます!」
え?ダジャレでしょうか?
「カレーライスは食べ物だと申したはずです。人の話をよく聞いて下さい」
あえなくかぐや姫は拒絶した。右大臣の顔はトマト並みに真っ赤だ。
「石作皇子様は食べ物をお持ちくださいましたよね」
やや圧のかかった問いだった。やっぱりかぐや姫にしても、朝っぱらから叩き起こされ、朝食もろくに食べていない身としては、イライラするのが筋だと思う。
「もちろんです。ぜひこのアイスクリムとやらを」
恭しく差し出されたのはかき氷だった。美しくきらりと光る氷に、黒いみつがかけられている。見るからに美味しそうだが、これは違う。
私は首を横に振った。
「違います。アイスクリームはそのようなものではありません。くろい蜜をかけて誤魔化しても、わたくしの目は誤魔化すことはできません」
結局姫は、華麗に言いくるめ、全員を退却させた。
割と石作皇子は近いところをいってたんだけど、こちらとしても正解されると困るので、伏せておいた。
「食べたかったな....。」
姫はすっかり残念そうだった。朝食を食べそこねた私達は、もはや食べ物にしか興味がわかなかった。
厨房係のおばさまが差し入れを持ってきてくださったときは、そのおばさまが天使に見えた。
それにしてもあのかき氷、もらっておけばよかったな。
それはそれは元気の良いおばさまの大声で目が覚めた。慌てて飛び起き、かぐや姫のもとへ走る。
「かぐや姫!」
かぐや姫はやや青白い顔をしてめんどくさそうに言った。
「分かりました。お会いします」
「かぐや姫様!かれいを...!」
いうが早いか右大臣は椅子を並べた。見るからに大陸の高価なものらしい。
「それは?」
「見ての通り、『華麗な椅子』にございます!」
え?ダジャレでしょうか?
「カレーライスは食べ物だと申したはずです。人の話をよく聞いて下さい」
あえなくかぐや姫は拒絶した。右大臣の顔はトマト並みに真っ赤だ。
「石作皇子様は食べ物をお持ちくださいましたよね」
やや圧のかかった問いだった。やっぱりかぐや姫にしても、朝っぱらから叩き起こされ、朝食もろくに食べていない身としては、イライラするのが筋だと思う。
「もちろんです。ぜひこのアイスクリムとやらを」
恭しく差し出されたのはかき氷だった。美しくきらりと光る氷に、黒いみつがかけられている。見るからに美味しそうだが、これは違う。
私は首を横に振った。
「違います。アイスクリームはそのようなものではありません。くろい蜜をかけて誤魔化しても、わたくしの目は誤魔化すことはできません」
結局姫は、華麗に言いくるめ、全員を退却させた。
割と石作皇子は近いところをいってたんだけど、こちらとしても正解されると困るので、伏せておいた。
「食べたかったな....。」
姫はすっかり残念そうだった。朝食を食べそこねた私達は、もはや食べ物にしか興味がわかなかった。
厨房係のおばさまが差し入れを持ってきてくださったときは、そのおばさまが天使に見えた。
それにしてもあのかき氷、もらっておけばよかったな。