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プロローグの第二話だけちょっと主人公が死ぬシーンがあります。
シャーッ。
試着室の内側からカーテンが開けられる。そこに立っているのは、ユウとリラの二人だ。
「えっ。」
「……っ何よ。」
「ティア、どう?」
「いや、二人ともすごい似合ってて、ちょっと、その、びっくりしただけ。」
え、まってまってまって。人の雰囲気ってこんなにも服で変わるものなのか?
そうティアが驚いたのは無理もない。なぜなら、そこに立っていた二人はさっきまでとは一風変わった雰囲気だったからだ。
先程までボーイッシュな雰囲気の服を着ていたユウは、綺麗なレースがついている白いワンピースに黒をアクセントにしている。
また、特徴的な赤の髪を邪魔しないように地味な色の服を着て、自身を際立たせていたリラは、ほぼ黒い服で統一し、そこに多少のアクセントとして少し明るい色を入れることで、さっきまでとはまた違った美しさを出していた。
「二人とも凄い似合ってるよ。」
「そ、そう?ありがと……///」
「へっ?に、似合って……る??似合……って似合?似合ってるって……?え?似合ってる……?」
「あ~あ。リラちゃん、オーバーヒートしちゃった。」
「俺が悪いのか??」
そういえば今朝、服が似合ってるって言った時も凄い顔赤くなってたっけ……。女子ってもしかして結構他人からの評価を気にするのか……?
うーん……。だとしたら別に恥ずかしがってるだけで別に悪いことしたってわけじゃないしなぁ……。
「私、これ買ってくる。」
「ん、分かった。だってよ、リラ。お前はどうすんだ?」
「……もうちょっと色々着てみる……。」
「そっか。わかった。」
「そこで待ってなさいよ?」
「え、俺見ていいの?」
「だからさっきユウも言ってたでしょ。ティアに服見てもらうために来たって。」
「そうか?わかった。」
さっきは断然、嫌そうな顔してたけどな……。
その後、リラは色々な服を試着させてもらっていた。で、やっぱりその度に俺に感想を求めてくる。
結構きついな……。
「これはー?」
「うん、リラらしさが出てていいんじゃないか?」
「こっちは?」
「そっちは普段とはちょっと違った雰囲気でいいな。」
「これも見てー?」
「ああ――。」
その様子を、ユウは店の外から見守っていた。
「いいじゃない。がんばってるわね、リラちゃん。」
ユウは少しずつ二人の距離が縮まっていくのを感じていた。
「ねぇこれは?」
「んー?」
そこには、背中が透けたかなり攻めた衣服を着ているリラの姿があった。
「ぶふぉ。」
「え?」
リラは後ろにある鏡を見る。そこで初めて自分の着ている服を見た。
「ーっ!」
シャーッ。
「何だったんだ……?」
「今のはちょっと、うん。察して。」
「あ、ユウ。買えたのか。」
「うん。レジ打ってた人、どっかで見たことがある気がするんだけど……。」
「気のせいだろ。」
「最後ー。これはー?」
シャーッ。
カーテンの開いた先には、先ほどのユウのような、ボーイッシュな服を着ているリラがいた。
ドクン……。
(え……?今、俺……。)
「ど、どう……?」
「……。」
「んー?あ、ティア、顔、赤いよ?wwリラに見惚れちゃった?」
「へっ!?ユ、ユウちゃん!?」
「[小文字]……可愛いと思う……。[/小文字]」
「へっ!?///」
「おお、言った……!」
「……ごめん、ちょっと俺、先、外出てる。」
え?え?え?
俺、さっき、ドクンって……。え?何でだ……?別に特別な感情は何も……。
「さっき、ティア、顔真っ赤だったね~。墜としたんじゃない~?ww」
「うっ、うるさい!買ってくるから先に外出てて!」
「やっぱそれ買うんだーww」
「っ……///」
「じゃ、外で待ってま~す。」
――しばらくして。
「……買ってきた……///」
「お?リラちゃん、顔赤いぞ~?」
「赤くないっ!」
「ほら、お前ら、そろそろ帰るぞ~。」
「はーい。」
「命令すんじゃないわよ!」
「そういえば私、さっきレジの人見たことある気がしたんだけど。ユウちゃん、知らない?」
「あ、私も思ったけど分かんない。」
「どうせお前らの気のせいだろ。」
――日が暮れて、ユウとリラの部屋では。
「リラちゃん。これ服タグ切っとく?」
「ん、自分でやるー。」
そう言ってリラは服を袋から出した。
(「可愛いと思う」、か……。)
ボッ。
「~っ!……///」
「え、急にどうしたの?」
リラは恥ずかしさに耐えきれずにベッドに身を投げ出した。
(恥ずかしいこと言ってんじゃないわよ……。)
「ばーか……///」
「電気消すよー。」
「うん。」
パチン。
明かりの消えた部屋のベッドの上で一人ユウは考えていた。
(「可愛い」、か……。私には言ってくれなかったな……。)
第二章 終
試着室の内側からカーテンが開けられる。そこに立っているのは、ユウとリラの二人だ。
「えっ。」
「……っ何よ。」
「ティア、どう?」
「いや、二人ともすごい似合ってて、ちょっと、その、びっくりしただけ。」
え、まってまってまって。人の雰囲気ってこんなにも服で変わるものなのか?
そうティアが驚いたのは無理もない。なぜなら、そこに立っていた二人はさっきまでとは一風変わった雰囲気だったからだ。
先程までボーイッシュな雰囲気の服を着ていたユウは、綺麗なレースがついている白いワンピースに黒をアクセントにしている。
また、特徴的な赤の髪を邪魔しないように地味な色の服を着て、自身を際立たせていたリラは、ほぼ黒い服で統一し、そこに多少のアクセントとして少し明るい色を入れることで、さっきまでとはまた違った美しさを出していた。
「二人とも凄い似合ってるよ。」
「そ、そう?ありがと……///」
「へっ?に、似合って……る??似合……って似合?似合ってるって……?え?似合ってる……?」
「あ~あ。リラちゃん、オーバーヒートしちゃった。」
「俺が悪いのか??」
そういえば今朝、服が似合ってるって言った時も凄い顔赤くなってたっけ……。女子ってもしかして結構他人からの評価を気にするのか……?
うーん……。だとしたら別に恥ずかしがってるだけで別に悪いことしたってわけじゃないしなぁ……。
「私、これ買ってくる。」
「ん、分かった。だってよ、リラ。お前はどうすんだ?」
「……もうちょっと色々着てみる……。」
「そっか。わかった。」
「そこで待ってなさいよ?」
「え、俺見ていいの?」
「だからさっきユウも言ってたでしょ。ティアに服見てもらうために来たって。」
「そうか?わかった。」
さっきは断然、嫌そうな顔してたけどな……。
その後、リラは色々な服を試着させてもらっていた。で、やっぱりその度に俺に感想を求めてくる。
結構きついな……。
「これはー?」
「うん、リラらしさが出てていいんじゃないか?」
「こっちは?」
「そっちは普段とはちょっと違った雰囲気でいいな。」
「これも見てー?」
「ああ――。」
その様子を、ユウは店の外から見守っていた。
「いいじゃない。がんばってるわね、リラちゃん。」
ユウは少しずつ二人の距離が縮まっていくのを感じていた。
「ねぇこれは?」
「んー?」
そこには、背中が透けたかなり攻めた衣服を着ているリラの姿があった。
「ぶふぉ。」
「え?」
リラは後ろにある鏡を見る。そこで初めて自分の着ている服を見た。
「ーっ!」
シャーッ。
「何だったんだ……?」
「今のはちょっと、うん。察して。」
「あ、ユウ。買えたのか。」
「うん。レジ打ってた人、どっかで見たことがある気がするんだけど……。」
「気のせいだろ。」
「最後ー。これはー?」
シャーッ。
カーテンの開いた先には、先ほどのユウのような、ボーイッシュな服を着ているリラがいた。
ドクン……。
(え……?今、俺……。)
「ど、どう……?」
「……。」
「んー?あ、ティア、顔、赤いよ?wwリラに見惚れちゃった?」
「へっ!?ユ、ユウちゃん!?」
「[小文字]……可愛いと思う……。[/小文字]」
「へっ!?///」
「おお、言った……!」
「……ごめん、ちょっと俺、先、外出てる。」
え?え?え?
俺、さっき、ドクンって……。え?何でだ……?別に特別な感情は何も……。
「さっき、ティア、顔真っ赤だったね~。墜としたんじゃない~?ww」
「うっ、うるさい!買ってくるから先に外出てて!」
「やっぱそれ買うんだーww」
「っ……///」
「じゃ、外で待ってま~す。」
――しばらくして。
「……買ってきた……///」
「お?リラちゃん、顔赤いぞ~?」
「赤くないっ!」
「ほら、お前ら、そろそろ帰るぞ~。」
「はーい。」
「命令すんじゃないわよ!」
「そういえば私、さっきレジの人見たことある気がしたんだけど。ユウちゃん、知らない?」
「あ、私も思ったけど分かんない。」
「どうせお前らの気のせいだろ。」
――日が暮れて、ユウとリラの部屋では。
「リラちゃん。これ服タグ切っとく?」
「ん、自分でやるー。」
そう言ってリラは服を袋から出した。
(「可愛いと思う」、か……。)
ボッ。
「~っ!……///」
「え、急にどうしたの?」
リラは恥ずかしさに耐えきれずにベッドに身を投げ出した。
(恥ずかしいこと言ってんじゃないわよ……。)
「ばーか……///」
「電気消すよー。」
「うん。」
パチン。
明かりの消えた部屋のベッドの上で一人ユウは考えていた。
(「可愛い」、か……。私には言ってくれなかったな……。)
第二章 終