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感動もの、病気ものが苦手な方はお控えください。
苦しい状況がいつまでもいつまでも続き、
溢れそうな涙を堪えて
今、また苦しんでいる。
この闇の中に、光一つもない世界に、
誰かが扉を叩いてくれたらな。
死にたい。死にたい。
そんな思いで頼んだ誰かに、
どんな刃物で刺すんだろう。と、少し身構える。
死にたいはずなのに、今さら死ぬのが怖くなるなんて、
この世界に残るものは何もないのに。
その直後、少しの痛みを感じてから、
「できたよ。」
そんな短い言葉とともに、
その声が聞こえることを疑問に思った。
「えっ…?」
その声の主、同じクラスの矢代莉音くんが
「刺して」くれたのは、刃物なんてものではなく、
私が使い方を分からずに放っておいた、
灯尽病の注射だった。
「ごめん。なんか間違ってた?」
そう淡々と話す莉音くんに、私は呆気にとられた。
「え…。刺すって…。え?注射…?」
てっきり死ねると思っていたのに、
呼吸が楽になってしまった。
「月城さん?」
莉音くんにそう呼ばれ、はっとした私は
一番聞きたいことを聞いてしまった。
「莉音くん…。あの、ありがとうなんだけど、
なんで…。刺すって刃物じゃないの…?てか、え?
なんで注射の使い方知ってるの…?」
あれやこれやと言ってしまった自覚はあるが、
今はそんな思考ではない。
私の質問に、莉音くんは、
「別に。月城さんを殺しても俺には何のメリットにもならないし。注射使えるのは…。妹が灯尽病だったから。」
と、さっと答えてしまう。
「だったってことは…。」
「妹は、もういないよ。この世に。」
悲しそうで悲しくなさそうに
空を見上げている莉音くんに、
どうして良いか分からない顔をしてしまう私は、
声をかけることもできなかった。
「てか、月城さん、今日はもう帰ったら?」
そう声をかけられ、
「うん…。ありがとう。」
と答え、悲しそうな莉音くんの背中を見送った。
私は、莉音くんのあの顔が
脳裏に焼き付いて離れなかった。
溢れそうな涙を堪えて
今、また苦しんでいる。
この闇の中に、光一つもない世界に、
誰かが扉を叩いてくれたらな。
死にたい。死にたい。
そんな思いで頼んだ誰かに、
どんな刃物で刺すんだろう。と、少し身構える。
死にたいはずなのに、今さら死ぬのが怖くなるなんて、
この世界に残るものは何もないのに。
その直後、少しの痛みを感じてから、
「できたよ。」
そんな短い言葉とともに、
その声が聞こえることを疑問に思った。
「えっ…?」
その声の主、同じクラスの矢代莉音くんが
「刺して」くれたのは、刃物なんてものではなく、
私が使い方を分からずに放っておいた、
灯尽病の注射だった。
「ごめん。なんか間違ってた?」
そう淡々と話す莉音くんに、私は呆気にとられた。
「え…。刺すって…。え?注射…?」
てっきり死ねると思っていたのに、
呼吸が楽になってしまった。
「月城さん?」
莉音くんにそう呼ばれ、はっとした私は
一番聞きたいことを聞いてしまった。
「莉音くん…。あの、ありがとうなんだけど、
なんで…。刺すって刃物じゃないの…?てか、え?
なんで注射の使い方知ってるの…?」
あれやこれやと言ってしまった自覚はあるが、
今はそんな思考ではない。
私の質問に、莉音くんは、
「別に。月城さんを殺しても俺には何のメリットにもならないし。注射使えるのは…。妹が灯尽病だったから。」
と、さっと答えてしまう。
「だったってことは…。」
「妹は、もういないよ。この世に。」
悲しそうで悲しくなさそうに
空を見上げている莉音くんに、
どうして良いか分からない顔をしてしまう私は、
声をかけることもできなかった。
「てか、月城さん、今日はもう帰ったら?」
そう声をかけられ、
「うん…。ありがとう。」
と答え、悲しそうな莉音くんの背中を見送った。
私は、莉音くんのあの顔が
脳裏に焼き付いて離れなかった。