閲覧前に必ずご確認ください

感動もの、病気ものが苦手な方はお控えください。

文字サイズ変更

君の優しさに甘えたい私は。

#1

1話

君の事情は、知っていた。
過去が辛いのも知っていた。
それなのに私は、
君が差し伸べてくれる手を容易く握ってしまう。
私は、愚か者だ。

灯尽病。
吐き気、寒気、呼吸困難、頭痛が毎日のように襲い、3ヶ月後には絶対に死んでしまう。
その患者はその症状を和らげる注射を持たなければいけないが、扱いがかなり難しく、使っている人は少ない。
私はそんな病にかかった。
一週間前、「灯尽病にかかったあなたへ」
という文章とともに国から送られてきた。
お母さんも、お父さんも、泣いていた。
おばあちゃんも、おじいちゃんも泣いていた。
私は、泣けなかった。泣きたいとも思わなかった。
もうすぐ命がなくなるのならば、
この場で死んでしまいたいとも思った。
私は、親不孝者だ。
「悠凪…。」
友達の涙目に囚われて、
「大丈夫だよ。」
という言葉でさえも、飲み込んで黙ってしまう。
ただ、ただ、うつむいていた。

神様、どうか、私をはやく死なせてください。

はあっ、ひゅっ…。
まずい…。呼吸困難の症状になっている私は、
思わず屋上にかけこんだ。注射をするためだ。
ここまで重い症状は初めてだった。
「あ…。」
でも気づいた。注射の使い方が分からない。
しばらくこのまま、症状がおさまるまで待っていないといけない。その事実が苦しかった。
「なんでっ…。」
家族が泣いているのに泣けなかった私が
今さらポロポロ涙を流す。
呼吸がさらに苦しくなり、視界がぼやけて見えた。
なんで…。なんで…?
神だよりの思いで必死に死ぬことを願うと、
誰かの声が聞こえた。
「大丈夫…?刺そうか…?」
刺す…。刃物で…?
そんな狂ったような思考回路とともに、一刻もはやくこの症状から逃げたかった私は、
「お願い、します…。」
そう頼んだ。

作者メッセージ

お久しぶりです。もちです。
君の優しさに甘えたい私は
を読んで頂きありがとうございます。
頑張って完結させられるように頑張ります。
コメントしていただけたらすごく嬉しいです。

2026/01/12 06:57

もち
ID:≫ 5eTqlNU3cbA6Q
コメント

この小説につけられたタグ

PG-12感動学生恋愛君あま

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はもちさんに帰属します

TOP