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作者であるすいの恋愛経験がほぼ0なので、解像度がモザイクくらい低いかもしれません。
それでも読んでいただける方はどうぞ。
美香「ねぇほんとにすっごくすごい!!!!!!」
昼休憩、C組までわざわざやってきた美香は私の机をぶっ叩き叫んだ。
亜弥「…いや、もうちょっとボリューム下げろよ…」
美香「何言ってんの一大事だよ!?」
そういうと、もう一度机をぶっ叩く。
クラスメイトの注目を浴びて大変迷惑なのでやめていただきたいが、それどころではないのだろう。
美香「いいじゃん聞いて!」
亜弥「わーった、わかったから…落ち着けよ、ほら外出るぞ。」
興奮しまくっている美香を外へ連れ出すと、叫んでも問題のない場所についた。
美香「今度の文化祭で、田中くんに告ろうと思う。」
真剣な顔で告げた美香だが、それほど一大事ではないような気がする。
告白したのならまだしも、なぜそのことを急に決意したのだろうか。
亜弥「なんで?」
美香「今日、うちのクラス文化祭の役割決めだったんだけど…同じ前半接客係になれちゃってさぁ!それで、やるのが執事・メイド喫茶なのね!!!!!ギャップ萌えを狙う!」
そういえば、もうすぐ文化祭だ。
伝統のある音野祭でコンカフェをやってもいいものだろうか。
自分のクラスでは何をするのか、寝ていたので全く知らない。うちのクラスもコンカフェかもしれない。
そうなったら当日、絶対サボってやる。
心の中でそう悪態をつき、唾を吐いていると美香が大声を上げた。
美香「少女漫画みたいじゃない!?」
亜弥「読んだことないからわからん。」
美香は『だよね〜(笑)』といつものふざけた語尾に戻り、適当に駄弁って教室へ戻って行った。
彼女と話すのは嫌いではない。嫌いではないが──
やはりこういう話題は苦手だ。
愛だの恋だの、自分には無縁の話。
[水平線]
亜弥「……ということで、学園祭で何をやるか教えて欲しい。」
翔太「…ほんっ……、お前さ…」
放課後の教室で今までの件を所々省略し、自分が寝ていて文化祭の出し物を知らないということとコンカフェだったら確定でサボるという事実を告げた。
彼はお説教の予感を飲み込み、仏頂面にため息を追加しながらこういった。
翔太「迷路だよ、謎解き要素のあるやつ。」
亜弥「それ、作るのかよ。」
翔太「多分。謎解きの構成、ストーリー、迷路の組み立て、案内まで全部。」
とんでもねぇ重労働だ。これを考案したやつ、生徒を過労死させる気でいるだろう。
考案者が生徒だとしても、過労でなぶり殺したいほど憎い相手がいるのだろうか。
亜弥「やってられるかよ…」
文化祭までの道のりを考えるとうんざりする。一体私は何をやらされるんだ。
考えることを放棄したくなり、舌打ちして机に伏せる。勢いよく伏せたせいで音を立てた机と椅子は無視一択だ。
呆れた顔をしているであろう宮沢を見ようと思い、組んだ腕から目だけを覗かせる。
視界に入った宮沢は、呆れた顔も鼻で笑うような顔も機嫌の悪い顔もしていなかった。
何を考えているかわからない、そんな表情でこちらを見ていた。
バチっと音を立てそうなほど見事に目が合うと、なんとなく気まずくなってしまい目を逸らす。
だが、逸らしたのは私だけで肝心の彼は無表情でこちらを見ていた。
亜弥「……んだよ、なんか文句でも?」
気まずさに動かなかった唇をようやく動かして苦情を言うと、宮沢ははっとした顔で目を逸らした。
彼は口をムズムズさせると、逸らした目をこちらに向け、また逸らした。
翔太「……いや、何も!」
亜弥「絶対なんかあるだろそれ」
落ち着かない様子の宮沢はそれ以上喋らず、私もこれと言って喋ることは見当たらず。
翔太「……俺、帰る。」
亜弥「…そうか。ありがとな。」
決まりの悪い沈黙に耐えることができなかったのか、そう言って宮沢は帰ってしまった。
窓から外を見ると、茜色に染まった空をバックにアキアカネが飛んでいた。
昼休憩、C組までわざわざやってきた美香は私の机をぶっ叩き叫んだ。
亜弥「…いや、もうちょっとボリューム下げろよ…」
美香「何言ってんの一大事だよ!?」
そういうと、もう一度机をぶっ叩く。
クラスメイトの注目を浴びて大変迷惑なのでやめていただきたいが、それどころではないのだろう。
美香「いいじゃん聞いて!」
亜弥「わーった、わかったから…落ち着けよ、ほら外出るぞ。」
興奮しまくっている美香を外へ連れ出すと、叫んでも問題のない場所についた。
美香「今度の文化祭で、田中くんに告ろうと思う。」
真剣な顔で告げた美香だが、それほど一大事ではないような気がする。
告白したのならまだしも、なぜそのことを急に決意したのだろうか。
亜弥「なんで?」
美香「今日、うちのクラス文化祭の役割決めだったんだけど…同じ前半接客係になれちゃってさぁ!それで、やるのが執事・メイド喫茶なのね!!!!!ギャップ萌えを狙う!」
そういえば、もうすぐ文化祭だ。
伝統のある音野祭でコンカフェをやってもいいものだろうか。
自分のクラスでは何をするのか、寝ていたので全く知らない。うちのクラスもコンカフェかもしれない。
そうなったら当日、絶対サボってやる。
心の中でそう悪態をつき、唾を吐いていると美香が大声を上げた。
美香「少女漫画みたいじゃない!?」
亜弥「読んだことないからわからん。」
美香は『だよね〜(笑)』といつものふざけた語尾に戻り、適当に駄弁って教室へ戻って行った。
彼女と話すのは嫌いではない。嫌いではないが──
やはりこういう話題は苦手だ。
愛だの恋だの、自分には無縁の話。
[水平線]
亜弥「……ということで、学園祭で何をやるか教えて欲しい。」
翔太「…ほんっ……、お前さ…」
放課後の教室で今までの件を所々省略し、自分が寝ていて文化祭の出し物を知らないということとコンカフェだったら確定でサボるという事実を告げた。
彼はお説教の予感を飲み込み、仏頂面にため息を追加しながらこういった。
翔太「迷路だよ、謎解き要素のあるやつ。」
亜弥「それ、作るのかよ。」
翔太「多分。謎解きの構成、ストーリー、迷路の組み立て、案内まで全部。」
とんでもねぇ重労働だ。これを考案したやつ、生徒を過労死させる気でいるだろう。
考案者が生徒だとしても、過労でなぶり殺したいほど憎い相手がいるのだろうか。
亜弥「やってられるかよ…」
文化祭までの道のりを考えるとうんざりする。一体私は何をやらされるんだ。
考えることを放棄したくなり、舌打ちして机に伏せる。勢いよく伏せたせいで音を立てた机と椅子は無視一択だ。
呆れた顔をしているであろう宮沢を見ようと思い、組んだ腕から目だけを覗かせる。
視界に入った宮沢は、呆れた顔も鼻で笑うような顔も機嫌の悪い顔もしていなかった。
何を考えているかわからない、そんな表情でこちらを見ていた。
バチっと音を立てそうなほど見事に目が合うと、なんとなく気まずくなってしまい目を逸らす。
だが、逸らしたのは私だけで肝心の彼は無表情でこちらを見ていた。
亜弥「……んだよ、なんか文句でも?」
気まずさに動かなかった唇をようやく動かして苦情を言うと、宮沢ははっとした顔で目を逸らした。
彼は口をムズムズさせると、逸らした目をこちらに向け、また逸らした。
翔太「……いや、何も!」
亜弥「絶対なんかあるだろそれ」
落ち着かない様子の宮沢はそれ以上喋らず、私もこれと言って喋ることは見当たらず。
翔太「……俺、帰る。」
亜弥「…そうか。ありがとな。」
決まりの悪い沈黙に耐えることができなかったのか、そう言って宮沢は帰ってしまった。
窓から外を見ると、茜色に染まった空をバックにアキアカネが飛んでいた。