閲覧前に必ずご確認ください
作者であるすいの恋愛経験がほぼ0なので、解像度がモザイクくらい低いかもしれません。
それでも読んでいただける方はどうぞ。
「……あっちぃ…」
夏休みが明け、九月も中旬になるというのにこの暑さはおかしい。
私、[漢字]春日 亜弥[/漢字][ふりがな]かすが あや[/ふりがな]は通学路のアスファルトに汗を垂らしていた。
「…うぅ、寒い……暑いって言えばいうほど暑くなるんだよ……はぁ…はぁ…」
亜弥「この状況で寒いって言えるかよ。」
無愛想に返事を返しても気にしないこいつは、[漢字]野々原 美香[/漢字][ふりがな]ののはら みか[/ふりがな]。一年の時の元クラスメイト。
二年になってからクラスが分かれてしまったが、家が近いので毎朝チャイムを鳴らされる。
そのたんび布団から叩き起こされ、外に出る羽目になっているのだ。美香が妙に早起きなおかげで遅刻は一回もしてないけど。
美香「えっ、てかさー!もうすぐテストだけど進捗いかがー?」
亜弥「いや、進んでないに決まってんだろ。わかんねーもん。」
美香「だよねー[漢字](笑)[/漢字][ふりがな]かっこ笑[/ふりがな]」
腹の立つ言い方だ。だが、それよりも語尾が気になりすぎる。
亜弥「かっこ笑、って口で言うやつ初めて見た。」
美香「まぁまぁ、人生何事も経験だよね[漢字]♪[/漢字][ふりがな]音符[/ふりがな]」
亜弥「やっぱお前、語尾特殊すぎないか?」
美香「気のせいだよ[漢字](笑)[/漢字][ふりがな]かっこ笑[/ふりがな]」
無駄口を叩きながら『[漢字]音野高等学校[/漢字][ふりがな]おとのこうとうがっこう[/ふりがな]』と書かれた門を抜け昇降口で靴を脱ぐと、階段を上がっていく。
2年A組の看板が見えると、私に手を振って美香がその教室に入っていく。
そして私はその教室を通り過ぎ、2年C組の教室の扉を開けた。
扉を開けた途端に焦茶色の目を細めてこちらを見るのは[漢字]宮沢 翔太[/漢字][ふりがな]みやざわ しょうた[/ふりがな]。二年で3本指に入る優等生で、いつも教室の隅で本を読んでいる大人しいやつだ。
何もしないのもアレなので会釈すると、彼は自然に会釈を返し本の世界に戻っていった。
それを確認すると宮沢の隣の席──私の席だ──に座り、鞄を下ろす。
いつものことだが、やはり来るのが早すぎたか。
今度美香に文句を言おう、と考えているとゴソゴソと漁っていたカバンから筆箱が転げ落ちる。
拾おうと思って手を伸ばすと、横からあまり日に焼けていない手が筆箱をさらっていった。
翔太「落とした。どうぞ。」
亜弥「…どうも。」
礼を言って顔を上げると、あまり見えない宮沢の耳が見えた。
そこにあるものに驚き目を見開く、がすぐに自分の顔を通常通りの顔に戻す。
筆箱を受け取って自分の席に着く。
──この学校は校則が厳しい。
もちろん私の赤茶色の髪も校則違反だ。ピアスなんてもってのほか。穴すらも許されない。
そう、学年の指折り優等生の耳に空いていたのは──ピアスホールだ。
夏休みが明け、九月も中旬になるというのにこの暑さはおかしい。
私、[漢字]春日 亜弥[/漢字][ふりがな]かすが あや[/ふりがな]は通学路のアスファルトに汗を垂らしていた。
「…うぅ、寒い……暑いって言えばいうほど暑くなるんだよ……はぁ…はぁ…」
亜弥「この状況で寒いって言えるかよ。」
無愛想に返事を返しても気にしないこいつは、[漢字]野々原 美香[/漢字][ふりがな]ののはら みか[/ふりがな]。一年の時の元クラスメイト。
二年になってからクラスが分かれてしまったが、家が近いので毎朝チャイムを鳴らされる。
そのたんび布団から叩き起こされ、外に出る羽目になっているのだ。美香が妙に早起きなおかげで遅刻は一回もしてないけど。
美香「えっ、てかさー!もうすぐテストだけど進捗いかがー?」
亜弥「いや、進んでないに決まってんだろ。わかんねーもん。」
美香「だよねー[漢字](笑)[/漢字][ふりがな]かっこ笑[/ふりがな]」
腹の立つ言い方だ。だが、それよりも語尾が気になりすぎる。
亜弥「かっこ笑、って口で言うやつ初めて見た。」
美香「まぁまぁ、人生何事も経験だよね[漢字]♪[/漢字][ふりがな]音符[/ふりがな]」
亜弥「やっぱお前、語尾特殊すぎないか?」
美香「気のせいだよ[漢字](笑)[/漢字][ふりがな]かっこ笑[/ふりがな]」
無駄口を叩きながら『[漢字]音野高等学校[/漢字][ふりがな]おとのこうとうがっこう[/ふりがな]』と書かれた門を抜け昇降口で靴を脱ぐと、階段を上がっていく。
2年A組の看板が見えると、私に手を振って美香がその教室に入っていく。
そして私はその教室を通り過ぎ、2年C組の教室の扉を開けた。
扉を開けた途端に焦茶色の目を細めてこちらを見るのは[漢字]宮沢 翔太[/漢字][ふりがな]みやざわ しょうた[/ふりがな]。二年で3本指に入る優等生で、いつも教室の隅で本を読んでいる大人しいやつだ。
何もしないのもアレなので会釈すると、彼は自然に会釈を返し本の世界に戻っていった。
それを確認すると宮沢の隣の席──私の席だ──に座り、鞄を下ろす。
いつものことだが、やはり来るのが早すぎたか。
今度美香に文句を言おう、と考えているとゴソゴソと漁っていたカバンから筆箱が転げ落ちる。
拾おうと思って手を伸ばすと、横からあまり日に焼けていない手が筆箱をさらっていった。
翔太「落とした。どうぞ。」
亜弥「…どうも。」
礼を言って顔を上げると、あまり見えない宮沢の耳が見えた。
そこにあるものに驚き目を見開く、がすぐに自分の顔を通常通りの顔に戻す。
筆箱を受け取って自分の席に着く。
──この学校は校則が厳しい。
もちろん私の赤茶色の髪も校則違反だ。ピアスなんてもってのほか。穴すらも許されない。
そう、学年の指折り優等生の耳に空いていたのは──ピアスホールだ。