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男性目線のラブコメになります。
初めてなんで下手かもです…
瑠衣「おはよう!いや〜、バレンタインだね!」
晶「…そうですね」
通学路で瑠衣に会い、第一声がそれだった。
そう、今日はバレンタイン。
なぜか男子が優しくなったりしたらバレンタイン一週間前の合図だ。
彼女はチョコを渡すどころか渡されまくるだろう。
いわば逆チョコだ。
なぜそんなことが分かるか。それは───
瑠衣「あ、松本おはよ〜」
「お、おはよう!あの、今日の放課後時間あったり…」
瑠衣「雄太、教えてもらった曲聴いてみたよ!めっちゃ良かった!」
「あ、うん!聞いてくれたんだ!めっちゃいいよねあの曲!ところで──」
瑠衣「お願い!ありがと!」
道を歩くだけで熱っぽい視線を集め、ニコリと笑いかけると死者が出る。
彼女に敵うものは誰もいない。例えそれが、嫉妬に塗れた一軍女子だとしても。
彼女に絡まれると面倒なので、そそくさと下駄箱に靴を入れる。
瑠衣「うわっ…」
隣から引き気味な声が聞こえたので、彼女の下駄箱を見ると、可愛らしくラッピングされたチョコレートと手紙が雪崩のように出てきていた。
バレンタイン、恐るべし。
瑠衣「ねぇ、これどうしたらいいと思う?」
晶「好きな方がその中にいらっしゃったなら返せば良いかと。」
そういうことは自分に聞かないでほしい。
恋愛経験ゼロ、モテたこともないんだから。
瑠衣「そうじゃなくて処理の話!…いる?」
晶「要りません。人からもらったものを無断で他人に渡さないでください。」
瑠衣「えぇ…でもこれどうすんのよ…私甘いの好きじゃないし。」
自分にはどうすることもできないので靴を履き替えて教室へ急ぐ。
彼女は、「仕方ないな…」と呟きながら、カバンにチョコと手紙を手早く詰めて行った。
[水平線]
瑠衣「ほれ、チョコいる?」
晶「どうしたんですか急に…」
今は昼休み。
1人でいられるお気に入りの場所が彼女と昼食を食べる場所になってしまった。
瑠衣「実は今日おやつに食べようと板チョコ入れてきてたんだけど…こんなにいっぱいもらったもんだから…」
晶「御愁傷様です。」
瑠衣「てことで!もらってもらって!板チョコだけど!」
晶「それでしたら、いただきます。」
彼女の手から板チョコをとり、開封する。
中に入っていたのは、砂糖ないじゃん、とツッコミたくなるほど真っ黒なチョコだった。
口に入れるとかなり苦い。
自分はもう少し甘い方が好みだ。
瑠衣「どう?あたしのおすすめなんだけど…」
晶「…苦いですね」
もしかして自分の初バレンタインこれなのでは?
そう思うと、なんだか残念なような嬉しいような複雑な気持ちになった。