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恋の短編集。

#16

恋?嫌いだよ。

私の名前は浅井恋歌、中2。
こんな名前だけど、恋なんて大っ嫌い。
だって恋って、愛の薄いバージョンでしょ?それなら恋じゃなくて愛の方がいいじゃない。
名前だってコイカじゃなくてアイカが良かった。
両親は政略結婚って聞いた、でも幸せに暮らしてる。
それなら合理的に考えて、恋がなくたって世界は少しも変わらない。
それを従姉妹の紅愛さんに言うと、笑われる。
「恋歌ちゃんは合理的だねー。でも私は彼氏ができて幸せだよ」
「付き合ってるのは恋じゃなくて愛じゃ?」
「それはどうかな?それ言ったら、片思い以外愛じゃん」
紅愛ちゃんの屁理屈のような正論が、私の口を閉ざす。
それでも私は絶対、恋なんてしない、そう思ってた___
「なに?ふざけてるの?」
後日、なんかずっとクラスが同じの笹井美貴都に「試しに付き合おうよ」と言われたのだ。
「いや、だから___本気じゃなくてもいいから、体験で付き合おうって…」
「それじゃあ恋ですらないよ、遊び。それなら恋の方がマシ」
そう吐き捨て、帰宅すると、紅愛さんが家にいた。
「紅愛さん?なんで?」
紅愛さんは上京してて、ここから結構遠いところに住んでるはずなのに。
「今日恋歌ちゃんが告白されたって聞いて、大学終わってから飛んで帰ってきたの」
「なんでそれを…?」
「美貴都くんね、藍くん___彼氏の近所に住んでて、仲がいいんだってさ。それになんか気になる感じだったから。ほんとは明日休みだし、21時に寝て12時に起きる惰性の生活をしようと思ったんだけどね」
「ええーっ」
それで事情を知ったと。恥ずかしいことだ。
「ちょっと藍くんとやらに会いたいんだけど、いい?」
「なんで」
紅愛さんがちょっと怪訝そうな顔をしたが、私は気づかないフリをして理由を述べた。
「笹井のこととか、あと今後の参考に、藍くんと紅愛さんの恋愛事情を」
「ちょっと恥ずかしいけど…いいよ!」
「あ、藍くんのこと、口説いたりしないから」
「ふふっ、分かってるよ。あ、でも藍くんは北海道で遠いから、電話で。明日の朝9時つないであげる」
私は紅愛さんを拝む勢いで感謝し、眠りについた。
次の日___
「おはよう恋歌ちゃん。繋いであげる」
私は疲れているのだろうか、起きた時には8時45分だった。
「リモートにしよう。…藍くん、おはよう!」
『おはよう、紅愛。それで君…僕に聞きたいことがあるんだっけ?』
「おはようございます、藍くん。私は浅井恋歌です、藍くんの名前はなんですか?」
そう言うと、藍くんはふふっと笑っていった。
『さすが紅愛のいとこ、面白いね。僕は赤坂藍。』
「よろしくお願いします、赤坂さん。…ところで」
赤坂さんは突如姿勢を正し、『はい』と言った。
「笹井はどんな感じでした?」
『んー…ちょっと気にしてたかな。言い方悪かったかもーって』
「そ、そうですか…」
ちょっとしょんぼりしてしまう。そんな私を見て、赤坂さんは慌てたように言った。
『恋歌さんは全然悪くないと思うよ』
「私もそう思う!」
突然紅愛さんも声を上げた。
「まあ話を聞く限りではちょっと言い方キツかったかな?っては思うけど…恋歌ちゃんの気持ちもめっちゃ分かるよ…!実質遊ぼうって言われたようなもんだもんね!」
『紅愛の言う通りだよ』
「そうですよね。ところで、恋愛ってどんな感じなんですか?」
『楽しいけど、好きじゃない人とやっても楽しくはないな』
それを聞いて私は決意を固めた。
笹井には、正面から向き合って断るんだ___
「笹井、ありがとうなんだけど…それはちょっと嫌かもだから、ごめんね」
「いいよ、俺もあの言い方悪かったかなって思ってるから」

作者メッセージ

とても長い

2026/01/30 22:21

みわし
ID:≫ 41Hr8ljzmJmOs
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NL短編集恋愛友情

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