秋真っ盛りの今。
みなさん、〇〇の秋という言葉はご存知だろうか。
私も、幼友達の理衣も存じている。
私にとって〇〇の秋とは、食欲の秋だ。
そして、理衣にとっては___?
「恋の秋ッ!秋は景色も相まって、イケメンもカッコよく見えるからねッ!」
そう、恋の秋なのだ。
最近、春奈ちゃんに新しい彼氏(理衣の好きな人だった)ができ、なさんには好きな人を取られ(付き合ってる訳ではないけど)、その上ファンクラブもできたのだから、暴走するのもわかる。
…いや、私にとっては恋の秋ではなく鯉の秋であってほしいものだけど。
「美湖氏もこの機会に、イケメン派にならない?」
ならねーよ。
と言いたいところだが、疲労のあまり、否定して騒がれるのも、声を出すことすらも面倒臭くて、やめた。
まあでも、今回もなんも起こらないだろうしいいや。
…が。それは勘違いだったようだ。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「うわああ!?」
数日後。理衣が恐ろしくなるような悲鳴をあげた。
私は騒ぐ心臓をおさえ、息を整え、理衣に聞いた。
「何があったの」
「こ、告られちゃった!」
「ぎゃあああああああああああああああああああ!」
今度は私が悲鳴をあげた。
告られた!?告られたって告白されたってこと?いや、罪を告白された、みたいな方かもしれない。そうであってほしい。いや、そうじゃなきゃ嫌だ。
「ラブレターもらったの!」
も、もう嫌だ…
「そこにはね、『すごく好きです。とっても可愛い。その上、キュンとする。』ってあってね」
「あああああああああああああ…」
まじのラブレターじゃん…
「しかも差出人の名前が野川でね」
「の、野川!!」
最悪最悪最悪最悪最悪最悪…
あんな野郎が理衣にラブレター?しかも春奈ちゃんの彼氏じゃなかったっけ??もうやだ…
「それでね、本に挟まれてたの!図書室で借りた『恋愛ショートストーリー』って本に!」
また少女漫画みたいな展開で…
そういえば理衣の初恋も、『パンを咥えて走ったら曲がり角でぶつかる・そしてその後彼女がいたことが判明する』だったよな…
…ん?待てよ、本…?
「ちょっとその本見せて」
「いいけど…なに?」
私は理衣の手から『恋愛ショートストーリー』を奪い取って、貸し出し人の欄を見た。
「あった…野川梨花…野川の妹の名前…それに字形が一致…」
私は心の底から安堵した。
「理衣、このラブレター…ううん、感想の紙は、野川の妹___梨花さんが書いたもの。」
「わ、私って女子にもモテるの…?」
「違う!梨花さんが、この本の感想を書いて挟んだの。そしてその紙を取り忘れて、そのままあなたが借りた、それが真相。だってこの本、絵柄可愛いし、キュンとするじゃない」
「そ、そんなぁ…」
落ち込む理衣に反し、私は安心した。
みなさん、〇〇の秋という言葉はご存知だろうか。
私も、幼友達の理衣も存じている。
私にとって〇〇の秋とは、食欲の秋だ。
そして、理衣にとっては___?
「恋の秋ッ!秋は景色も相まって、イケメンもカッコよく見えるからねッ!」
そう、恋の秋なのだ。
最近、春奈ちゃんに新しい彼氏(理衣の好きな人だった)ができ、なさんには好きな人を取られ(付き合ってる訳ではないけど)、その上ファンクラブもできたのだから、暴走するのもわかる。
…いや、私にとっては恋の秋ではなく鯉の秋であってほしいものだけど。
「美湖氏もこの機会に、イケメン派にならない?」
ならねーよ。
と言いたいところだが、疲労のあまり、否定して騒がれるのも、声を出すことすらも面倒臭くて、やめた。
まあでも、今回もなんも起こらないだろうしいいや。
…が。それは勘違いだったようだ。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「うわああ!?」
数日後。理衣が恐ろしくなるような悲鳴をあげた。
私は騒ぐ心臓をおさえ、息を整え、理衣に聞いた。
「何があったの」
「こ、告られちゃった!」
「ぎゃあああああああああああああああああああ!」
今度は私が悲鳴をあげた。
告られた!?告られたって告白されたってこと?いや、罪を告白された、みたいな方かもしれない。そうであってほしい。いや、そうじゃなきゃ嫌だ。
「ラブレターもらったの!」
も、もう嫌だ…
「そこにはね、『すごく好きです。とっても可愛い。その上、キュンとする。』ってあってね」
「あああああああああああああ…」
まじのラブレターじゃん…
「しかも差出人の名前が野川でね」
「の、野川!!」
最悪最悪最悪最悪最悪最悪…
あんな野郎が理衣にラブレター?しかも春奈ちゃんの彼氏じゃなかったっけ??もうやだ…
「それでね、本に挟まれてたの!図書室で借りた『恋愛ショートストーリー』って本に!」
また少女漫画みたいな展開で…
そういえば理衣の初恋も、『パンを咥えて走ったら曲がり角でぶつかる・そしてその後彼女がいたことが判明する』だったよな…
…ん?待てよ、本…?
「ちょっとその本見せて」
「いいけど…なに?」
私は理衣の手から『恋愛ショートストーリー』を奪い取って、貸し出し人の欄を見た。
「あった…野川梨花…野川の妹の名前…それに字形が一致…」
私は心の底から安堵した。
「理衣、このラブレター…ううん、感想の紙は、野川の妹___梨花さんが書いたもの。」
「わ、私って女子にもモテるの…?」
「違う!梨花さんが、この本の感想を書いて挟んだの。そしてその紙を取り忘れて、そのままあなたが借りた、それが真相。だってこの本、絵柄可愛いし、キュンとするじゃない」
「そ、そんなぁ…」
落ち込む理衣に反し、私は安心した。