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親友は恋してばっかり

#9

八月 2

【菜月side】
「りさん(理衣)心配だなー」
心からそう思った。美湖氏とともちゃん、息切れしてたし。
「そうですわね…理衣さんは、少々礼儀がなっていませんし、男性のお方がいらっしゃるから、何をなさるか分からないですし…」
春奈さんも遠慮がちに言った。
「何をなさるか分からないってなによ!」
真美ちゃんが怒ったように言った。
そしてさっぴは…
「りさんはいいなぁ、勇気があって…私にも勇気があれば…ブツブツ…」
「さっぴストップストップ!ネガティブになってる!」
「彩さん落ち着いてくださいませ!理衣さんが男性のお方がいらっしゃるお所に行けたのは、羞恥心がないからですわよ!彩さんは奥ゆかしくて素晴らしいお方ですわ!」
春奈さんがさっぴを慰めつつ、りさんに対してなんかひどいことを言った。
「春奈ちゃんありがとう…えへへ…」
まー、さっぴの機嫌は直ったしいいよね。
【次の日・理衣side】
「うふふふふっ」
「なんですの、理衣さん…」
春奈がドン引きしているけどそれでもいい。
男子だらけの逆ハーレムの女子になれるなんて思っていなかったわっ!
まぁ私は可愛いしあるかもぉ〜って思っていたけどねっ!
「ねぇ友子氏…あの人さ…」
「確かに…」
友子氏と美湖氏のコソコソ話も。
「あのアニメ面白いよね」
「うちの推しキャラはさ…」
なさんとさっぴの推しトークも。
「うちの新商品はですね…」
「お父様に頼んで、取り引きしていただきますわ」
玲奈と春奈の社長令嬢トークも。
全く耳に入らないわっ!
「理衣ちゃん」
玲雨さんが話しかけてきた。
「はいっ♡なんでしょう?」
「春奈ちゃんって、理衣ちゃんの友達?親しい?彼女について教えてほしいんだけど」
…え?え?えぇ?
「お、俺は菜月さん!」
玲斗くんも照れたように声を上げる。
う…
「嘘ぉぉぉぉぉ!」
私の叫び声が、夏の暑い遊園地にこだました。
【玲奈side】
「なんか理衣叫んでんだけど」
美湖さんの言葉に、友子さんと春奈さんが頷く。
「そうですわね。」
「そーだな」
「そうですね。」
私も頷く。すると、美湖さんがぐるんと首だけを動かす。
そのホラー映画みたいな動きに、思わず叫んでしまう。
「うわあ」
「玲奈いたのね…私たちと…リーダー変わって?」
友子さんも暴れ出す。
「美湖氏ずるい!それなら私も春奈に変わってもらう!」
「なんでわたくしが…」
春奈さんはもちろん渋った。
でも、私はやるつもり。
「私はやります」
私がそう言うと、春奈さんも「な、ならわたくしもやりますわ」と慌てたように言った。
なぜかは知らないけど、最近春奈さんが私に従ってくれている。
おそらくお父様のおかげでしょうが、悪い気分はしない。
「「やったあー!」」
友子さんと美湖さんは抱き合って大喜び。私はそれを見て微笑んだ。
【実華side】
私はさっきから、りっちゃん(理衣)を無言で観察していた。
そしたら、男ちゃんが何か言ったとたん、りっちゃんがでっかい声で叫んだからびっくりした。
まぁ予想はついてるけど。きっと失恋したんだろう。
だからりっちゃんを慰めに行った。
…が、りっちゃんは予想に反し、ぐっと前を向く。
そして、春奈ちゃんのいとこたちの元に行く。そして、話しかけた。
「春亜くん!この旅行が終わったら私の家に来て!それでお料理教えて!」
「いいよ〜。理衣ちゃんの家ってどこ?」
「い、家っていうか寮ね!私、紫陽花学園中等部3年なの!」
「じゃあ僕と同い年だね〜。僕は北野男子中学3年だよ〜。僕も寮だからたまに遊びに来てね」
「そ、その学校知ってる!結構名門だよね!」
りっちゃんのその言葉に春亜くんは笑った。
「まあ、名門って言っても、僕はギリギリ合格だったから、いつも成績最下位なんだよね」
するとりっちゃんは言った。
「お、同じ!あっでっでもいつもではないかもっ!あっでもこないだの中間テストは最下位だった!今度勉強会しよ?み、美湖氏___あの髪短い子、頭いいから!」
すると、あっさり巻き込まれた美湖氏はりっちゃんの頭を軽く叩いた。
「こら私を巻き込むな。自力で頑張れ」
「でっでも…!こないだの中間テスト、一位だったの美湖氏じゃん!」
「そーだけどね」
すると春亜くんは再び笑ってから、こっちを見た。
「そこの君___実華ちゃんだっけ?君も来ない?」
「え、私?」
びっくりだ。
【春奈side】
わたくしの隣には、今、玲雨さんがいらっしゃいますわ。
彼氏が10人いるわたくしにはすぐ分かりましたわ。
わたくしを狙っているんだって。
ですがわたくしの本命は拓也。
玲雨さんを彼氏にしても、玲雨さんは本命じゃありません。
ですが、と考え直す。
玲雨さんは、玲奈さまのお兄さま。わたくしが玲雨さんと結婚すれば、四月一日グループも、紀伊國グループも大成功。
そして何より、玲奈さまの義理の姉になれる!
ですからわたくしは、玲雨さんと2人っきりになることにしましたわ。
「玲雨さん、少し2人で話しませんこと?」
「いいんですか?」
「いいですわよ。さあ早く」
そうしてわたくしたちは2人っきりになりましたの。
すると玲雨さんは少し照れたように私に言いましたわ。
「あの、出会って初日で…ということは少し意地汚いと思うのですが、僕と付き合ってください」
あら、意外とあっさり仰るんですね?
わたくしは、彼氏を新しく作るときのいつもの言葉を申し上げた。
「いいですわよ。ですが私にはすでに彼氏が10人いらっしゃいます。しかし、そのあなたを含む11人の中で、あなたを本命にすることを誓います。ですから嫌いにならないでください」
「は、はいっ!」
わたくしは微笑み、玲雨さんの腕に抱きつきましたわ。
「では戻りましょうか」
理衣さんは戻ってきたわたくしたちを見て、呆然とした表情を浮かべた。
【理衣side】
うそ…なんで玲雨さんと春奈が接近してるの…?
玲雨さんは私の彼氏なのに(はっきり付き合おうって言ったわけじゃないけど)。
私は幽体離脱したような気持ちで(?)遊園地で残りの時間を過ごした。

作者メッセージ

あけましておめでとうございます!!
人気キャラ投票よろしくお願いします!

2026/01/01 15:23

みわし
ID:≫ 41Hr8ljzmJmOs
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