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君が瞬きするたび、恋に落ちる

#1

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ーー瞬きするたび恋に落ちる。そんな非科学的な事などない、あの時の自分はそう思っていた。

私の名前は、岡田 七海。今年で高校1年生の16歳。彼氏なし。
1人だけ彼氏がいた時期があったけど、浮気が発覚でもれなく破綻。本人は浮気の自覚なし。その件以来彼氏がいない。

クラスメイトの女子が、
「私、彼氏が切れたことないのぉ〜」
みたいな、彼氏を在庫扱いするようなことを言ってる人もいるけど…。

世の中そんな完璧な男子なんていない。クラスメイトの男子だって欠点はある。
優しい男子はいるけど…。

その男子の名前は、『山崎 瑠偉君』
この間クラス全員分のノートを配っていた時、「手伝うよ!」と言って3分の2ぐらい配ってくれた。
優しい男子もいるんだ、そう思った瞬間だった。

その日から気付いたら瑠偉君を目で追っているようになった。
でも、直接本人に話しかけたりはしない。というかできない。だって迷惑になるから。
私は2軍(?)、瑠偉君は1軍。いろいろな人から話しかけられている。こんな1軍以外の女子なんてどうでもいいって思ってるだろう。
ただ、毎日交わす
「おはよう!」
がたった一回きりの会話(?)だった。

朝休み中、親友からある噂を聞いた。親友の名前は尾畑 栞。
「ななみん〜!おはよう!というか、この噂知ってる?ななみんのことなんだけど‥」
「しおりん、おはよう!噂ってどんな?何も聞いたことないけど。」
「知らないならいいや。」
「教えてよ〜!」
「今度ね。(気が向いたらね)」
「絶対だよ!」
「わかった!
ていうか聞いてよ、彼氏が昨日のデートの時に1時間も遅れてきたのにごめんの『ご』の字もないんだよ。ひどくない?」
「あ〜、それはひどいかも。」
「でしょ?」
この会話から分かる通りしおりんには彼氏がいる。確か隣のクラスだったっけ?
彼氏さんとは中学校が一緒だったらしい。

私としおりんは入学式の時に仲良くなった。一番初めの言葉は、しおりんが
「めっちゃ髪サラサラだね!どんなヘアケアしてるの?」
だった。

しおりんと私は席が前後だったんだ!『出席番号で考えたら、何で前後になるの?』って思う人もいると思うけど。席は先生達が勝手に決めた感じだから、出席番号とかは関係なかった。
しおりんがかけてくれた一言で私たちの中は一気に縮まった。
気付いたら親友になってた。
と、そんな感じで朝休みは終わった。

放課後になった。私は係の仕事でワークを集めて職員室に運ばないといけない。

階段を降りていると男子と女子の声か聞こえた。

カップルじゃない?そう思った。だって、男女でわざわざこんな道に来ないから。カップルならありえる。

本当は別の道を通っていきたかったけど、その道を通らないと職員室には行けない。だからワークで顔を隠すようにして通り過ぎた。相手の顔はしっかり見ながら。男子を見た瞬間、私は急いでその場を去った。

その男子は‥‥ 瑠偉君だった。女子の方は中村さん。中村さんは1軍女子のリーダー。

やっぱり瑠偉君は1軍女子しか興味がないんだ。
そう思うと、胸の奥がギュッと締め付けれる気がした。
別に瑠偉君のことが好きなわけじゃないのに…

無事、職員室にワークを提出し終わって教室に鞄を取りに行ったらしおりんがいた。
「ななみん、どうしたの?顔色悪いよ。なんかあった?」
「ううん。何でもない。っていうかしおりん、何でまだ教室に残ってるの?」
「彼氏が、今日は友達と帰りたい!っていうから仕方なく。」
「じゃあ、一緒に帰ろ!」
「うん!」
こうして私たちは一緒に帰って行った。

しおりんと別れた後、私は近くの図書館に本を借りに行った。

するとカップルっぽい人たちの笑い声が聞こえる。ここでもカップルかよ、そう思った。早くここから退かないと邪魔になると思って素早く通り過ぎた時に男子の顔がチラッと見えた。

その男子は、嘘、しおりんの彼氏のえっと、確か山田君?だったっけ?
しかも女子とイチャイチャしてた。浮気?
というか、声が大きすぎてさっきから内容が聞こえてくる。この会話で山田君はクロ確定だった。会話の内容が、
「りょう君、いつになったら尾畑ってこと別れるの?浮気してるって、時間の問題でバレるよ。」
「大丈夫。ゆうと表立って付き合ってます!って言えるようにはするから。
でも栞がしぶとくてなかなか別れてくれないんだよ。」
うわっ。サイテー。でも私はこの内容をしおりんに伝えるかどうか迷った。

浮気被害に遭ってる1人としては、伝えなければいけないのは分かってる。
でも、伝えたことによってしおりんが傷付くのは絶対に嫌だ。

私は家に帰ってからも悩んだ。悩んでいると、悩み事が2つもあることに気付いた。
1つ目は、さっきのしおりんの件
2つ目は、瑠偉君の件。
2つ目は諦めるしかないのかもしれない。だったらしおりんの件を何とかしないと。

私は明日、しおりんに話すことに決めた。
傷付かなければいいけど…。
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2023/08/21 08:25

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