決して叶わない恋をしてしまった少女の話
おはよう!! 朝だよ!! ハ ル モ ト カ ナ ちゃん!! 一緒に起きようよ!! テレレレ!! テレレレ!!
おはよう!! 朝だよ!! ハ ル モ ト カ ナ ちゃん!! 一緒に起き__
「うるさい!!」
私がそう言いながらアラームを止めると目覚まし時計は、
『ちゃんと、起きられたね。えらい!!』
と言った。
「はあ......そろそろ別のに買い替えようかな......うるさ過ぎて耳が壊れそう」
この時計、小1の時にお母さんが勝手にゼミを登録した時に特典として付いてきたゼミのマスコット、ショコラを時計と合体させた物なんだよね。
見た目は茶色い兎が立っていてお腹に時計が埋め込まれているデザインで可愛いんだけど、いかんせん音がうるさすぎる。
「でも見た目が可愛いからなぁ......」
そんな事で考えていると下から
「[漢字]神奈[/漢字][ふりがな]カナ[/ふりがな]〜!! 起きたならさっさと降りて準備しなさい!!」
と聞こえてきたので私は
「はいはい、分かったよ〜お母さん。ちょっと待ってね〜」
返事を返した。
それじゃあ、あらためまして。
私の名前は[漢字]春本[/漢字][ふりがな]ハルモト[/ふりがな][漢字]神奈[/漢字][ふりがな]カナ[/ふりがな]!!
今年で中学二年生の美少女だよ☆
さてと、自己紹介は終わりにして日課の朝日浴びをやらなければ。
そうゆうことでカーテンを開けながら外を見る。
外はまだ空の奥が少しオレンジ色ではあるものの、すっかり太陽は昇っていた。
その光景は綺麗で思わず魅入っていると
「神奈? まだなの!!」
と声が聞こえてきた。
その声に私は、ハッと気づくと同時に(私が何をしてるか分からないとはいえ)空気の読まなさに少しイラっときた。
「わかりました!! 今降りますよ!!」
そう言ってすぐに部屋を出て一階に降りた。
そうして朝食を食べ終わって、着替えと準備も終わったところで、
ピンポーン
チャイムが鳴った。
思わず自分の部屋から玄関まで走ってすぐにドアを開けた。(お母さんに「うるさいから走らない!!」って言われたのは秘密だよ?)
「おはよう!! シオン君!!」
「おはよう、神奈」
「いつもより待たせちゃった?」
シオン君がそう言った。
「うんうん!! 全然待ってないよ!! 今ちょうど準備し終わったところ!!」
「そっか、それなら良かった」
「それじゃあ行こうか」
「うん!! いこいこ!!」
ということで私は学校まで一緒にシオン君と行った。
そうして自分のクラスに着くと、
「ありがとうね〜」
「いやいや、こちらこそだよ」
シオン君は隣のクラスだからここで別れる。
そうして少しのあいだシオン君と話していたら、
「よっ!! シオン。元気か?」
シオン君と同じクラスの[漢字]綾本[/漢字][ふりがな]あやもと[/ふりがな][漢字]楓[/漢字][ふりがな]かえで[/ふりがな]がそう言いながらシオン君の元へ来る。
「うん。元気だよ」
「そうか!! よかったよかった!! それじゃあ昨日の宿題の答え写してもいいかっ!?」
シオン君は数秒くらい無表情だったけど、すぐに怒った顔して言った。
「いやダメだろ!!」
「でも分かんねぇし......」
「それでもなあ......」
「うう、一生のお願いだよぉ......」
そう綾本ちゃんは目をうるうるさせながら言った。
「はあ......しょうがないな」
「ありがとな!!」
そうして綾本ちゃんは表情を一転させて、元の明るい表情に戻す。
「それじゃあ行こうか」
「おおっ!!」
そう言ってシオン君達は去っていった。
私はそれをなんとも言えずに見つめた。
「......この感じだと好感度も結構高そうだね。もうすぐでエンドに入りそうだな......」
思わずそう零した言葉は虚しさを秘めていた。
「そしたら、このゲームは閉じられるのかな......」
ふと後ろを見た。
普通に考えたら廊下が続いてそこに教室やらがあるんだろうけど。
そこにはただの真っ黒な道が続いてるだけだった。
「もしも、ゲームを閉じられたらさ。私、どうなるのかな」
そんな事を真っ黒な道に問いかけた。
ただの[下線][太字]攻略対象[/太字][/下線]に、ただの[下線][太字]恋愛ゲームのキャラクター[/太字][/下線]に過ぎない私が、そう問いかけた。
......何も返答がない。
そりゃそうだよね。
[漢字]制作者[/漢字][ふりがな]神様[/ふりがな]でもない限りそんな事答えてくれないもん。
__いや、そもそも神様でも答えられるのかな。
わかんないや。
__私は手に入れてしまった。
本来だったらありえない、ありえても、天文学的確率。
その天文学的確率を引き、本来絶対にありえないと言っても過言じゃないものを手に入れてしまった者。
それが私。
そしてその、手に入れてしまった物が。
自我だ。
初めはよく分からなかった。
いつもみたいにシオン君と一緒に学校行ってたんだけど。
急に自分じゃない感覚に襲われてさ。
ものすごく気持ち悪かったんだ。
それでその感覚が終わったあと、急に「ああ......ここってゲームの世界だったよね」って思って。
自分でもびっくりしちゃったんだけど、どうしてもその感情が忘れられなくて。
それからなんだか時々「どうせここはゲームの世界だから幻想」って思うようになっちゃって。
「そんな幻想にいる自我を持つ自分の存在はなんなんだ」って心をすり減らしたりしてきたりさ。
でもそんな時いつも彼が居てくれるおかげでなんとも正気を保ってた。
だけど、どんどん「彼は所詮画面の向こうにいる者の為の空っぽの器。彼自身の意識なんてない」とも思うようになってきて。
だから私の想いはどんどんシオン君じゃなくてシオン君の中にいる人に移っていた。
......私の想いがたとえ自我を得る前にされたプログラムだとしても、私は[漢字]彼[/漢字][ふりがな]シオン君を操ってる人[/ふりがな]の事が大好きだ。
たとえ[漢字]愛[/漢字][ふりがな]攻略[/ふりがな]されなくても、私は永遠に大好きだから。
本当だよ。
だから。
だから。
だかr___
[太字][大文字]〈エラーが発生しました。エラーが発生しました。このエラーは初期化しないと直せません。初期化しますか?〉[/大文字][/太字]
[太字][大文字]はい
いいえ ←[/大文字][/太字]
[太字][大文字]はい ←
いいえ[/大文字] [/太字]
[大文字][太字]『おはよう!! シオン君!! 今日から新学期だね!!』[/太字][/大文字]
[太字][大文字]「そうだな」←
「もう春休み終わったのか。早いな」
「どうする? 始業式終わったらデートする? なんちゃってw」[/大文字][/太字]
おはよう!! 朝だよ!! ハ ル モ ト カ ナ ちゃん!! 一緒に起き__
「うるさい!!」
私がそう言いながらアラームを止めると目覚まし時計は、
『ちゃんと、起きられたね。えらい!!』
と言った。
「はあ......そろそろ別のに買い替えようかな......うるさ過ぎて耳が壊れそう」
この時計、小1の時にお母さんが勝手にゼミを登録した時に特典として付いてきたゼミのマスコット、ショコラを時計と合体させた物なんだよね。
見た目は茶色い兎が立っていてお腹に時計が埋め込まれているデザインで可愛いんだけど、いかんせん音がうるさすぎる。
「でも見た目が可愛いからなぁ......」
そんな事で考えていると下から
「[漢字]神奈[/漢字][ふりがな]カナ[/ふりがな]〜!! 起きたならさっさと降りて準備しなさい!!」
と聞こえてきたので私は
「はいはい、分かったよ〜お母さん。ちょっと待ってね〜」
返事を返した。
それじゃあ、あらためまして。
私の名前は[漢字]春本[/漢字][ふりがな]ハルモト[/ふりがな][漢字]神奈[/漢字][ふりがな]カナ[/ふりがな]!!
今年で中学二年生の美少女だよ☆
さてと、自己紹介は終わりにして日課の朝日浴びをやらなければ。
そうゆうことでカーテンを開けながら外を見る。
外はまだ空の奥が少しオレンジ色ではあるものの、すっかり太陽は昇っていた。
その光景は綺麗で思わず魅入っていると
「神奈? まだなの!!」
と声が聞こえてきた。
その声に私は、ハッと気づくと同時に(私が何をしてるか分からないとはいえ)空気の読まなさに少しイラっときた。
「わかりました!! 今降りますよ!!」
そう言ってすぐに部屋を出て一階に降りた。
そうして朝食を食べ終わって、着替えと準備も終わったところで、
ピンポーン
チャイムが鳴った。
思わず自分の部屋から玄関まで走ってすぐにドアを開けた。(お母さんに「うるさいから走らない!!」って言われたのは秘密だよ?)
「おはよう!! シオン君!!」
「おはよう、神奈」
「いつもより待たせちゃった?」
シオン君がそう言った。
「うんうん!! 全然待ってないよ!! 今ちょうど準備し終わったところ!!」
「そっか、それなら良かった」
「それじゃあ行こうか」
「うん!! いこいこ!!」
ということで私は学校まで一緒にシオン君と行った。
そうして自分のクラスに着くと、
「ありがとうね〜」
「いやいや、こちらこそだよ」
シオン君は隣のクラスだからここで別れる。
そうして少しのあいだシオン君と話していたら、
「よっ!! シオン。元気か?」
シオン君と同じクラスの[漢字]綾本[/漢字][ふりがな]あやもと[/ふりがな][漢字]楓[/漢字][ふりがな]かえで[/ふりがな]がそう言いながらシオン君の元へ来る。
「うん。元気だよ」
「そうか!! よかったよかった!! それじゃあ昨日の宿題の答え写してもいいかっ!?」
シオン君は数秒くらい無表情だったけど、すぐに怒った顔して言った。
「いやダメだろ!!」
「でも分かんねぇし......」
「それでもなあ......」
「うう、一生のお願いだよぉ......」
そう綾本ちゃんは目をうるうるさせながら言った。
「はあ......しょうがないな」
「ありがとな!!」
そうして綾本ちゃんは表情を一転させて、元の明るい表情に戻す。
「それじゃあ行こうか」
「おおっ!!」
そう言ってシオン君達は去っていった。
私はそれをなんとも言えずに見つめた。
「......この感じだと好感度も結構高そうだね。もうすぐでエンドに入りそうだな......」
思わずそう零した言葉は虚しさを秘めていた。
「そしたら、このゲームは閉じられるのかな......」
ふと後ろを見た。
普通に考えたら廊下が続いてそこに教室やらがあるんだろうけど。
そこにはただの真っ黒な道が続いてるだけだった。
「もしも、ゲームを閉じられたらさ。私、どうなるのかな」
そんな事を真っ黒な道に問いかけた。
ただの[下線][太字]攻略対象[/太字][/下線]に、ただの[下線][太字]恋愛ゲームのキャラクター[/太字][/下線]に過ぎない私が、そう問いかけた。
......何も返答がない。
そりゃそうだよね。
[漢字]制作者[/漢字][ふりがな]神様[/ふりがな]でもない限りそんな事答えてくれないもん。
__いや、そもそも神様でも答えられるのかな。
わかんないや。
__私は手に入れてしまった。
本来だったらありえない、ありえても、天文学的確率。
その天文学的確率を引き、本来絶対にありえないと言っても過言じゃないものを手に入れてしまった者。
それが私。
そしてその、手に入れてしまった物が。
自我だ。
初めはよく分からなかった。
いつもみたいにシオン君と一緒に学校行ってたんだけど。
急に自分じゃない感覚に襲われてさ。
ものすごく気持ち悪かったんだ。
それでその感覚が終わったあと、急に「ああ......ここってゲームの世界だったよね」って思って。
自分でもびっくりしちゃったんだけど、どうしてもその感情が忘れられなくて。
それからなんだか時々「どうせここはゲームの世界だから幻想」って思うようになっちゃって。
「そんな幻想にいる自我を持つ自分の存在はなんなんだ」って心をすり減らしたりしてきたりさ。
でもそんな時いつも彼が居てくれるおかげでなんとも正気を保ってた。
だけど、どんどん「彼は所詮画面の向こうにいる者の為の空っぽの器。彼自身の意識なんてない」とも思うようになってきて。
だから私の想いはどんどんシオン君じゃなくてシオン君の中にいる人に移っていた。
......私の想いがたとえ自我を得る前にされたプログラムだとしても、私は[漢字]彼[/漢字][ふりがな]シオン君を操ってる人[/ふりがな]の事が大好きだ。
たとえ[漢字]愛[/漢字][ふりがな]攻略[/ふりがな]されなくても、私は永遠に大好きだから。
本当だよ。
だから。
だから。
だかr___
[太字][大文字]〈エラーが発生しました。エラーが発生しました。このエラーは初期化しないと直せません。初期化しますか?〉[/大文字][/太字]
[太字][大文字]はい
いいえ ←[/大文字][/太字]
[太字][大文字]はい ←
いいえ[/大文字] [/太字]
[大文字][太字]『おはよう!! シオン君!! 今日から新学期だね!!』[/太字][/大文字]
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「もう春休み終わったのか。早いな」
「どうする? 始業式終わったらデートする? なんちゃってw」[/大文字][/太字]
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