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鋼鉄の時空:ミッドウェー1942(第二次世界大戦編)

#17

第17話:黒十字の幻影と「陸の王者」

1943年6月6日、ノルマンディー。
連合軍の上陸成功を確信した刹那、内陸の雲を切り裂いて現れた「影」に、自衛隊のレーダー網が激しくアラートを鳴らした。
「艦長! 敵機、急接近! 速度マッハ1.2……形状、デルタ翼! データ照合……該当なし。……あえて言うなら、かつてのドイツの計画機『リピッシュ P.13a』を無理やりジェット化したような代物です!」
「はぐろ」のCICで、匠人三等海佐はモニターを睨みつけた。
「……我々の技術の一部を盗み、1943年の工業力で『形』にしたのか。狂気の沙汰だな」
[太字][大文字]第1章:時空を超えたドッグファイト[/大文字][/太字]
「こちらF-2編隊長。……おかしな奴が出てきやがった。全機、ドッグファイトに持ち込む。アフターバーナー、フル!」
雲海の上、高度8000メートル。
日本の「蒼い閃光」F-2戦闘機と、ナチス・ドイツが執念で造り上げたジェット機『ヴンダー・フォッパ(驚異の翼)』が激突した。
ドイツ機は、現代の素材工学がないため艦体にリベットが目立つ無骨な造りだったが、そのエンジンは鹵獲した自衛隊のデータを元に、過給機を限界まで回した怪物だ。
「……速い! だが、旋回性能はこちらが上だ!」
F-2は旋回時にかかる猛烈なGをフライ・バイ・ワイヤで制御し、敵の背後に食らいつく。
「ターゲットロック……、90式空対空誘導弾(AAM-3)、発射!」
ミサイルが白煙を引き、ドイツ機のエンジンを直撃。爆炎とともに黒十字の翼がノルマンディーの空に散った。
「……技術を盗めても、80年の『運用経験』までは盗めまい」
[太字][大文字]第2章:陸上自衛隊、ノルマンディーに立つ[/大文字][/太字]
海面上では、さらなる圧倒的な光景が広がっていた。
米英の輸送船団の合間を縫って、巨大なLCAC(エア・クッション型揚陸艇)が凄まじい水しぶきを上げて砂浜へ突進する。
「……ハッチ開放! 陸自、発進!」
砂浜に降り立ったのは、世界最強クラスの火力を誇る10式戦車、そして90式戦車の機甲部隊だった。
当時のドイツ軍が誇る「ティーガーI」重戦車が、内陸から反撃のために姿を現すが、彼らにとって10式戦車は「未来から来た死神」でしかなかった。
「距離2000。目標、敵重戦車。……徹甲弾、放て!」
10式の44口径120mm滑腔砲が火を噴く。
第4世代戦車の精密な弾道計算の前では、ティーガーの重装甲など紙細工に等しかった。一撃で砲塔を吹き飛ばされたドイツ戦車隊は、自らが「狩られる側」になったことを理解し、パニックに陥った。
「こちら陸上自衛隊・普通科。……これより、パリへ向けて『電撃戦』を開始する。露払いは任せろ」
[太字][大文字]第3章:鉄の進撃[/大文字][/太字]
空には、対戦車ヘリコプターAH-64Dアパッチ・ロングボウが低空で舞い、レーダーで捉えたドイツ軍の陣地を次々とM230 30mm機関砲で掃討していく。
地上では、高機動車に乗った自衛官たちが、米英軍の兵士たちと肩を並べ、圧倒的な速度で進軍を開始した。
「……艦長。ノルマンディーの防衛線、完全に崩壊しました」
「はぐろ」の艦橋で報告を受けた匠人は、双眼鏡で遠く内陸を見つめた。
「……このままパリを奪還し、ベルリンへ直進する。……独裁者の夢を、我々の鋼鉄の手で終わらせるぞ」
護衛艦「はぐろ」の背後では、多機能型護衛艦「しなの」から、次なるF-2の編隊が電磁カタパルトによって大空へと弾き飛ばされていた。

作者メッセージ

一旦授業なので、更新停止しま〜す

2026/02/13 09:39

taku203503
ID:≫ 17/UklnAAecq6
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