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鋼鉄の時空:ミッドウェー1942(第二次世界大戦編)

#13

第13話:蒼穹の騎士道

ミッドウェーから日本本土へと続く海域は、鉄と硝煙、そして「狂気」に支配されていた。
2026年の日本が丸ごと転送されたことで、世界の均衡は崩壊した。ナチス・ドイツを筆頭とする「新枢軸」は、未来の技術を独占しようと日本に媚びへつらい、一方で自由主義の最後の砦となったアメリカとイギリスを地上から消し去ろうとしていた。
護衛艦「はぐろ」の艦橋で、匠人三等海佐は吐き気を催すような報告を聞いていた。
「……ドイツ軍使節団より入電。『我が方のUボート艦隊が、ハワイ沖で漂流する米軍生存者を処刑中。貴艦隊の圧倒的火力で、残る英米空母を完全に蒸発させよ』とのことです」
匠人はモニターに映る、燃え盛る空母「エンタープライズ」と、その周囲で無慈悲に機銃掃射を繰り返すドイツ潜水艦の光景を凝視した。
「……これが、我々の望んだ『平和』か?」
匠人の声は低く、怒りに震えていた。隣に立つ通信士も、拳を握りしめている。
自衛隊は「専守防衛」の盾だ。虐殺の片棒を担ぐために、この時代に来たのではない。
[太字][大文字]第1章:反旗の号砲[/大文字][/太字]
「全艦へ、匠人より伝達。――これより我々は、枢軸国側との協力を即時破棄する」
艦橋が静まり返る。しかし、次の瞬間、乗員たちの目に決意の光が宿った。
「目標、右舷後方に位置するドイツ軍巡洋艦およびUボート群。……主砲、および12.7mm重機関銃、警告射撃用意!」
「了解! 射撃管制システム、目標を新枢軸艦隊に変更!」
「はぐろ」の5インチ砲が、火を噴いた。砲弾はドイツ艦の艦首わずか数メートルの海面を垂直に割り、巨大な水柱を上げた。驚愕したドイツ艦隊が、狼狽して通信を送ってくる。
「……構うな。さらに『いずも』『かが』に伝えろ。F-35B、およびF-2、F-15の全機に対し、『米英艦隊の護衛』を命ずる。……我々は、民主主義の友を救う!」
[太字][大文字]第2章:令和の「日米英同盟」[/大文字][/太字]
上空では、米英を追い詰めていたドイツの航空機隊に対し、自衛隊の戦闘機群が牙を剥いた。
「こちら『はぐろ』。米空母エンタープライズ、および英戦艦キング・ジョージ5世へ。……我々は貴殿らの敵ではない。これより貴艦隊の防空・救助を全面的に支援する。……共に、この狂った世界を正そう」
炎上するエンタープライズの艦橋で、スプルーアンスは絶句した。
「……信じられるか? あの『未来の怪物』たちが、我々を守っている……」
ハワイ沖の空を、F-15Jのソニックブームが引き裂く。自衛隊機は、米軍機(ワイルドキャット等)の背後に回ろうとするドイツ機を、現代の空対空ミサイルで次々と撃墜していった。
海中では、「たいげい」「はくげい」「じんげい」が、米英艦を狙う枢軸国の潜水艦を、アクティブソナーの強烈な音響打撃で次々と無力化、浮上させていく。
[太字][大文字]第3章:不屈の盾[/大文字][/太字]
「艦長、日本本土の市ヶ谷より入電! 『遣外任務部隊の独断専行を承認。国内の陸自・空自も、枢軸国使節団の拘束を開始した。……これより日本国は、米英と同盟を締結する!』」
匠人は、初めて安堵に近い息を吐いた。
2026年の日本が、1942年の「自由の砦」となった瞬間だった。
「はぐろ」の周囲には、ボロボロになりながらも誇り高く星条旗とユニオンジャックを掲げた米英の残存艦が集結し始めていた。それを取り囲むのは、最新鋭の護衛艦20隻以上による「最強の防壁」だ。
「……さあ、始めよう。本当の意味での『世界の終戦』を」
匠人は、水平線の向こう、怒りに燃えて集結しつつある新枢軸の「世界大艦隊」を見据えた。
1942年の全人類を相手に、現代の自衛隊と、再起を図る米英軍。
真の最終決戦が幕を開けようとしていた。

作者メッセージ

正解は〜。
日英米同盟でした〜!

2026/02/13 09:18

taku203503
ID:≫ 17/UklnAAecq6
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